8月1日、日本自動車連盟(JAF)は、2025年に国内で行われる国際格式のレース、ラリーのカレンダー登録申請一覧を発表した。
今シーズン同様、すでに発表済みのF1日本GP(4/3〜6)、WEC富士(9/26〜28)などの日程を考慮したうえで、国際格式のレース、ラリー日程が申請されているが、注目は、参考として表記されている海外で開催予定の2つのレースだ。
一つは、6月6〜8日に申請されているスーパーフォーミュラ選手権の韓国ラウンドだ。かねてからレース数の増加や海外戦を要望する声はあったが、いよいよシリーズの1戦として、海外戦開催が具体的に動き出した。
近年、観客数も右肩上がりで、盛り上がりを見せているスーパーフォーミュラだが、アジア圏最高峰のフォーミュラレースとして、その位置を確立するための一歩となることを期待したい。
もう一つは、6月27〜29日に申請されいるSUPER GT第3戦のマレーシアラウンドだ。実現すれば、2019年のタイラウンド以来の海外戦となる。コロナウイルス感染で開催が見送られていた海外戦が6年ぶりに復活することになりそうだ。
ただ、2つの海外戦が6月開催となると、両シリーズに参戦している多くのチームにとっては、かなり厳しいスケジュールになりそうだ。
また、毎年8月の酷暑のなか行われ、近年の異常気象により観客、参加者の安全確保のためにも日程変更が切望されていた、スーパーフォーミュラMRもてぎ大会が、4月にシリーズ第2戦として開催される予定だ。
今回、発表の日程は今後変更される可能性もあるが、ここ数年膠着していたスーパーフォーミュラ、SUPER GTの日本を代表する選手権の開催日程に変化が生じることは、シリーズのさらなる発展のために歓迎すべきことだろう。
Text: Shigeru KITAMICHI