Japanese F3

F3第3,4戦鈴鹿 トヨタモータースポーツニュース

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平成17年4月17日

全日本F3選手権
第3/4戦 鈴鹿

全日本F3第3戦でトムス勢が1-2-3表彰台独占!
今季2勝目のオリベイラは第4戦も2位でランキング首位のリード拡大。
中嶋は連続表彰台獲得

f3_05_r2 2005年全日本F3選手権第2大会(第3戦、第4戦)が4月16日、17日の両日、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。今大会にはトヨタ・トムス3S‐GE型エンジン搭載車10台を含む14台が出場。
 開催前日15日の特別スポーツ走行では、開幕戦優勝のJ.P.デ・オリベイラ(トムス/トヨタ・トムス3S‐GE)がトップタイム、チームメイトの中嶋一貴(トムス/トヨタ・トムス3S‐GE)が3番手、池田大祐(トムス/トヨタ・トムス3S‐GE)が4番手のタイムをマークした。

◆予選◆
 朝から好天に恵まれ春らしいうららかな陽気となった16日、公式予選が定刻より10分遅れの11時45分から15分間づつ行われた。今大会は全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第2戦のほか、2輪の全日本ロードレース第2戦が併催され、路面コンディションが思わしくなかったが、セッション序盤から次々とトップタイムが更新される激しい争いとなった。
 第3戦の予選では池田大祐がチェッカー間際の6周目にベストタイムを叩き出し、自身2度目のポール・ポジションを獲得。これに他車に阻まれ思うようにクリアラップが取れなかったJ.P.デ・オリベイラ、中嶋一貴が続き、好調なトムス勢が1~3位を独占した。
 路面状況が好転した第4戦の予選セッションではJ.P.デ・オリベイラが2周目にいきなりただ一人55秒台に入れて暫定首位に躍り出て、さらに4周目に自己ベストをさらに縮めて文句なしのポール・ポジションを決めた。これに中嶋一貴が2番手で続く一方、池田大祐はなかなかクリアラップが取れず残念な4番手にとどまることとなった。

◆第3戦決勝◆
 第3戦は午後4時29分に12周のレースがスタート。ポール・ポジションの池田大祐は好スタートを切り、トップで1コーナーへ。3番手グリッドの中嶋一貴も絶妙なスタートを決めて、1コーナー進入で2位のJ.P.デ・オリベイラに並び かけるが逆転はならず、グリッドそのままの順位で周回を開始した。
 トップを逃げる池田大祐だが、J.P.デ・オリベイラは激しい追い上げを見せ、7周目にはファステストラップを記録してテール・ツー・ノーズ状態。チームメイト同士による首位争いの接近戦は、観客を大いに沸かせた。しかし、8周目のシケインで池田大祐が痛恨のシフトミスを喫し、これを機にJ.P.デ・オリベイラが9周目の1コーナーで首位逆転。そのままトップでチェッカー。池田大祐は無念の2位となった。
 一方、中嶋一貴も好走を見せ、4位以下を引き離して2位の池田大祐に迫るが、2位逆転までには至らず3位フィニッシュ。トムスチームの3台が4位以下に大差をつけて表彰台を独占した。

◆第4戦決勝◆
 17日も引き続き朝から晴天。路面温度上昇のため各車対策を施して午前9時55分からの第4戦決勝へと臨んだ。
 ポール・ポジションのJ.P.デ・オリベイラと2番手グリッドの中嶋一貴はスムーズなスタートを切ったが、3番手グリッドから絶妙なスタートを見せた武藤英紀(M-TEC MF204C)がこの2台をかわし、トップで1コーナーへ進入。
 これを追うJ.P.デ・オリベイラは2コーナーの立ち上がりでアウト側に片輪を落とし、池田大祐の先行を許して4位に後退。しかし、今度は池田大祐が6周目のスプーンカーブで小さいミスからコースオフ。これで再び3位に浮上したJ.P.デ・オリベイラは前を行く中嶋一貴を猛追し、10周目のシケインで2位にポジションアップ。12周目にはファステストラップを記録するなどさらにハードプッシュしながら首位を逃げる武藤英紀を追撃。
 残り2周で首位争いへ持ち込んだJ.P.デ・オリベイラは最終ラップで気迫の接近戦を演じ、大歓声の中、130Rをテール・ツー・ノーズで駆け抜け、最後のシケイン進入に勝負を賭けたが惜しくも逆転は果たせず、僅差の2位となった。
 一方、中嶋一貴は3位で連続表彰台を獲得した。池田大祐は4位、J.リード(INGING/トヨタ・トムス3S-GE)が5位であった。

トヨタ・チームトムス J.P.デ・オリベイラのコメント:
 第3戦では2勝目を挙げることが出来て本当に嬉しい。トムスチームとしても表彰台を独占する素晴らしい結果だった。第4戦ではスタートで慎重になりすぎ、さらに2コーナーでミスをして遅れてしまった。次戦SUGOでは好調を維持し、再び優勝してポイントのリードを広げるべく、全力で臨む。

トヨタ・チームトムス 中嶋一貴のコメント:
 開幕大会をノーポイントで終わり、鈴鹿には仕切りなおしと思って臨んだ。第3戦では序盤にミスがあって順位を上げられず、第4戦ではシケインでのブレーキミスでJ.P.デ・オリベイラの先行を許してしまった。連続3位という結果は得られたが、決して満足していない。今後もベストを尽くし、巻き返したい。

トヨタ・チームトムス 池田大祐のコメント:
 第3戦ではポールを獲りながら、決勝でシフトミスしポジションを落としてしまい、2位に終わったことは悔しい。第4戦でも自分のミスで4位に後退してしまった。今後はミス無くレースを戦いたい。

TDPスーパーバイザー 関谷正徳のコメント:
 第3戦での表彰台独占など、トムスチームとしては良かったし、池田君もポール獲得など光るところを見せてくれた。ただ、J.P.デ・オリベイラが速いのも確かだが、ミスをしなければ抜かれない。今大会は若手ドライバーにとっては決勝に課題を残した格好だ。これから富士スピードウェイでのテストを経て次戦のSUGOに向かうが、新装でテクニカルになった富士は新たな評価シートとしても興味深く、テストを楽しみにしている。



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