KYOJO CUP Round5 Sprintが11月8日(土)富士スピードウェイで行われ、予選トップからスタートの下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)が優勝。Finalでのポールポジションを獲得した。
今シーズンのKYOJO CUPはひとつのラウンドが予選、Sprint、Finalで構成されており、今回のRound 5では土曜日に予選とSprint、日曜日にFinalが行われる。Sprintは10周で争われ上位8人にシリーズポイントが付与される。
また、スターティンググリッドについては向かって右の1番が空グリッドとなり、トップタイムを出した下野が2番グリッドにつくことになる。
午前中の予選結果に対して、走路外走行複数回によるペナルティによるスターティンググリッドの変動があり、上位では4番手タイムを出した佐々木藍咲(LHG KDDP KC-MG01)が8番手へ、5番手タイムの佐藤こころ(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)が9番手へ、それぞれ4グリッドずつの降格になった。これによって、4番手は白石いつも(AIWIN Re-Kobe KC-MG01)、5番手に金本きれい(ミハラ自動車エムクラフトRT KC-MG01)がそれぞれ繰り上がった。なお池島実紅(TGM Grand Prix KC-MG01)はトラブルにより不出走となり19台で10周のスプリントレースが行われる。
午後2時40分、フォーメーションラップ開始。KYOJOはローリングスタートでレースが始まる。時折陽が差すことがあるが天候は曇り。気温13度のドライコンディション。各車タイヤに熱をいれながらスタートを待つ。ここで5番手スタートの金本がTGRコーナーからの立ち上がりで単独スピン。ガードレールに接触してフロントを破損してストップ。幸い止まった個所がガードレールの開口部だったのでただちに移動され、ペースカーは1周で退きグリーンシグナル点灯、レーススタート。
ポールシッター下野、2番手斎藤愛未(BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN KC-MG01)、3番手 翁長実希(Kids com KDDP KC-MG01)と上位はクリーンスタート。後方で加速がよかったのが7番手スタートの平川真子(docomo business ROOKIE KC-MG01)で、スルスルと上位に進出するとTGRコーナーへのブレーキングでアウトから大外刈りで4位の白石に並びかけると4位を争ってコカ・コーラコーナーへとターン、インの平川が僅かに前に出る。
しかしここで両車僅かに接触、白石はスピン。さらに後方でもコーナーアウト側に複数台が飛び出して接触やスピンを誘発してしまう。白石の他、金本、永井歩夢(NBAありそ鮨しKYOJOフォーミュラ KC-MG01)、富下李央菜(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)、Kelsey Pinkowski(SatisPie KDDP KC-MG01) 、Flame Airikkala (CUBE FUNDER KDDP KC-MG01)の6台が何らかのダメージを負ってその場でストップ。平川と細川由衣花(富士山静岡レーシング KC-MG01)は再スタートを切ったが最後尾。ただちにセーフティカー(SC)が投入され、車両の移動作業が開始される。この時点での上位はトップ下野、SC投入が宣言されるまでの間に翁長が斎藤とオーバーテイクしており2位翁長、3位斎藤。4位佐々木と続き、コカ・コーラコーナーでの混乱をかいくぐって5位にBurton Hana(BigBoss W TOM'S KYOJO KC-MG01)、6位佐藤が順位を上げている。
SCランは5周目まで続き、レース折り返しの6周目からリスタート。トップを先導する下野は5周目のGR GTコーナーから加速を開始。これに2位以下もうまく合わせて、コントロールライン上では2位翁長0.623秒差、3位斎藤1.267秒差でレース再開。4位以降もそれぞれ0.4秒程度の間隔でバトルを再開。しかし下野は「タイヤが冷えている間も速い」という評判通りさっそくリードを拡大。6周目を終えると2位翁長に早くも1.140秒の差、3位斎藤は1.972秒差だ。リスタートで順位を上げたのが山本龍(ARF⭐おさきにどうぞ⭐KC-MG01)で、織戸茉彩(TGM Grand Prix KC-MG01)を仕留めて9位にポジションアップ。
7周目、トップ下野は1分45秒298のラップタイムで翁長との差を1.606秒に拡大。後方では佐藤がHanaをTGRコーナーでアウトからオーバーテイクして5位に上がる。TGRコーアーでは岩岡万梨恵(FUKUDA racing KC-MG01)もSitarvee Limnantharak(INGING 2W Singha Sittipol Nexzter KC-MG01)を仕留めて7位へアップ。下野は8周目もラップタイムを更新、45秒274で翁長と2.301秒の差とする。
下野はファイナルラップもペースを緩めることなく1分45秒台で走行しトップチェッカー。最後に45秒268と下野を0.001秒上回るファステストラップを出して意地を見せた2位翁長だが2.276秒の差がついた。以下3位斎藤、4位佐々木、5位佐藤、6位Hanaというトップ6となった。
Sprintのリザルトをもって明日11月9日(日)午後1時にスタートするFinalのスターティンググリッドが決定。ポールポジションから出る王者下野に挑む選手が現れるか?
Text: Junichi SEKINEPhoto: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE










