全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第10戦の決勝が、8月30日、スポーツランドSUGOで行われ、ポールポジションからスタートした野村勇斗(HFDP WITH B-MAX RACING)が、完全にレースをコントロールし優勝を飾った。野村は岡山大会から4連勝。
マスタークラスは、今田信宏(JMS RACING TEAM)がスタートから逃げ切って今季2勝目を飾った。
上空に雲が多くなるなか、午前10時30分のスタート時刻を迎えた。周回数が26周と、残る3戦より長いため、ほとんどの車両がニュータイヤを選択してスタート。
ポールの野村が「これ以上ない」というスタートを決め、トップで1コーナーに飛び込む。2番グリッドのザック・デビッド(B-MAX RACING 324)は、エンジンをストール気味にしてしまい、出遅れ、代わって、佐野雄城(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)、小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S TGR-DC SFL)が2位、3位へポジションを上げる。
4位はスタートで出遅れたデビッド、5位エステバン・マッソン(PONOS Racing TOM'S TGR-DC SFL)、6位ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)のオーダーでレースは進んだ。
トップを快走する野村は、序盤で2位佐野との差を2秒強に開くと、あとは完全にペースをコントロール。きっちり1分14秒5のタイムを刻んで、余裕すら感じさせる走りで悠々逃げ切った。
何とか野村のペースに食い下がったのは、佐野のみ。3位小林は二人から大きく離され、終盤は、後方から迫るデビッドの追い上げをかわすのに精一杯だった。
パッシングの難しいSUGOでは、2周目以降順位変動はなく、唯一、終盤の23周目にマスタークラス2位を走っていたDRAGON(TEAM DRAGON 324)が、「集中力を欠いた」と第4コーナー(ヘアピン)で単独スピンを喫して順位を落としたのみ。
そのマスタークラスは、「クルマが決まっていた」という今田が毎周差を開き、独走で今季2勝目を飾った。この週末、ここまで流れが悪い清水康弘(GNSY RACING 324)が、DRAGONの脱落で2位に入った。
第11戦の決勝は、本日午後3時から、第12戦、第6戦(延長分)は、明日31日の午前11時30分、午後3時20分からそれぞれ19周で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Kazuhiro NOINE








