■v.Granz
優勝 大原学/甲野将哉組(102号車・アイフォア神戸vGranz)
甲野 「予選は、雨が降ってきたのでドライバーをピットに入れたらそれが違反だったようです。最後尾スタートから15周でトップですが、VITAの方たちが紳士的で抜かせてくれたので走りやすかったです。前のマージンをつぶそうと思ったときにセーフティーカーが入ったのもよかったです。ぼくたち真面目に生きているのでいいことがあるんですよ」
2位 K.K/飯田裕樹/TOMISAN組(11号車・HOJUST RACING ABBEY)
TOMISAN 「必死に走っていました。無事に最後までつないでいただいてなんとか完走できたので、楽しかったです。雨は途中から上がりましたが、ブレーキは難しかったですね。優勝できませんでしたが、健闘したと思います」
3位 長谷川睦/寺島大/大野宗組(81号車・CLEANLIFE ITAL ABBEY)
大野 「スピンも無く、コースアウトも無く、ペナルティーも無く、ピット作業違反も無く、安全運転でした。運転免許はブルーですが今日はゴールド免許でした。計算違いは総合3位の予定がクラス3位だったことです。まーいいかなと。耐久レースは完走してなんぼなのでよかったです」
VITAクラス
優勝 清水康友/伊東黎明組(75号車・ENDLESS☆カーブテイックTrace)
伊東 「最後尾まで落ちましたが、ピットに入るタイミングとセーフティーカーがばっちりでした。これで清水さんのランキングも首位に近いところまできたので、チャンピンをめざして頑張っていただきたいです。これからもそのフォローを精いっぱいしていきます」
2位 中川徹/太田達也組(106号車・Giddy Up VITA)
太田 「ぼくたちはピットの戦略に恵まれませんでした。トップの方たちがいいところで入ったので厳しいと思いました。2人ともノーミスで頑張っていいペースで走れて、慎重に走り、接触もしなかったのでよかったです」
3位 猪股京介/武地孝幸組(39号車・odula TONE TMR VITA)
猪股 「初めて雨の岡山を走って苦しかったですが、チームが完璧な作戦を立ててくれて、それをなぞっていったら3位になれました。スティントは最初僕が10分くらいで入って、そこから1時間弱ずつでした。最初のスティントを極端に短くする作戦で、セーフティーカーも入り、まさに作戦勝ちでした」
4位 MAKOTO/妹尾智充組(88号車・まこと君VITA)
妹尾 「スタートして2コーナーでぶつけられて、スピンして内側に飛んでいきました。そこから必死に追い上げて、セーフティーカーが出る前にクラス2位でオーナー(MAKOTO)さんに渡しました。2台に抜かれて4位でしたが、見せ場を作れたので、内容的には悪くないし、オーナーさんをミニマムでなくて3~40分乗せることにしているので、妥当な順位なのかと思います」
5位 下垣和也/前嶋秀司組(14号車・SOUEISHA-VITA)
前嶋 「サポートとしてきていますが、レースは楽しく走りたいので、最後けっこう盛り上がって残り1周くらいで5位に上がれたので面白かったです。最後は、前が見えて、にんじんがポロンとぶらさがった感じでした」
下垣 「届かないと思っていましたが最後5周で一気に追いついて、見ていて最後の3周が一番面白かったです。助っ人が大活躍でした」
6位 蘭牟田政治/HIROBON組(4号車・JOKER☆ダイワN通商NUTEC制動屋)
HIROBON 「ドライを想定していたので、雨のセットがうまく見つからず、序盤は苦戦しました。最後は雨量が減ってきてペースがよくなりました。でも、もうちょっと行きたかったですね」
Text: Yoshinori OHNISHI
「チャレンジカップ2時間耐久レース」は24日、岡山サーキットで行われているチャレンジカップレース第2戦で2時間の決勝を行い、最後尾からスタートしたv.Granzの大原学/甲野将哉組(102号車・アイフォア神戸vGranz)が、53周を回って総合優勝を飾った。
決勝は午後2時にセーフティーカー(SC)先導で、フォーメーションラップが始まった。雨は降ったりやんだりで、コースはウェット。ウェット宣言が出された。
