フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ選手権Race6の決勝が、7月12日、鈴鹿サーキットで行われ、フロントロー2番グリッドからスタートした卜部和久(B-MAX RACING F111)が、セーフティカーの二度出るレースでトップを守りきり、FRJ初優勝を飾った。
マスタークラスは大本命・鳥羽豊 (AIWIN)の自滅で、ユキ(NILZZ Racing)がクラスウィン。
午後になって、日差しが照りつけるなか、フロントローイン側スタートの卜部が、1コーナーでイン側からトップに躍り出る。2位には鈴木斗輝哉(マツモトキヨシTOM’S TGR-DC FR)がつけ、ポールスタートの梅垣清(PONOS RACING TOM’S TGR-DC FR)は3位に後退。
安定したペースで周回する卜部だが、後続の鈴木と梅垣がジワジワと迫る。5周終了時点で、トップグループを形成する3者の差はそれぞれ0.3〜0.4秒。攻防が激しさを増すと思われたが、6周目に後方を走行していた入榮秀謙(アポロ電工フジタ薬局ベローナ)がデグナーでクラッシュ。これでセーフティカー(SC)が入る。
9周目に入るところでリスタートとなり、卜部はシケインまでアクセルオンを引っ張り、トップを死守。しかし、この周のヘアピン立ち上がりで、初の鈴鹿で7位と奮闘していたジャ・ジャンビン(B-MAX RACING F111)がスピン。動けなくなってしまい、10周目に再びSCが導入される。
12周目、二度目のリスタートも上手く決めた卜部は、そのままトップを守って残る2周を走り切り、フォーミュラ・リージョナル初優勝を遂げた。
なお、2位争いをしていた鈴木と梅垣は、最終ラップのスプーンで梅垣が前に出るものの、130Rでは再び鈴木が前に出るなど、最後まで超接近戦を演じた。しかし、最後のシケインで梅垣がやや無理をして抜きにかかり両者は接触。鈴木はそこでストップ。
梅垣は、大宮賢人(PONOS RACING F111/3)に続いて3位でフィニッシュしたものの、ペナルティで降格。3位には小田優(Rn-sports F111/3)が入った。
マスタークラスは、総合7位を走っていた鳥羽の楽勝と思われたが、最終ラップの1コーナーでまさかのコースアウト。ユキがクラストップでフィニッシュを果たした。
Race7は明日日曜の午後2時35分から、13周で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Atsushi BESSHO
Yoshinori OHNISHI









