全日本F3選手権第9戦の決勝が6月18日岡山国際サーキットで開催され、#14パオロ・モンティン(ThreeBond)が#36ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TOM'S)の追撃を退けて今季初優勝を遂げた。
TIサーキット英田から岡山国際サーキットと改称して以来初めてのF3レースとなった第9戦は、午後3時45分より18周で行われた。
スタートでトップに立ったのはパオロ・モンティン。ポールシッターのオリベイラが背後につけ、コンマ8秒から9秒の間隔を保ってモンティンの隙をうかがう。3位に#38池田大祐(TOM'S)、4位は#37中嶋一貴(TOM'S)だが、この2台が3位を争っている間にトップ2台との差はどんどん開いていく。
モンティンとオリベイラは1分28秒代前半のペースでお互い一歩も譲らない走りを続ける。 オリベイラは11周目にこのレースのファステストラップをたたき出すものの、今ひとつ決め手を欠き、遂にモンティンを攻略することは叶わなかった。
2年ぶりに全日本F3にカムバックしたモンティンは激しくこぶしを突き上げて嬉しさを表現しながらチェッカーを受け、今季初優勝を遂げた。
これはモンティンにとっては2003年7月、鈴鹿での第10戦以来1年11ヶ月ぶりの優勝でもあり、このときも彼はスリーボンドエンジンを駆って3勝を挙げている。
第10戦の決勝は明日6月19日、午後2時50分より25周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO (FMOTOR) / Photo: Yoshinori OHNISHI (FMOTOR)