レース時間は2時間で、3分間のピットストップを2回行う義務がある。その際、ドライバー交代義務は無く、燃料給油も任意だ。VITA、N1-86、N1ロードスターに2時間耐久特別規則で規定されたポイント(通常の3分の2程度)が与えられるが、対象ドライバーは20分以上ドライブしなければならない。
SCは1周を回ってピットロードに入り、いよいよ2時間レースの幕が開いた。
■v.Granzクラス
3台が参加したv.Granzは、序盤から総合2位につけたK.K/飯田裕樹/TOMISAN組(11号車・HOJUST RACING ABBEY)がクラストップでレースをリード。しかし、後方から驚異的なペースで追い上げて来たのが、予選不通過で最後尾スタートとなった102号車アイフォア神戸vGranz(大原学/甲野将哉)だった。
最後尾、29番グリッドからスタートした102号車は、2周目には早くも総合で11位、3周目には8位に上がると前を走るクラス3位の長谷川睦/寺島大/大野宗組(81号車・CLEANLIFE ITAL ABBEY)を捉えて総合3位に浮上。
11周目には総合2位でクラストップの11号車も捉えて、ついにv.Granzのトップに立った。さらに15周目には総合トップの車両までも捉え、わずか15周で28台抜きを達成した。
102号車はこのまま一度もクラストップを明け渡すことなく2時間・53周を走ってぶっちぎりの優勝。2位には11号車が、3位には81号車が入った。
■VITAクラス
22台が参加し最大勢力となったVITAクラスは、ポールシッター・清水康友/伊東黎明組(75号車・ENDLESS☆カーブテイックTrace)の清水が1コーナーでコースアウトして最後尾に落ちるという波乱で始まった。
その後方でも、予選6位・MAKOTO/妹尾智充組(88号車・まこと君VITA)の妹尾と予選9位・SOUEISHA-VITA(14号車・下垣和也/前嶋秀司)の前嶋が接触。妹尾はスピンを喫し大きく順位を落とした。
1周目、VITAのトップに立ったのは松本匡史/徳升広平組(999号車・m・dent with萬雲塾VITA)の徳升で、2位に中西亮平/有岡綾平組(66号車・BASIS RACING☆NAMS)の有岡、3位に中川徹/太田達也組(106号車・Giddy Up VITA)の太田、4位に中島僚斗/大崎達也組(219号車・&Gコーポレーション大崎塾VITA)の中島、5位に14号車・前嶋、6位に橋村剛/TAKE chan組(78号車・恵比寿アキランドVita制動屋)の橋村が続く。
7周目、5位と一つ順位を落としていた219号車・中島がヘアピンでスピンしてストップ。ここで1回目のSCが導入された。
この時点での順位はトップ999号車・徳升、2位106号車・太田、3位66号車・有岡、4位14号車・前嶋、5位竹中優/貫戸幸星組(86号車・HOJUST RACING VITA2号)の貫戸、6位にはスピンから追い上げて来た88号車・妹尾が上がってきた。
レースは11周目から再開されるが、12周目には20位を走っていた戸田淳也/松本恭典組(36号車・真栄金属Vita)が1コーナーでコースアウト、早くも2回目のSCが導入された。
15周目にはトップを走る999号車・徳升が1回目のピットストップを行いドライバーを松本に交代。これでトップには106号車・太田が上がり、2位に66号車・有岡が、3位には怒濤の追い上げを見せてきた88号車・妹尾が、4位には蘭牟田政治/HIROBON組(4号車・JOKER☆ダイワN通商NUTEC制動屋)のHIROBONが、5位には14号車・前嶋が、6位には木村一廊/川福健太組(61号車・KOO′ON with ABBEY)の川福が続く。
19周目、トップを走っていた106号車・太田が1回目のピットストップ。ドライバーを中川に交代すると、トップには66号車・有岡が浮上、2位には88号車・妹尾が、3位には4号車・HIROBONが、4位には14号車・前嶋が、5位には78号車・橋村が、6位には谷川達也/吉村雅一組(105号車・ヨシムラオートVita)の谷川が上がってきた。
21周目には14号車・前嶋が、22周目には88号車・妹尾が、23周目には78号車・橋村が、24周目には4号車・HIROBONがピットイン。14号車・は下垣に、88号車・妹尾は連続ドライブ、78号車・はTAKE Chanに4号車は藺牟田にドライバーを交代した。
26周目にはヘアピンでコースアウトした車両があり、この日3度目のセーフティーカーが導入された。
