SUPER GT

SGT:第3戦富士 波乱のレースでレクサス6号車が3位表彰台 (TOYOTA)

波乱の500kmレースでレクサスSC430 6号車が3位表彰台 GT300クラスではMR-S 101号車が開幕以来の3戦連続表彰台獲得
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SUPER GT第3戦で3位表彰台を獲得したレクサスSC430
(No.6 Forum Eng. SC430)

 2007年SUPER GTの第3戦「FUJI GT 500km RACE」が5月3日(木)、4日(金)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。

 ゴールデンウィーク恒例の同大会はシリーズ唯一の500kmレース。昨年デビューしたレクサスSC430にとってはホームコースであり、昨年大会では見事ワン・ツー・スリーフィニッシュを達成。今季も好結果に期待が高まった。  今大会にはGT500クラス16台、GT300クラス29台とフルグリッドの総勢45台がエントリー。トヨタ勢はGT500クラスに6台のレクサスSC430、GT300クラスには2台のトヨタMR‐Sと1台のトヨタセリカが出場した。

◆予選◆

 3日(木)の公式予選は好天に恵まれ、午前10時20分から予選1回目セッションがスタート。SC430勢は、好調にセットアップを進めたディフェンディングチャンピオンの宝山TOM’S SC430 1号車が3番手、ECLIPSE ADVAN SC430 25号車が5番手、デンソーサードSC430 39号車が6番手、開幕戦優勝で30kgのウエイトを積むZENTセルモSC 38号車が9番手でスーパーラップに進出した。Forum Eng. SC430 6号車はクリアラップを取ることが出来ず、14番手に留まった。

 午後3時10分から各クラス15分間の予選2回目セッションに続いて行われたスーパーラップでは1号車が見事なアタックを決めて2番手グリッドを獲得。38号車も渾身のアタックで3つポジションを上げ、6番手グリッドを得た。

◆決勝◆

 4日(日)も好天に恵まれ、人気のワンメイクレース、ネッツカップヴィッツ関東シリーズ第1戦などのサポートイベントに続いてほぼ定刻の午後2時5分に110周、500kmという長丁場の決勝レースのフォーメーションラップが開始された。

 このフォーメーションラップ中に、2番手グリッドと好位置につけていた1号車が駆動系トラブルによりストップ。無念の0周リタイアとなってしまった。このためフォーメーションラップがもう1周行われ、決勝レースは109周で戦われることになった。その後も53周目にはレース車両の接触による炎上で赤旗中断となるなど、波乱のレースとなった。

 レクサスSC430勢は、6番手スタートの38号車が、39周目には2位まで浮上する健闘を見せたが、55周目、赤旗中断からの再スタート直後に、35 号車と接触し、スピン。38号車は車体を破損したため、ピットインし、後退を余儀なくされた。また、この接触で35号車もペナルティを受けることとなり、やはり順位を落とすことになってしまった。

 荒れた展開となったレースの中で、14番手と後方からスタートを切った6号車は着実にポジションをアップ。73周目に4位、74周目には3位に躍進。その後、更に2位へと追ったが及ばず、3位表彰台を獲得した。

 一方、GT300クラスでは、第1戦で2位、第2戦で優勝を飾っているTOYSTORY RT apr MR-S 101号車が、クラス8番手からのスタートで、途中接触などのアクシデントに見舞われながらも、3位表彰台を獲得。開幕以来の連続表彰台記録を伸ばすこととなった。

Forum Eng. SC430 6号車 ドライバー 片岡龍也のコメント:

 我々のレクサス SC430はリアのグリップが不足気味だったが、今朝のフリー走行で変更したセッティングが上手く決まった。決勝では荒れた展開となったが、ドライバーとチーム全員がノーミス・ノートラブルで走り切ったことで今日の結果が得られたと思う。今回の結果で手応えも得たので、次戦セパンではより上位を目指して頑張る。

Forum Eng. SC430 6号車 ドライバー B.ビルドハイムのコメント:

 私にとってはSUPER GTでの初表彰台獲得となり、とても嬉しい。14番手からのスタートでまさか表彰台に上れるとは思っていなかった。次の課題は、予選上位を安定して獲得することだ。次戦以降も気を引き締めて頑張りたい。

トヨタ自動車(株)モータースポーツ部主査 林博美のコメント:

 GT500クラスに於いてはミス、トラブルを出すと掴みかけた勝機を逸してしまうという反省点の多いレース内容になってしまった。今回の問題をひとつひとつ確実に対策し、次回に繋がるよう努力して行く。一方、GT300クラスではTDPドライバーでもある大嶋/石浦両選手が開幕以来3戦連続表彰台を獲得し、着実な成長ぶりを見せてくれて、嬉しく思っている。

Text & Photo: トヨタ自動車株式会社



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