Formula Nippon

FN:第1戦鈴鹿決勝 チーム一丸の勝利!ポールの小暮卓史が開幕戦を制す

全日本選手権フォーミュラニッポン第1戦は4月18日鈴鹿サーキットで37周の決勝レースを行い、ポールポジションの#32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が巧みなピット戦術でスタートの出遅れを挽回して勝利した。
2位には2年ぶりの参戦となる#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Mobile1 TEAM IMPUL)、3位には#36アンドレ・ロッテラー(PETONAS TEAM TOM'S)が入った。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:30,500人)

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決勝スタートは午後1時45分。
ここでポールの小暮が出遅れ、オリベイラの先行を許す。
序盤から1分43秒台を連発して一気に突き放しにかかるオリベイラに対し、小暮はペースが上がらず、右フロントにフラットスポットを作ってしまったことなどもあり、その差は徐々に開いていく。10周を消化した頃には1位と2位の差は3秒以上に達していた。

その後方では3位#2伊沢拓也と4位ロッテラーがドッグファイトを展開、ここに#10塚越広大も加わってきた。
7周目のシケインではロッテラーがタイヤのグリップダウンにブレーキングポイントをあわせきれずにオーバーラン、これにすかさず塚越がオーバーテイクボタンを使って並びかけていくが、かろうじてロッテラーが1コーナーで押さえ込む。この後塚越は11周目に不可解なスローダウンをし、一時後方に沈む。

トップのオリベイラはレース中盤には小暮との差を4秒まで広げ、26周目にピットイン。リヤタイヤ2本のみの交換を行って14.1秒でピットアウトしていく。
一方の小暮は翌27周目にピットイン。こちらもリヤ2本交換ながらピットクルーの迅速な作業で僅か9.8秒でコースに送り出すことに成功、小暮はまんまとオリベイラの前でピットアウトしていった。
懸命に追い上げるオリベイラ、押さえ込む小暮。
28周を終えて二人の差は僅か0.494秒。29周目のシケインでオリベイラは姿勢を乱しながらも0.830秒差にとどめ、30周目では1.068秒、31周目0.698秒と一進一退を繰り返しながらレースは終盤に向かっていく。
更にその後方からは、13周目に早めのピットインを済ませたロッテラーが1分43秒台を連発するハイペースで7秒以上あったオリベイラとの差をみるみる縮めてきた。

結局小暮はオリベイラに1.262秒差をつけて37周を走破し、開幕戦を勝利で飾った。
2位オリベイラと3位ロッテラーの差は最終的に1.880秒まで縮まっていた。
4位には#20平手晃平。平手はスタートで順位を一つ落としたものの、レース中盤でオーバーテイクボタンを全て使い切るアグレッシブなドライビングで山本、デュバル、伊沢を次々に攻略して場内を大いに沸かせた。

なおルーキー勢では7位の#10山本尚貴が最上位。井口卓人は11位で完走する一方で#7ケイ・コッツォリーノはオープニングラップで新チームKCMGからFNカムバックを果たした#18平中克幸と接触して右フロントの足回りを傷めてリタイヤとなった。

フォーミュラニッポン第2戦の舞台はツインリンクもてぎ。
5月23日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum


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