セーフティーカーが退くと、トップは66号車の有岡が、2位MC平田/青合正博組(16号車・Racing TEAM HERO'S)の平田、3位CHAY/妹尾俊郎組(525号車・KRS VITA)とまだピットインしていない3台が占める。そして4位には序盤のスピンで最後尾に落ち75号車・清水から交代した伊東が怒濤の追い上げで浮上してきた。
28周目に66号車・有岡と16号車・平田が、31周目に525号車・妹尾がピットインすると、トップに浮上した75号車・伊東は32周目に2度目のピットイン。伊東は連続スティントでコースに復帰した。
これでトップに立ったのは88号車・妹尾、2位に14号車・下垣、3位に66号車・有岡、4位に4号車・藺牟田、5位に78号車・TAKE Chan、6位に16号車・青合となる。
39周目に88号車・妹尾と16号車・青合が、41周目に14号車・下垣が、42周目に66号車・有岡がピットインした。
これでトップに立ったのは75号車・清水、2位には106号車・太田が浮上してきたが、その差は35秒と大量のリードとなった。3位には88号車・MAKOTOが続く。
4位には猪股京介/武地孝幸組(39号車・odula TONE TMR VITA)の猪俣がつけた。39号車は序盤の5周目にピットインし猪股から武地に交代、29周目に再び猪股が乗り込むという変則のピット戦略が功を奏したようだ。
5位には66号車・中西が、6位には14号車・前嶋が続く。
43周目、レースは終盤に差し掛かってきた。大量リードのトップ75号車・清水、3位を20秒以上離す2位106号車・太田は安泰だが、3位の88号車・MAKOTOはペースが上がらず苦しい。6秒後方には4位の39号車・猪股が虎視眈々と3位浮上をうかがう。5位には66号車・中西が、6位には14号車・前嶋が続き、その背後には7位4号車・HIROBONが迫る。
46周目、3位を走る88号車・MAKOTOはついに39号車・猪股に捉えられ4位に順位落とす。
レースは終了。75号車・清水はVITAでただ一人53周を走ってぶっちぎりの優勝。2位には106号車・太田が、3位には39号車・猪股が、4位には88号車・MAKOTOが入った。66号車・中西はチェッカー直前にコースアウトしてチェッカーを受けられず。代わって5位には14号車・前嶋が、6位には4号車・HIROBONが入った。
7位は999号車・徳升、8位は78号車・橋村、9位は66号車・平田、10位は61号車・川福の順でチェッカーを受けた。
シリーズポイントランキングは、開幕戦優勝の武地が3位に入り6ポイントを追加して21、優勝した清水が10ポイント追加で22としたため清水がシリーズリーダーに立ち、武地は2位に落ちた。15ポイントのMAKOTOが3位で続いている。
■N1-86クラス
N1-86は2台が参加。総合のポールポジションを獲得した中村賢明/松下仁組(28号車・HTP. JSMILE 86)が、序盤から総合トップを快走。最終的には52周を走って総合6位、クラス優勝を果たした。クラス2位には総合9位、50周で永井良周/長尾秀義組(19号車・GR Garage倉敷with NAGOYA)が入った。
■N1ロードスタークラス
N1ロードスターは2台が参加。50周を一人で走りきった下坂和也(35号車・FIRST RACINGロードスター)が総合20位でクラス優勝。2位には48周を回り総合25位の大井正伸/雨宮恵司組(43号車・OTPアクレTSモリモトAZUR)が入った。
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
岡山チャレンジカップレース第2戦 -RIJ- (2024/03/24) Final Race Weather:Rain Course:Wet
チャレンジカップ2時間耐久レース Round 2 岡山国際サーキット 3.703km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Lap Time Behind Gap
1 102 v.Granz 1 大原 学 甲野 将哉 アイフォア神戸vGranz 53 2:00'24.438 - -
2 11 v.Granz 2 K.K 飯田 裕樹 TOMISAN HOJUST RACING ABBEY 53 2:01'25.535 1'01.097 1'01.097
