Formula Nippon

FN第6戦美祢 決勝リポート 75周の激闘を井出有治が制す!!

050731_08 全日本選手権フォーミュラニッポン第6戦の決勝が7月31日、快晴の美祢サーキットで行われ、#20井出有治(mobilecast IMPUL)が今季2勝目を挙げた。
 2位には#4ロニ・クインタレッリ(KONDO Racing)がデビュー3戦目にして殊勲の初表彰台を獲得、ポイントランキングトップの#23本山哲(Arting IMPUL)が3位に入った。
(観客動員数:25,000人)

 レースは2時30分、予定通りにスタート。ポールシッターの#19ブノワ・トレルイエが悠々とトップで1コーナーを回っていく。2番手スタートの井出は少しミスをしたものの、インをうかがってきた本山を何とか押さえ込み、上位3台ポジションキープのまま2周目に突入。4番手には8位グリッドから見事なジャンプアップを果たした#5松田次生。3位本山を追い上げに掛かる。
 ところが2周目の第二ヘアピン手前の左コーナーで、メカニカルトラブルによりスローダウンした#32小暮卓史に#28野田英樹が乗り上げ、そこに#1リチャード・ライアンが巻き込まれるアクシデントが発生。これによりセーフティーカーが導入されることとなる。

 7周目からレースは再開される。トレルイエと井出が接近したまま再スタートを切ったのに対し、3位の本山はタイミングをはずして引き離される。
 その後方では、#7片岡龍也とクインタレッリ、#8土屋武士と山本左近がドッグファイトを繰り広げている。

 トップのトレルイエは徐々に井出との差を広げ、32周終わりでピットイン。給油とタイヤ4本を交換してピットアウト。しかしこのとき、外したタイヤを寝かしておかなかったことが発覚し、ピット作業違反でのドライビングスルーが48周目に提示される。
 この間、36周終わりに本山、49周終わりに井出がピットストップを行い、ノーピットストップ作戦のクインタレッリがここでトップに立った。本山はライアンや土屋の執拗な抵抗に合い、なかなか順位を上げることができない。その間に井出との差はどんどん開いていく。

 結局トレルイエは54周終わりでピットインしたものの、ペナルティ提示から3周以内に入らなかったために失格となってしまった。

 これでトップ争いは、クインタレッリと井出有治の2台に絞られた。

 レースが動いたのは56周目。タイヤの磨耗に苦しめられながらもトップを守っていたクインタレッリを、1コーナーで井出が抜き去っていく。しかし井出も5、6周目からブレーキに問題を抱えており、苦しい走行を続けていたのだ。そのため、3コーナー進入でクインタレッリの反撃を受けるが、かろうじて押さえきり、トップのままコントロールラインへ戻ってきた。

 井出はこのまま安定したペースで周回を重ね、トップで75周を走りきり、今季2勝目を挙げた。
 2位にはこれが初めての表彰台となる、クインタレッリ。
 3位には、執拗に抵抗する土屋武士にプレッシャーをかけ続け、61周目の最終コーナーで土屋のミスに乗じてポジションアップを果たした本山が入った。



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