Formula Nippon

FN:第7戦鈴鹿第1レース オイル漏れを乗り越えてデュバルが今季2勝目!タイトル争いはさらに接近!!

全日本選手権フォーミュラニッポン第7戦鈴鹿の第1レースは、ポールシッターの#1ロイック・デュバル(DoCoMo TEAM DANDELION RACING)がオイル漏れのトラブルを抱えながらも20周を逃げ切り、今季2勝目を上げた。
2位に#32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)、3位には#36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が入り、ポイントリーダーの#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Mobil 1 TEAM IMPUL)は4位に終わったため、ランキング上位4人が僅差で午後の第2レースに臨むこととなった。

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第1レースは午前10時20分スタート。朝は分厚い雲に覆われていた鈴鹿サーキット上空も綺麗に晴れ、絶好のレース日和の中でのレースとなった。

ホールショットを奪ったのはポールのデュバル。セカンドグリッドのオリベイラは車速が伸びず、2位小暮、3位ロッテラーの順で1コーナーへ。オリベイラは一気に4位に後退してしまった。

テール・トゥ・ノーズの2位争いを尻目にギャップを広げたいデュバルだったが、小暮はロッテラーの追撃をしのぎながらも1秒強の間隔をキープしてトップを追走。
この3台に対し、オリベイラは次第に遅れ始める。

こう着状態に陥った上位4台だったが、異変は9周目にやってきた。
トップのデュバルのクルマから白煙が上がり始めたのだ。

車速が上がるにつれて吐き出される大量の白煙。一時はエンジンブローも疑われたが、ラップタイムや最高速に大きな落ち込みはなく、何よりデュバルはストップする気配すらない。
原因はミッションオイルが漏れていることによるもの。右のサイドポンツーン内に何らかの異物が入り込み、オイルクーラーを破損させたのだ。ビジョンでの映像などから異物は鳥ではないかと思われる。
これによりミッションオイルが漏れ始め、デュバル自身は5速から6速の変速時に多少の違和感を感じたというが、すぐに1分43秒台までペースを回復して周回し始めた。

一方、すぐ後ろを走っていた小暮はデュバルの吐き出すオイルに視界を遮られてわずか2周で捨てバイザーを使い果たし、苦しい走りを強いられる。
3位のロッテラーもデュバルのエンジンブローを警戒して慎重な走りとなり、結局この3台は順位を入れ替えることなく20周を終了、デュバルは第4戦もてぎ以来今季2勝目を挙げた。

なおこれによりシリーズポイントはオリベイラ39.5ポイント、ロッテラー39ポイント、デュバル37ポイント、小暮35ポイント、平手24ポイント、大嶋23ポイントとなり、タイトルの可能性は上位4台に絞られた。
トップのオリベイラから4位の小暮までの差は僅か4.5ポイントだ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum


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