3 75 VITA 1 清水 康友 伊東 黎明 ENDLESS☆カーブテイックTrace 53 2:01'54.385 1'29.947 28.850
4 81 v.Granz 3 長谷川 睦 寺島 大 大野 宗 CLEANLIFE ITAL ABBEY 52 2:00'34.751 1Lap 1Lap
5 106 VITA 2 中川 徹 太田 達也 Giddy Up VITA 52 2:00'41.846 1Lap 7.095
6 28 N1-86 1 中村 賢明 松下 仁 HTP. JSMILE 86 52 2:01'17.211 1Lap 35.365
7 39 VITA 3 猪股 京介 武地 孝幸 odula TONE TMR VITA 52 2:01'31.799 1Lap 14.588
8 88 VITA 4 MAKOTO 妹尾 智充 まこと君VITA 52 2:01'42.510 1Lap 10.711
9 14 VITA 5 下垣 和也 前嶋 秀司 SOUEISHA-VITA 52 2:01'54.130 1Lap 11.620
10 4 VITA 6 蘭牟田 政治 HIROBON JOKER☆ダイワN通商NUTEC制動屋 52 2:01'54.403 1Lap 0.273
11 999 VITA 7 松本 匡史 徳升 広平 m・dent with萬雲塾VITA 52 2:02'21.197 1Lap 26.794
12 78 VITA 8 橋村 剛 TAKE chan 恵比寿アキランドVita制動屋 51 2:01'06.690 2Laps 1Lap
13 *16 VITA 9 MC 平田 青合 正博 Racing TEAM HERO'S 51 2:01'16.498 2Laps 9.808
14 61 VITA 10 木村 一廊 川福 健太 KOO′ON with ABBEY 51 2:01'21.821 2Laps 5.323
15 333 VITA 11 上田 裕司 西沢 耕治 野郎レーシング☆萬雲塾VITA 51 2:01'55.986 2Laps 34.165
16 *223 VITA 12 横山 慎太郎 友浦 淳成 TOMOURA BASE☆テックVITA 50 2:00'27.500 3Laps 1Lap
17 105 VITA 13 谷川 達也 吉村 雅一 ヨシムラオートVita 50 2:00'52.625 3Laps 25.125
18 86 VITA 14 竹中 優 貫戸 幸星 HOJUST RACING VITA2号 50 2:01'09.122 3Laps 16.497
19 19 N1-86 2 永井 良周 長尾 秀義 GR Garage倉敷with NAGOYA 50 2:01'39.932 3Laps 30.810
20 35 N1-R 1 下坂 和也 FIRST RACINGロードスター 50 2:02'21.580 3Laps 41.648
21 525 VITA 15 CHAY 妹尾 俊郎 KRS VITA 49 2:00'43.962 4Laps 1Lap
22 *80 VITA 16 森村 彰博 金城 貴洋 恵比寿B※RIGHT-VITA 49 2:00'56.741 4Laps 12.779
23 111 VITA 17 高橋 裕史 柿沼 一峰 リーガルトップ☆GプラチナVITA 49 2:01'45.590 4Laps 48.849
24 *12 VITA 18 近藤 説秀 田中 徳二郎 恵光院TSA-VITA 49 2:02'24.152 4Laps 38.562
25 43 N1-R 2 大井 正伸 雨宮 恵司 OTPアクレTSモリモトAZUR 48 2:01'23.117 5Laps 1Lap
26 36 VITA 19 戸田 淳也 松本 恭典 真栄金属Vita 48 2:02'30.576 5Laps 1'07.459
---- 以上規定周回数完走 ----
- 66 VITA - 中西 亮平 有岡 綾平 BASIS RACING☆NAMS 50 1:57'47.456 3Laps -2Laps
- *57 VITA - 武連 良治 中野 匠 TBR RAYBROS VITA 25 1:09'44.613 28Laps 25Laps
