11月1日、FIA-F4選手権第13、14戦の予選が、モビリティリゾートもてぎで行われ、チャンピオンクラスは、ベストタイムは新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)、セカンドベストは佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)がトップを取り、それぞれ第13戦、14戦のポールポジションンを獲得した。
インディペンデントクラスは、KEN ALEX(BUZZ RACING)が、ベスト、セカンドベストともにトップタイムをマークし、両レースでポールポジションを獲得した。
いよいよ最終大会を迎えた。タイトル争いは、チャンピオンクラスは、佐藤樹212.5p、鈴木斗輝哉189pと、二人の一騎討ち。一方、インディペンデントクラスは、KENTARO190.5p、今田信宏190p、DRAGON175.5pと、こちらは三人の闘いとなっている。
前日の夜半にかなり強い雨が降ったものの、早朝には日が差して快晴となった。ただ、路面はうっすらと濡れた状態のまま予選を迎えた。
■チャンピオンクラス
午前8時から始まった予選は、最初はスリッピーだったものの、刻々と乾いていく難しい路面状況となった。
まず、予選をリードしたのは、新原と鈴木斗輝哉(TGR-DC RS F4)。二人は、2分05秒台、03秒台、01秒台と、予選終盤まで競い合うようにタイムを出し合った。
終盤、路面状況が改善されてくると、ここに白崎稜(Kageyama YBS Verve MCS4)と佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)が絡んで、最後は4人が100分の数秒という僅差で争うという展開となった。
結局、全員ベストタイムは最終周に記録することになり、新原、白崎、鈴木、佐藤という順で、第13戦のグリッドが決まった。
セカンドタイムで決まる第14戦のグリッドは、最後の2ラップを上手くまとめた佐藤がポールを奪い、鈴木が2位。新原は、前車に引っかかりタイムが出ずに6位だった。
逆転チャンピオンに向け、23.5ポイント差を埋めなければならない鈴木にとっては、佐藤のグリッド位置が気になるところだったが、佐藤が第13戦で鈴木の1つ後ろ、第14戦ではポールを獲得したことで、逆転はかなり厳しくなった。
第13戦予選結果(Top10):新原-白崎-鈴木斗-佐藤-三浦-洞地-迫-鈴木恵-落合-梅垣
第14戦予選結果(Top10):佐藤-鈴木斗-白崎-梅垣-三浦-新原-迫-百瀬-落合-鈴木恵
■インディペンデントクラス
SFライツレギュラーで、前大会からFIA-F4にも参戦を開始した清水康弘(ART TASTE F4)が、序盤から、やや抜き出たラップタイムをマークして、このままポールを奪いそうな勢いを見せた。
これに食い下がったのが、KEN ALEX(BUZZ RACING)。途中、赤旗提示による中断を挟んだ最後の2ラップでは、見事なアタックを見せ、2分00秒748、00秒458と、清水を抑えて両レースでポールポジションを奪うことに成功した。
タイトル争いを繰り広げる今田信宏(JMS RACING with B-MAX)は、第13戦、第14戦ともに、ポイントリーダーのKENTARO(Baum Beauty Clinic)の1つ前のグリッド、4位と3位を獲得し、逆転チャンピオンに向けて、まずは1つハードルを超えた。
シリーズ3位につけ、この週末は連勝を目論んでいたDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)は、ちょい濡れの路面にクルマを合わせ切れずに9位、5位に沈み、タイトル奪取はかなり厳しくなった。
第13戦予選結果(Top8):ALEX-清水-SAKAI-今田-KENTARO-IKARI-赤松-齋藤
第14戦予選結果(Top8):ALEX-清水-今田-KENTARO-DRAGON-SAKAI-赤松-IKARI
第13戦の決勝は、本日の午後0時50分から、第14戦の決勝は、明日の午前8時25分から13周(または上限30分)で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Kazuhiro NOINE








