フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ選手権Race3の決勝が、5月25日、岡山国際サーキットで行われ、ポールスタートの鈴木斗輝哉(TOM’S TGR-DC FR)が、今大会2勝目。マスタークラスは、鳥羽豊 (AIWIN)が同じく2勝目を飾った。
スタート前、雨粒が落ちてきて、各チームはグリッドにレインタイヤを持ち込んで、レインコンディションに備えた。しかし、すぐに雨は上がり、レインタイヤに履き替えていたチームは慌ててスリックに戻す場面も見られた。結局、全車スリックタイヤでスタートとなった。
スタートを制したのは、PPの鈴木。大宮賢人(PONOS RACING F111/3)、卜部和久(B-MAX RACING F111)を従えてオープニングラップを終える。4位には梅垣清(TOM’S TGR-DC FR)が上がり、卜部を攻め立てる。
3周目、最後尾スタートの小田優(Rn-sports F111/3)が脅威の追い上げを見せ、5位に浮上。ただ、3位を争う卜部、梅垣とは10秒以上の差があり、この時点ではこれ以上のポジションアップは難しいと思われた。
6周目、梅垣がWヘアピンで卜部を捕らえて3位に浮上すると、7周目に小田にチャンスが訪れる。10位を走行していたジャ・ジャンビン(B-MAX RACING F111)が最終コーナーで単独クラッシュ。これでセーフティカーが導入され、前車とのギャップはリセットされた。
車両が回収され、15周目にリスタートを迎えると、小田は執拗に卜部に迫り、この周のWヘアピンで攻略に成功。さらに3位の梅垣にも勝負を挑もうとした。しかし、仕掛ける前にアトウッドコーナーで自らコースオフしてしまい、小田の追走劇はここで終演となった。
レースは、スタートからトップを守った鈴木が、Race1に続いて今大会2勝目を飾ったが、実は車両にトラブルを抱えての薄氷の勝利だった。2位以下は大宮、梅垣、卜部と、今シーズン、トップ争いを繰り広げるであろうメンバーが上位を占めた。
マスタークラスは、総合でも5位に入った鳥羽が独走で制した。次の大会は、6月28、29日に富士スピードウェイで行われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Atsushi BESSHO










