フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)第9戦の決勝レースが10月7日(日)、鈴鹿サーキットで行われた。
前夜に降った雨もあがり、F1日本グランプリ決勝日となるこの日は快晴。絶好のレース日和と、朝早くから詰め掛けた多くのレースファンの見守る中で、FCJ決勝は11時より10周の戦いを開始した。
ホールショットを奪ったのはポールポジションの#10松下信治。1コーナー手前では2番手スタートの#4平川亮と併走状態となったが、これをグリーンゾーンまで押し出す格好でリードを保った。
一方の#4平川はここでのコースオフで3番手に後退したが、この周のシケインで2位#12高星明誠のインに飛び込み、順位を挽回する。
トップに立った#10松下は#4平川にまったく付け入る隙を与えず、終始2分03秒台のハイペースで周回を重ね、最後は2.8秒のリードを築いてチェッカーを受けた。
しかしレース後、スタートでの幅寄せに対し国際モータースポーツ競技規則L項違反(危険なドライブ行為)との判定が下り、40秒加算のペナルティが下された。
また、4位でフィニッシュした#8清原章太もジャンプスタートと判定されて30秒が加算されることに。これにより優勝は平川、2位高星、3位は#3篠谷大幹という結果となり、シリーズポイントは平川が76点で松下を9ポイントリードすることとなった。
また、スポット参戦組の成績は#18柴田隆之介が5位に入りFCJ初ポイント獲得。#15高橋翼が8位、#19イム・チェ・ウォンは11位だった。
第10、11、12戦鈴鹿大会は11月3-4日に開催される。
- 優勝:平川亮(東京中日スポーツ賞 受賞)
- スタートは僕のほうが良くて、そのままインから抜こうとしたんですが、進路がなくなってしまって、コースアウトしましたが、うまく戻ることが出来たので良かったです。1周目は前が遅かったので、S字のあたりからもうシケインで抜こうと思ってついていって、隙が見えたので躊躇なくインに入って抜きました。(松下選手には)きっとペナルティが出るだろうと思っていました。抜こうという意識はありましたが、なかなか追いつきませんでした。今日は路面に合わせて走ることができました。まだ3レースもありますし、ポイント差もありますので、1戦1戦大事に戦いたいです。
- 2位:高星明誠
- 今日はスタートがまずまず決まって、1コーナーで2位に上がって、そのまま松下選手についていこうと思ったんですけど、昨日のレースで右のリヤを損傷して、金曜日に使ったタイヤに交換しましたが、前半なかなか発熱しなくて、1周目に平川選手に抜かれてしまいました。その後は自分のペースで走ることができ、前にも追いついていくことが出来たので、その意味では良かったと思います。でも、まだまだ自分に足らないところが見つかったので、この1ヶ月で修正して次に挑みたいと思います。
- 3位:篠谷大幹
- 清原選手のスタートは「速いな」とは思いましたが、ジャンプスタートだとまでは思いませんでした。その後はついていくのが精一杯で、オーバーテイクする距離までつめることが出来ませんでした。デグナーの一つ目が得意なコーナーなので、そこは毎周思い切っていっています。鈴鹿は得意なコースですし、レースは流れが大事だと思うので、最終戦は予選からうまく流れをつかんでポール・トゥ・ウィンを飾りたいです。