2009全日本F3選手権第13戦の決勝が8月29日、オートポリスで行われ、
Cクラスはポールポジションからスタートした#36井口卓人(PETRONAS TOM'S
F308)が後続に全く付け入る隙を与えずに14周を走り切り、今季4勝目を挙げてポイントランキングでも2位に浮上した。
Nクラスは#7山本尚貴(HFDP RACING)が第10戦鈴鹿以来の4連勝を達成、早くもシリーズタイトルに王手をかけた。
(天候:晴れ コース:ドライ)
第13戦決勝は午後3時25分にフォーメーション開始。
スタート直後に#19関口雄飛と#5久保田克昭が絡むアクシデントによりいきなりセーフティーカーが導入される波乱の幕開けとなった。
2台はフロントを大破し、揃ってピット出口付近にストップ。そのままレースを終えることとなった。
セーフティーカーは3周終わりでコースを離れ、レースは再開。
福岡出身でこれがホームレースといえるポールの井口が序盤から2位以下を突き放しにかかり、5周終了時点では早くも2位#1マーカス・
エリクソンに1秒差をつけてきた。
懸命に追いすがるエリクソンだったが井口は徐々にその差を広げていき、ファイナルラップを迎える頃にはその差は3秒にも達していた。
最終的に井口はエリクソンに3秒6の大差をつけてフィニッシュ。
第3戦岡山以来、今季通算4勝目を挙げ、ポイントランキングで#37国本雄資を抜いて2位に浮上した。
Nクラスは上位争いの中にCクラスの#33岩崎裕貴が紛れ込むという見慣れた展開の中、
ランキングトップの山本が落ち着いて後続とのマージンをコントロールし、2位佐藤公哉に2秒032差でフィニッシュ。
第10戦鈴鹿以来の4連勝、今季通算6勝を挙げてランキング2位の佐藤との差を21ポイントとした。
山本は明日の第14戦でもポールポジションを獲得しているため、明日のスタート時点でその差は22ポイントに開く。
そのまま佐藤が山本の前でフィニッシュしなければ、最終戦を待たずして山本がNクラス王者になる。
第14戦決勝は明日午後0時45分より、20周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum