Formula Nippon

FN第6戦富士決勝 トレルイエが今季3勝目!

2006年全日本選手権フォーミュラニッポン第6戦の決勝が8月27日、富士スピードウェイで行われた。
ウェットからドライへと路面状況が変化する難しいコンディションの中、#19ブノワ・トレルイエ(mobilecast TEAM IMPUL)が第4戦鈴鹿に続いて今季3勝目を挙げた。
(観客動員数 24,100人)

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全日本F3の決勝が行われていたときに降っていた雨は、フォーミュラニッポンの決勝が始まる前に止んでいたが、路面はウェット状態のまま。
このままいけばレースの進行に伴ってドライ路面に変わっていくことが予想される。
このため、各チームともタイヤ選択に頭を悩ませ、殆どのドライバーがウェットタイヤでピットアウトし、グリッド上でスリックへと交換することとなった。
この時点でウェットを選択したのは#20松田次生、#3荒聖治、#6折目遼の3名。

フォーメーションラップは予定通り2時30分にスタート。ここでなんと、ポールシッターの#56小暮卓史がネッツコーナーでスピンを喫する波乱が起きた。
車両はそのままコース外に排除され、小暮のレースはここで終わった。

ポール不在のまま決勝レースはスタート。
#1本山哲がトップで1コーナーに飛び込むが、ブレーキングでホイールロックさせてしまい、アウトに膨らんでしまう。その脇をトレルイエ、松田、#55金石年弘、折目らが次々にすり抜けていき、本山は一気に5番手に後退してしまう。

まだ濡れた路面にスリックタイヤ勢が苦戦する中、ウェットタイヤを装着した松田と折目はあっというまに上位に進出していく。
松田は11番手スタートながらも、オープニングラップで早くもトレルイエを抜き去ってトップに躍り出た。
折目も予選最後列から一気に3位に浮上している。

その一方で荒は思うように順位を上げられず、8周終わりで早くもスリックタイヤに交換。
しかしその直後の11周目、荒は1コーナーでコースアウトし、ノーズコーンを失って再びピットへ。

その後も松田は順調に2位トレルイエを突き放しに掛かり、一時は18秒差までもっていくが、10周を過ぎた辺りからトレルイエのペースが上回り始める。
同じように折目も少しづつポジションを落とし始めた。

そこで松田は18周を終えたところでピットストップ。スリックタイヤに履き替え、11番手でコースに戻っていった。
この時点で2位のトレルイエには10秒差をつけていたが、今度は反対に50秒のビハインドを背負うこととなった。

これでトップに立ったトレルイエは順調にペースを上げ、レース序盤は1分41秒前後だったラップタイムも39秒、38秒、37秒と次第に上がっていく。
一方、スリックに履き替えたばかりの松田のペースは中々上がらず、ポジションも一旦は14番手に落ちてしまった。

結局、スリックタイヤでスタートしたドライバーの殆どがノーピット作戦を選択していたために、松田の賭けは実らず、トレルイエは誰にも脅かされることなく65周を走りぬき、今季3勝目を挙げることとなった。

2位には14番手スタートながらも見事なドライビングで着実に順位を上げてきた#36アンドレ・ロッテラーが入り、3位に62周目に金石を抜き返した本山が入った。
松田は最終的に7位でレースを終えた。

次戦はスポーツランド菅生。9月17日決勝だ。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: FMOTOR



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