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もてぎ・菅生S-FJ選手権

第2戦SUGO決勝 ポールシッター中村ブンスームが痛恨のスピン、トップに立った酒井翔太がS-FJ 5連勝

優勝は酒井翔太(ファーストガレージ制動屋)

 2025年もてぎ・菅生スーパーFJ選手権シリーズ第2戦決勝が5月11日(日)にスポーツランドSUGOで開催され、フロントロウからスタートの酒井翔太(ファーストガレージ制動屋)がオープニングラップで先行する中村ブンスーム(ファーストガレージKKSII)のスピンに乗じてトップに立つと、2位以下を引き離して12周を走り切って優勝した。

 SUGO Champion Cup第2戦として行われる本大会ではS-FJの他フォーミュラBeat第4戦、F110 CUP第3戦/第4戦と4つのフォーミュラカーレースが2日間にわたって行われる。S-FJはワンディレースということで、午前8時45分からの予選に続いて12時30分から決勝のスタート進行が開始。ちなみに酒井はこの4レース全てに出場というハードスケジュールで、土曜日のF-Beで優勝、本日午前10時10分からのF110が3位、続いてS-FJが3レース目となる。

 12時45分フォーメーションラップ開始。時折陽が陰る時間があり気温は予選の時と変わらず20度だが、路面温度は39度まで上昇。依然として風が強く吹いておりメインストレートでは追い風、バックストレートでは向かい風となっている。13台がグリッドに整列してレーススタート。

 ポールシッターの中村を先頭に加速する中で蹴り出しがよかったのは3番手スタートの松原将也(ZAPMARUTOKU10VED)で、中村の背後につけて2番手スタートの酒井と並走する。酒井の加速もよく、第1コーナーに向けて中村のインサイドにノーズをねじ込むが、ここは中村がトップを守ってターンイン、酒井、松原の順に。後方で出足がよかったのが5番手スタートの吉田馨(TAKE First kks-2)で第3コーナーまでに4番手スタートの三ツ井光輝(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)をかわして4位にポジションアップ。さらに6番手石井大雅(ファーストガレージ制動屋SII)も三ツ井を仕留めて5位に。

 スタート直後はトップの座を守った中村だが、第4コーナーへの進入で姿勢を乱してスピン、最下位まで順位を落として再スタートする。その後方でも三ツ井が石井に接触、両車が失速する間に8番手スタートの五十嵐文太郎(Drago CORSE)が4位に順位を上げる。これで酒井~松原~吉田~五十嵐~石井~小野大地(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)という並びでバックストレートを通過、馬の背コーナーへのブレーキングで石井が五十嵐をアウトからオーバーテイク。4位へ浮上する。さらに最終コーナーで松原のラインがワイドになったのを見逃さず、吉田がインサイドから立ち上がりの加速で前に出て2位を奪い取る。1周目を終えてトップ酒井は2位吉田に1.233秒の差、3位松原は吉田と並走して0.096秒差で2周目に入ると吉田のスキをうかがうが、第4をコーナーでラインがアウトにおおきくはらみ逆にポジションを落としてしまう。これで石井3位、五十嵐4位、さらに小野を仕留めたKODAI YOSHIDA(T's TECHNO RF KKS II)が5位に上がる。

 トップ酒井は毎ラップ最速タイムを更新して2周目1.433秒、3周目1.635秒、4周目2.166秒と着実にリードを拡げていくが、5周目だけは吉田が1分28秒255と最速タイムで酒井とのギャップを1.930秒に削り取るが、これで再び酒井がペースアップ、6周目に2.274秒差に戻す。後方では五十嵐とYOSHIDAの4番手争いが激しくなり、4周目に1秒以上あった差が5周目0.315秒差、6周目には0.064秒差と並走でコントロールラインを通過、第1コーナーではYOSHIDAが五十嵐に仕掛けるが、ここは五十嵐が守る。その後もYOSHIDAが五十嵐にプレッシャーをかけ続け、サイド・バイ・サイドでメインストレートを駆け上がってくるが、五十嵐のノーズが僅かに前の0.008秒差で7周目を終え、8周目の第1コーナーで再び攻防を繰り広げるがイン側の五十嵐が抑える。

 そしてオープニングラップのスピンで最下位に落ちた中村が次々とポジションを取り戻し、6周目に小林留魁(アルビ新潟第一ホテルGIAED)~小野~三ツ井の3台が連なる6位グループの背後につけると7周目に三ツ井、小野のTeam RiNoA勢を仕留めて7位、さらに前を行く小林に0.323秒差まで詰め寄ると8周目にオーバーテイク、6位まで上がってくる。

 酒井のペースはその後も衰えず、7周目、8周目と最速タイムを刻み9周目には本日のファステストラップ、1分27秒712のコースレコードを叩き出し2位との差を3秒まで拡大すると僅かにペースダウン。それでも吉田との差を僅かずつ拡げて残るラップを走り切り4.226秒の差でトップチェッカー、土日4レースのうち3レ-スを終えて2勝、各地のスーパーFJシリーズにまたがる5連勝を飾った、2位吉田、3位石井と続き五十嵐とYOSHIDAのドッグファイトはファイナルラップまで続いたが、五十嵐が0.170秒差でしのぎ切って4位、YOSHIDA5位、そしてオープニングラップのスピンから挽回した中村が6位となった。1台のみ出場のジェントルマンクラスは畠山退三(Hobbybace & zap-ED)が総合10位でフィニッシュした。

 次回のもてぎ・菅生シリーズは7月19〜20日にSUGOでWヘッダー開催となる。

決勝がスタートした

決勝2位は吉田馨(TAKE first kks-2)

決勝3位は石井大雅(ファーストガレージ制動屋SII)

決勝4位は五十嵐文太郎(Drago CORSE)

決勝5位はKODAI YOSHIDA(T's TECHNO RF KKS II)

決勝6位は中村ブンスーム(ファーストガレージKKSII)

決勝10位、ジェントルマンクラス優勝は畠山泰三(Hobbybase&zap-ED)

表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE

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