全日本GT選手権シリーズ(JGTC) 第5戦 「MOTEGI GT CHAMPION RACE」 決勝 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■開催月日:2004年9月5日 ■開催場所:ツインリンクもてぎ(栃木県) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■ #1「ザナヴィ ニスモZ」が後半の猛追で3位ポディウムを獲得 9月5日、栃木県茂木町の「ツインリンクもてぎ(1周4.801km)」で全日本GT選手権(JGTC) 第5戦が開催され、首位と0.01秒差の予選2位からスタートした#1「ザナヴィ ニス モZ」が、アクシデントが続出する悪条件の中、3位表彰台を獲得した。 63周の決勝レースに出走したのは42台。フォーメーションラップが開始された14:00 には、低い曇天で、気温は23℃であった。 #1Zは本山哲がスタートドライバーを務め、2位のポジションを維持しながらレース 序盤を周回。レーススタート15分後には、コースのいたるところでドライ路面が現 れたが、本山はタイヤをうまく使いながらペースをキープし、9周目にはトップの #35スープラがコースアウトしたため、首位に躍り出ることとなった。 しかし、路面はさらに乾いていき、本山はタイヤの磨耗を抑えながらグリップを確 保するのに苦労した。そして、12周目に首位を後続に譲ると、あとはトップグルー プに大きく離されないよう注意しながらタイヤを守る走りに終始。26周目に7位で ピットインし、ライアンにバトンをタッチした。 その後のライアンの追い上げと上位陣の脱落などで36周目には5位、次の37周目に4 位に浮上。ついに終盤の56周目にこれを捕らえて3位となると、さらに2位の車両と の差を詰めるべく激しくプッシュした。最後の数周には、首位からわずか3秒差と 先行する車両の背後に迫るものの、追い越すまでには至らず63周目のチェッカーフ ラッグを受けた。 このライアンのファイトあふれる走りに、関東一円から集まった日産ファンは大い に沸きたった。 100kgのハンディウェイトを積んだ#22「モチュールピットワークZ」は、影山正美 が13位からスタート。序盤は13位で周回を重ねることとなるが31周目にミハエル ・クルムに交代し、スリックタイヤでレースに復帰するとペースアップ。レース後 半に上位車が次々とコースアウトしたり、トラブルを抱える中、クルムは着実にマ イレージを重ねた。37周目には10位、51周目に9位、54周目に8位となるとそのまま ゴールを駆け抜けた。 予選6位の#12「カルソニックIMPUL Z」は、ブノワ・トレルイエから3位で交代した 井出有治が速いペースでトップグループに迫ったが、5位走行時にGT300車両と接触。 この時にフロントタイヤにダメージを受けてコースアウト。グラベルベッドから脱 出できず、そのままリタイヤとなった。 16位スタートの#3「G’ZOX・SSRハセミZ」は、前半の悪条件を走った金石年弘が9 位まで順位を上げたが、ドライコンディションとなった後半はペースがあがらず、 エリック・コマスは我慢の走行を続けた。終盤は、上位車の脱落を避け、7位でフ ィニッシュした。 ■決勝結果 Pos. Car Name No. Driver Laps 1 EPSON NSX #32 松田次生 / アンドレ・ロッテラー 2:04'26.986 2 エッソウルトラフロー スープラ #6 脇阪寿一 / 飯田章 -1.069 3 ザナヴィ ニスモ Z #1 本山 哲 / リチャード・ライアン -2.514 4 DYNACITY トムス スープラ #37 ジェームス・コートニー / 片岡龍也 -14.957 5 WOODONE トムス スープラ #36 土屋武士 / マルコ・アピチュラ -41.410 6 デンソーサードスープラGT #39 ジェレミー・デュフォア/アンドレ・クート -59.879 7 G'ZOX・SSR・ハセミZ #3 金石年弘 / エリック・コマス -1'16.058 8 モチュールピットワークZ #22 影山正美 / ミハエル・クルム -1'18.782 9 RAYBRIG NSX #100 中野 信治 / 加藤 寛規 -1'46.056 R カルソニック IMPUL Z #12 ブノワ・トレルイエ / 井出有治 ◆ニスモモータースポーツの詳細は「NISMO official web site」をご覧下さい。