- *219 VITA - 中島 僚斗 大崎 達也 &Gコーポレーション大崎塾VITA - 失格 - -
CarNo. 223は、チャレンジカップ2時間耐久レース特別規則第13条3.10(コントロールライン手前での追い越し)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
CarNo. 80は、チャレンジカップ2時間耐久レース特別規則第18条3.2(燃料給油作業)違反により、競技結果に対して15秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 12は、チャレンジカップ2時間耐久レース特別規則第18条3.2(燃料給油作業)違反により、競技結果に対して30秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 57は、岡山国際サーキット4輪レース一般競技規則付則1.6(SC運用規定)違反により、競技結果に対して30秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 219は、チャレンジカップ2時間耐久レース特別規則第17条1.1(ピット滞在時間不足)により、ペナルティーストップ1秒を科した。
CarNo. 219は、岡山国際サーキット4輪レース一般競技規則45条6(ペナルティー無視)により、失格とする。
■v.Granz
ポールポジション K.K/飯田裕樹/TOMISAN組(11号車・HOJUST RACING ABBEY)
TOMISAN 「時間ギリギリで乗りました。後ろにつながないといけないし、1周回っただけでアタックもできない状況でした。決勝は行けると思います。優勝めざして頑張ります」
2位 長谷川睦/寺島大/大野宗組(81号車・CLEANLIFE ITAL ABBEY)
大野 「1周回って帰ってきました。決勝ですが、ぼくらはABBEYの2群チームなので、周りの人が沈んでいくのを待って完走を目指します。スリックとレインなので、どこかでスリックに履き替えることになれば難しくなると思います。速いマシンなので不確定要素は少ない方がいいです。昨日は湯郷温泉に泊りました。目的の一つの宴会は達成しました(笑)」
■VITA
ポールポジション 清水康友/伊東黎明組(75号車・ENDLESS☆カーブテイックTrace)
伊東 「昨日の雨の練習も調子がよかったので、今日もポールが取れると思い、ちゃんと取れたので、よかったです。決勝はこんな感じの微妙な天気だと思うので、オーナーの清水さんとしっかり走りきれば結果はついてくると思います。そろそろ優勝したいですね」
2位 松本匡史/徳升広平組(999号車・m・dent with萬雲塾VITA)
徳升 「めちゃ悔しいです。しょうがないです。乗ってる感じではポールだと思っていました。自分の走ってる感覚とタイムにずれがありました。決勝は2時間あるので、せっかくチームに呼んでもらえたので、コツコツ走って最後は笑顔で終れたらいいと思います」
3位 中川徹/太田達也組(106号車・Giddy Up VITA)
太田 「急きょ出場であんまり経験がないんですが、中川さんにいろいろ教えてもらいながら楽しんでいます。後半に行ったんですが、赤旗でクリアも取れず難しかったです。なんとか出せたタイムでした。ひとまず3番手になれてよかったです。決勝もこんなコンディションだと思うし、2人とも速く走れるので、優勝目指してがんばります」
4位 中西亮平/有岡綾平組(66号車・BASIS RACING☆NAMS)
有岡 「最初に中西さんが走って、次にぼくが走ったんですが、出たら赤旗でアタックができずに終わってしまいました。決勝は2時間もあるのでその間に取り返したいと思います。目標は優勝ですが鈴鹿で速かったり、GTに乗ってた人もいるので、そこと勝負して何か得られればいいかなと思います」
5位 中島僚斗/大崎達也組(219号車・&Gコーポレーション大崎塾VITA)
中島 「予選は大崎さんメインでしたが、タイムはぼくが出しました。とりあえずタイヤを暖めて基準タイムをクリアしようと思っていました。でも大崎さんに渡したときが赤旗続きでアタックできませんでした。タイムは狙ってなかったんですが、よかったです。金曜日からメカニックの人たちがクルマを作ってくれたので乗りやすかったです。決勝はサポートをしていただいている人たちの恩返しで、トップを目指して走りきります。」
