Formula Nippon

FN:第8戦SUGO決勝 ロイック・デュバルがポールトゥウインで有終の美

 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第8戦は27日、宮城県のスポーツランドSUGOで62周の決勝レースを行い、ポールポジションからスタートしたロイック・デュバル(ナカジマ)が優勝。有終の美を飾って今季最終戦を締めくくった。

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 早朝からSUGOの空を覆っていた雲は午後になっても晴れず、ぽつぽつ雨も降り始めた肌寒い中、14時30分にフォーメーションラップが始まった。

 スタートは予選2位の小暮卓史(ナカジマ)がすばらしいダッシュで、1コーナーのイン側からポールポジションスタートのロイック・デュバル(同)を差し、トップに躍り出た。デュバルは2位で続き、3位には予選4位の石浦宏明(ルマン)が上がり、予選3位の塚越広大(HFDP)は4位に落ちたが、1周目のストレートでオーバーテイクボタンを使用し、石浦の前に出て順位を3位に戻した。

 5位はアンドレ・ロッテラー(トムス)、6位に大嶋和也(同)が続いたが予選5位の松田次生(インパル)はスタートの混乱で石浦にプッシュされ7位までポジションを落としてしまった。

 ナカジマレーシングの2台が速い。3周を終わって3位以下を4秒離してしまった。このままナカジマ勢が逃げ切るかと思われたがしかし、スタートから降り出した雨もこの頃から徐々に強くなり、スタート時1分9秒台だった上位陣のラップタイムも徐々に落ちてきた。10周目あたりには1分15秒台、12周目には20秒台にまで落ちた。

 立川が13周を終わってピットインして給油、タイヤをレインに交換をすると14周終わりにはトップを走る小暮もピットインして給油、レイン交換を敢行。代ってデュバルがトップに立った。

 21周目あたりから雨がさらに強くなってきた。デュバルが馬の背でコースアウトして、塚越がトップに立つと、デュバルはたまらずピットインして給油とレインへの交換。5位で戦列に復帰した。

 この後、他のマシンも次々とピットインしてレインタイヤに交換したため、30周過ぎあたりには唯一スリックで走行を続けるブノワ・トレルイエ(インパル)がトップに立つ。この時点で2位にデュバル、3位に国本京佑(ルマン)、4位ロッテラー、5位平手晃平(インパル)、6位石浦と続く。

 そして35周目のSPコーナーでトレルイエがコースアウトしたため、難なくデュバルが再びトップに復帰。その後もレース終了まで降り続く雨の中、背後を誰にも脅かされることなく62周を走りきり今季4勝目で有終の美を飾った。

 2位には28周終わりでレインタイヤに交換したロッテラーが、3位には予選12位から雨の中素晴らしいスピードで順位アップしてきた平手が入った。

 スタートでトップに立った小暮は、早めのレインタイヤ交換を行ったが、タイミングが早すぎたのかスリックに戻し、またレインに交換するというどたばたで結局、周回遅れでレースを終えることになった。

 これで今シーズンのフォーミュラ・ニッポンは全戦が終了。来シーズンは4月18日の鈴鹿で開幕を迎え全7戦が予定されているが、さらなる台数の減少も噂されシリーズ存続に向けての正念場を迎えることになるかも知れない。

Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum


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