全日本GT選手権シリーズ(JGTC) 第7戦 「SUZUKA GT 300km」 決勝 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■開催月日:2004年11月21日 ■開催場所:鈴鹿サーキット ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■「カルソニックIMPUL Z」がZで堂々の初優勝!! 「ザナヴィ ニスモZ」の本山/ライアンがシリーズチャンピオンに決定 11月21日鈴鹿サーキットにおいて全日本GT選手権(JGTC)最終戦「SUZUKA GT 300km レース」が行われ、#12「カルソニックIMPUL Z」 が今季初の総合優勝を決めた。また、#1「ザナヴィ ニスモZ」は120kgのハンディ ウェイトながら7位でゴール、ポイントを追加して本年JGTCドライバーズチャンピ オンに輝いた。これによりニスモは、ドライバーチーム両部門のチャンピオンを獲 得し、ニューカーのデビューイヤーに04シリーズを完全制覇することとなった。 #3「G’ZOX・SSR・ハセミZ」も3位表彰台を獲得。#22「モチュール・ピットワーク Z」は、電気系統のトラブルにより、リタイアとなった。 3万6500人の観衆が見守る中、52周の決勝レースは午後2時フォーメーションラップ がスタート。オープニングラップの第1コーナーで数台が絡み、そのうち何台かが コースアウトする混乱があった。トップグループの#3Z(エリック・コマス)と#12Z (ブノワ・トレルイエ)は、これに巻き込まれず、#36スープラを追っていち早くS 字コーナーに向かっていった。2台のZはそれぞれに前に出るチャンスをうかがい、 一進一退の展開を繰り広げながら、レースをリードする#36スープラを追い続けた。 24周目に#12 Zがドライバー交代のためにピットインし、続いて25周目に#36スープ ラがピットに入った。1周早くタイヤを暖めていた#12 Zは、#36のアウトラップを 捉えて前に出ると、新たなレースリーダーとなった。 一方、27周目にピットインした#3 Zは、3位でレース終盤を戦うこととなった。#12 Zの後半を担当した井出は#36の猛追を振り切り、52周目のフィニッシュラインをトッ プで駆け抜けた。#3 Zの金石も危なげない走りで後続との差を広げ、今季2度目の 表彰台を獲得した。 また、スタートの混乱を上手く避け、4台抜きの7位で1周目のコントロールライン を越えた#1 Zの本山哲は、重量ハンデの軽い#35スープラに追いつかれ、10周目に7 位を明け渡してしまう。しかし、本山はレース前の宣言どおり焦ることなく周回を 重ね、そのままのポジションを維持して23周目にピットインした。コースに戻った ライアンは、チャンピオン争いのライバルである#39スープラを後ろに従えて後半 スティントを手堅く走行した。 特に終盤は何度も#39スープラに詰め寄られたが、ライアンはこれを完全に封じ込 め、45周目には先行する#35スープラを抜き返して7位に。 最後まで#39にポジション逆転の隙を与えず、そのままチェッカーフラッグを受け て、自力でのチャンピオン獲得を決めた。 オープニングラップのアクシデントに巻き込まれてしまった影山の#22 Zは、第1コー ナーで他車と接触。ボディ左側を損傷し、さらにグラベルベッドに押しやられて大 幅にタイムロスした。脱出した影山は下位から猛烈に追い上げを行い、23周目にピッ トインした時点での順位は17位であった。交代したクルムは15位にまでポジション アップしたが、エンジンのミスファイアが発生して33周目に予定外のピットイン。 ガレージにクルマを入れ、そのままリタイヤとなった。 【ニスモ出川監督のコメント】 「#1のドライバーコンビは本当に良くやってくれました。監督就任一年目でこの結 果は非常に光栄です。ドライバーのほかにも、エンジニアやメカニック、チーム のメンバー全員が一生懸命努力した結果です。シーズンを通じて、新車のZは速 さをお見せできたと思いますが、シーズン序盤は予想外のトラブルに悩んだりし て結構苦労しました。チーム優勝もいただけたので、これ以上はない喜びです。 GTファンの皆さん、日産ファンの皆さんに心から感謝します。どうもありがとう ございました」 ■決勝結果 Pos. Car Name No. Driver Laps 1 カルソニック IMPUL Z #12 ブノワ・トレルイエ / 井出有治 1:45'47"291 2 WOODONE トムス スープラ #36 土屋武士 / マルコ・アピチュラ -2"059 3 G'ZOX・SSR・ハセミZ #3 金石年弘 / エリック・コマス -3"118 4 auセルモスープラ #38 立川祐路/荒 聖治 -26"885 5 EPSON NSX #32 松田次生 / アンドレ・ロッテラー -28"845 6 DYNACITY トムス スープラ #37 ジェームス・コートニー / 片岡龍也 -54"310 7 ザナヴィ ニスモ Z #1 本山 哲 / リチャード・ライアン -1'08"045 8 デンソーサードスープラGT #39 ジェレミー・デュフォア / アンドレ・クート -1'08"452 9 RAYBRIG NSX #100 中野 信治 / 加藤 寛規 -1'52"208 10 ECLIPSE ADVAN スープラ #25 織戸 学 / ドミニク・シュワガー -1'54"766 R モチュールピットワークZ #22 影山正美 / ミハエル・クルム -20Laps ◆ニスモモータースポーツの詳細は「NISMO official web site」をご覧下さい。