Formula DREAM

Fドリーム第6戦ブリヂストンアワードレース


苦しいレースに勝った武藤は喜びを表した。(Photo:FDO)

                 『トラブルを抱えつつ武藤が2連勝』

朝の一時期本降りになった雨は午前中のうちに上がり、シリーズ第6戦決勝レース開
始予定の午後4時20分には路面は完全にドライコンディションとなった。第6戦のスター
ティンググリッドは、武藤英紀、坂本祐也、安田裕のぶ、高崎保浩、友森雄一、岡本
章平の順。

上位陣は大きな乱れなくスタート、スターティンググリッドの順のまま第1コーナー
へなだれこんだ。武藤は前日のレース同様、早速2位以下を引き離しにかかる。この
武藤に追いすがっていた坂本が1周目のスプーンカーブでオーバーラン、順位を大き
く落とした。これで武藤は難なく一気に優位を確保した。

武藤の後方では安田、その背後に高崎がついて2位争いが始まった。また少し離れて
友森雄一、岡本章平、平出英敏、藤井誠暢が1秒前後の間隔で並んだ。しかし岡本は4
周目のダンロップコーナーでコースオフし、グラベルを通過してコースに復帰したも
のの大きく順位を下げた。

同じ頃、首位の武藤にも問題が起きていた。1速が壊れヘアピンとカシオトライアン
グルで2速走行を強いられるようになったのだ。「壊れた瞬間、これで終わったと思っ
た」という武藤は、気を取り直して1速を使わない走り方に挑み、なんとその状態で
ファステストラップを記録、2位との間隔をわずかに広げることに成功する。

後方では前園誠、坂本、篠田佳典、武田雄一、そしてレースに復帰した岡本が一群と
なって9位を争ったが、篠田は8周目のダンロップコーナーでオーバーラン、遅れていっ
た。

武藤は、苦しい走りながら2位との間に4秒弱の差を維持し首位を走り続けた。安田と
高崎の格闘にはレース終盤になって友森が加わったがいずれも順位を入れ替えること
はできない。そして17周のレースはフィニッシュを迎えた。武藤は2連勝で今季4勝目
を記録し、ポイントランキングでの優位をより確実なものにして第3イベント(第5戦
及び第6戦)を終えた。

詳しくは公式サイトへ。http://www.f-dream.gr.jp


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