Formula Nippon

FN:第5戦決勝記者会見

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優勝 大嶋和也(トムス)
fn_r05_r_pc_ohshima  「(初優勝の感想は)うれしかったです。参戦2年目ですが、最初からいい成績が出せると思っていたのに、悔しい結果が続いていました。SUGOで優勝できてスッキリしています。一昨日から車の調子はよかったんですが、予選のQ2では、黄旗のためアタックできませんでした。このままレースをしても、オーバーテイクが難しいと思っていました。燃費をセーブしても速く走れる自信があったので、メカニックに頼んでノーピット作戦をしました。昨日から(ノーピットを)決めていました。こういう結果で嬉しいです。JP(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が追いついてきたのはわかっていました。追いつかれないようにプッシュしました。マッピングをパワーの出る方にすれば、おさえられると思っていました。でも、止まってしまっても困るので我慢しました。横に並ばれて抜かれたときは、優勝はあきらめました。しかし、僕を抜いてからのJPのスピードがアップしなかったので、まだチャンスはあるのかもと思いました。JPがスロー走行になった時は、よくわからなくて、"追いついてきた、おかしいな、おかしいな。本当にJPかな?"と信じられないくらいびっくりしていました。チェッカー後、優勝したと思っていましたが、チームが半周くらい無線で何も言ってこなかったので、不安になりました。確認したら優勝だったのでよかったです」
決勝2位 ロイック・デュバル(ダンディライアン)
fn_r05_r_pc_duval  「タイヤのプレッシャーがなくて良いスタートが切れませんでした。リスタートの時は、スピードが出て、差を広げられました。最初のスタートで事故が起きたので、自分が事故をしないように慎重にいきました。ただ大嶋選手のノーピットという戦略に負けました。大嶋選手がノーピットだということは、自分のピットアウト後2~3周で気がつきました。でも気づいたときには遅すぎました。チャンピオンシップを考えると、チームにとっても自分にとってもとてもいい結果でした。オートポリスではチャンピオンシップを考えないでベストを尽くします。チャンピオンシップについては、最終戦で考えようと思います」
決勝3位 アンドレ・ロッテラー(トムス)
fn_r05_r_pc_lotterer  「3位で嬉しいです。チームにとってもチャンピオンシップにとってもいい結果だと思います。(レース中)よくなることも悪くなることも考えられたので、モチベーションを保てました。スタート直後はJPと接近していて、他の選手はみんなスライドしていきましたが、私はスペースがなく、衝突が避けられませんでした。リスタートで小暮選手と接触した時は、ゲームのような感覚でした。レース中の接触は、マシンではなく時間に支障をきたしました。特に小暮選手との接触は時間をロスしました。マシンは強いので、どれだけ強度があるかチェックしたいです(笑)チャンピオンシップについては、とても熾烈な戦いだと思います。上位4位までが接近しているので、がんばります。大嶋選手の戦略は最初うまくいかないと思い、僕は選択しませんでした。マシンがとても良いので、残り2戦何か可能性が出てくるのではないかと思います」
優勝チーム監督 舘信秀(トムス)
fn_r05_r_pc_tachi  「大嶋の作戦がうまくはまりました。アンドレの作戦が王道だと思っていたので、それが外れたのは計算ミスです。そこが今後の課題です。いろいろありますが、とにかく大嶋の初優勝を嬉しく思います。F3はトムスが何連勝かわからないくらい連勝していますが、フォーミュラ・ニッポンは監督をしているので一回は勝ちたいと思っていたので嬉しい気持ちです。人の不幸は蜜の味と言いますが、さっき星野監督と話をしていたら、星野は"ゆっくり行かせるくらいならレースはやらない。止まってもいいから行かせる"と言っていました。大嶋の燃料はギリギリでしたが、途中の報告では最後までもつ予定でした。JPはタイムがよかったので、もたないのではと思っていました」
Text: Motorsports Forum / Photo: Yoshinori OHNISHI


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