6位 MAKOTO/妹尾智充組(88号車・まこと君VITA)
妹尾 「普通にちゃんとまとめられたらポールはいけたと思うんですが、赤旗が出たタイミングで決められなくて、ペナルティーが出れば2グリッドくらい降格になるので、決勝は自分のお尻は自分で拭いて、追い上げようと思います。相方のMAKOTO選手も練習を頑張っててドライではすごく速いので、MAKOTO選手と一緒に頑張りたいと思います」
7位 竹中優/貫戸幸星組(86号車・HOJUST RACING VITA2号)
貫戸 「VITAは初めてです。タイヤが暖まるのにすごく時間がかって、走り続けた人が上にきてるので、代わらなければよかったと思います。代わってすぐに赤旗だったので、タイヤの一番おいしいところを逃しました。決勝は順位を考えずに、危ないレースを無事生き残りたいです」
Text: Yoshinori OHNISHI
岡山国際サーキットで行われる名物・ハコレースの祭典「チャレンジカップ2時間耐久レース」は24日、チャレンジカップレース第2戦で公式予選を行い、中村賢明/松下仁組(28号車・HTP. JSMILE 86)が総合のポールポジションを獲得した。
チャレンジカップ2時間耐久レースは日曜日のワンデーレース。24日に公式予選と決勝が行われる。参加可能クラスは、N1ロードスター(NA/ND)、N1-86、Nゼロ-86(クラス1/クラス2)、VITA、v.Granz、OTHERS CLASS(クラスI~IV)と多彩だ。
VITAが22台、v.Granzが3台、N1-86が2台、N1ロードスターが2台と合計29台が岡山国際サーキットに集結した。
公式予選は午前9時50分より25分間の予定で始まった。昨日から降り続いた雨は小雨となったが、路面はフルウエットでウェット宣言が出された。四国では桜の開花も伝えられるようになり、岡山国際サーキットも気温は暖かめ。サーキットを囲む山々は霧にかすんでいる。
ドライバーは最大3名まで登録可能で、もっとも速いドライバーのタイムで予選順位は決定するが、登録ドライバー全員が上位3名の平均130%をクリアしなければ予選順位は認定されない。
v.Granzは、予選序盤まずは、大原学/甲野将哉組(102号車・アイフォア神戸vGranz)の甲野が2分3秒382でトップに立つ。2位にはK.K/飯田裕樹/TOMISAN組(11号車・HOJUST RACING ABBEY)のTOMISANが、3位には長谷川睦/寺島大/大野宗組(81号車・CLEANLIFE ITAL ABBEY)の大野がつける。
VITAは、中島僚斗/大崎達也組(219号車・&Gコーポレーション大崎塾VITA)の中島が2分10秒963で、2位には竹中優/貫戸幸星組(86号車・HOJUST RACING VITA2号)の貫戸が、3位には下垣和也/前嶋秀司組(14号車・SOUEISHA-VITA)の下垣が続く。
予選中盤には、甲野がタイムを2分2秒379まで縮めv.Granzトップのまま。VITAトップには清水康友/伊東黎明組(75号車・ENDLESS☆カーブテイックTrace)の伊東が7秒490で、同2位には松本匡史/徳升広平組(999号車・m・dent with萬雲塾VITA)の徳升が8秒790で上がってきた。
ここで、松本恭典(36号車・真栄金属Vita)がアトウッドで、田中徳二郎(12号車・恵光院TSA-VITA)が1コーナーでコースアウトしたため赤旗が提示される。
予選は10時13分から10時21分まで、残り8分で再開されるが、今度もアトウッドで柿沼一峰(111号車・リーガルトップ☆GプラチナVITA)と竹中優(86号車・HOJUST RACING VITA2号)がコースアウト。このため2回目の赤旗が提示された。
各車、グリッドに整列し再開を待つが、予選は再開されることなく2回目の赤旗をもって終了。各ドライバー消化不良のまま予選は終了した。
v.Granzでトップタイムを記録したのは甲野だったが、2度の赤旗でチームメートの大原学が乗るタイミングを失い予選落ち。ポールポジションはK.K/飯田裕樹/TOMISAN組(11号車・HOJUST RACING ABBEY)で、同2位には同僚の長谷川睦/寺島大/大野宗組(81号車・CLEANLIFE ITAL ABBEY)が入った。
