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SUPER FORMULA

第9,10戦富士フリー走行 午前はイゴール・オオムラ・フラガ、午後は牧野任祐がトップタイム

フリー走行1回目トップ、2回目2位のイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

フリー走行1回目7位、2回目トップの牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第9,10戦のフリー走行が、10月10日、静岡県・富士スピードウェイで行われ、午前はイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)が、午後は牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)がトップタイムをマークした。

 シーズンも残り2大会、4戦となった。ここまで、ランキング上位は、VANTELIN TOM'Sの坪井翔(95p)、SUGO大会で完勝した無限の岩佐歩夢(90p)、ドコモ・ダンディライアンの太田格之進(87p)、牧野任祐(74p)と、この4人からチャンピオンが出る可能性が高い。5位の野尻智紀(57p)は、今大会の2連戦次第ではあるものの、かなり厳しい状況だ。

 今大会は、土曜日、日曜日とものに決勝が行われる2レース制のため、金曜日の午前、午後に1時間ずつフリー走行が行われた。

■フリー走行1回目

 午前11時から始まったセッションで好調だったのは、ナカジマレーシングの二人。特に、65号車を駆るルーキーのイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)は、セッション開始からトップを守り続けた。

 開始30分を過ぎての順位は、フラガ、福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)、坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)、大湯都史樹(SANKI VERTEX CERUMOINGING SF23)、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)。

 40分過ぎにJuju(HAZAMA ANDO Triple Tree SF23)が、ダンロップコーナーで白煙を上げてストップ。この処理で走行は一時中断されたが、再開後は予選さながらのアタックが行われた。

 この最後のアタックでも、トップを奪ったのはフラガ(1分22秒792)。僅差でチームメイトの佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)、以下、チーム無限の岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)と野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)、小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)、サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TOM'S SF23)と続いた。

 タイトルを争うダンディライアンの牧野は7位、太田は12位だった。

■フリー走行2回目

 午後2時20分からの午後のセッションでも、フラガが序盤に1分23秒168までタイムアップしてトップに立つが、これを野尻(1分23秒108)、牧野(1分22秒842)が次々に塗り替える。

 午前のセッションで8位と気を吐いた小出峻(San-Ei Gen with B-Max SF23)も5位に留まり好調さを窺わせている。

 37分経過時に、小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)がヘアピン先でストップ。これで走行は中断。

 再開後、牧野、野尻、太田、大湯、フラガ、小出、坪井、岩佐の順で走行は進み、最後のアタックを迎えた。

 まず、岩佐が1分22秒215をマークしてトップに立つ。阪口晴南(SANKI VERTEX CERUMOINGING SF23)、野尻も、これに迫ろうとするが、0.3〜0.4秒届かず。その後にアタックした牧野が1分22秒125と、岩佐のタイムを僅かに上回るトップタイムを叩き出した。

 フラガも最後に1分22秒187まで詰めたが、牧野のタイムに100分の6秒届かなかった。

 直近3戦は上位入賞が叶わず、苦しい戦いが続いている牧野だが、逆転チャンピオンに向け、好スタートを切った。

 明日は第9戦の予選が午前10時10分から、決勝が午後3時から36周で行われる。

フリー走行1回目2位、2回目4位の佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

フリー走行1回目、2回目とも3位の岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum

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