VITAは、清水がタイムを2分6秒942まで縮めポールポジションを獲得。徳升もタイムを7秒527まで縮めたものの及ばず2位で予選を終えた。
3位には中川徹/太田達也組(106号車・Giddy Up VITA)が、4位にはMAKOTO/妹尾智充組(88号車・まこと君VITA)が入ったがこの2台は黄旗追い越しでベストタイムを抹消された。
106号車はセカンドベストが採用されても3位のままだったが、88号車は6位に降格。繰り上がって4位には中西亮平/有岡綾平組(66号車・BASIS RACING☆NAMS)が、5位には中島僚斗/大崎達也組(219号車・&Gコーポレーション大崎塾VITA)が入った。
7位には竹中優/貫戸幸星組(86号車・HOJUST RACING VITA2号)が、8位には橋村剛/TAKE chan組(78号車・恵比寿アキランドVita制動屋)が、9位には下垣和也/前嶋秀司組(14号車・SOUEISHA-VITA)が、10位にはCHAY/妹尾俊郎組(525号車・ KRS VITA)が続いた。
総合トップは、102号車が予選落ちとなったため序盤から総合の2位につけていたN1-86の中村賢明/松下仁組(28号車・HTP. JSMILE 86)が入った。
N1-ロードスタークラスのポールポジションは下坂和也(35号車・FIRST RACINGロードスター)が獲得した。
Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
岡山チャレンジカップレース第2戦 -RIJ- (2024/03/24) Qualifying Weather:Rain Course:Wet
2024 VITA岡山シリーズ Round 2 岡山国際サーキット 3.703km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Time Behind Gap km/h
1 28 N1-86 1 中村 賢明 松下 仁 HTP. JSMILE 86 2'03.138 - - 108.259
2 11 v.Granz 1 K.K 飯田 裕樹 TOMISAN HOJUST RACING ABBEY 2'04.060 0.922 0.922 107.454
3 75 VITA 1 清水 康友 伊東 黎明 ENDLESS☆カーブテイックTrace 2'06.942 3.804 2.882 105.015
4 999 VITA 2 松本 匡史 徳升 広平 m・dent with萬雲塾VITA 2'07.527 4.389 0.585 104.533
5 *106 VITA 3 中川 徹 太田 達也 Giddy Up VITA 2'08.707 5.569 1.180 103.575
6 81 v.Granz 2 長谷川 睦 寺島 大 大野 宗 CLEANLIFE ITAL ABBEY 2'09.319 6.181 0.612 103.085
7 66 VITA 4 中西 亮平 有岡 綾平 BASIS RACING☆NAMS 2'10.222 7.084 0.903 102.370
8 219 VITA 5 中島 僚斗 大崎 達也 &Gコーポレーション大崎塾VITA 2'10.963 7.825 0.741 101.791
9 *88 VITA 6 MAKOTO 妹尾 智充 まこと君VITA 2'11.726 8.588 0.763 101.201
10 86 VITA 7 竹中 優 貫戸 幸星 HOJUST RACING VITA2号 2'11.876 8.738 0.150 101.086
11 78 VITA 8 橋村 剛 TAKE chan 恵比寿アキランドVita制動屋 2'12.793 9.655 0.917 100.388
12 14 VITA 9 下垣 和也 前嶋 秀司 SOUEISHA-VITA 2'12.945 9.807 0.152 100.273
13 525 VITA 10 CHAY 妹尾 俊郎 KRS VITA 2'13.033 9.895 0.088 100.207
14 333 VITA 11 上田 裕司 西沢 耕治 野郎レーシング☆萬雲塾VITA 2'13.040 9.902 0.007 100.201
15 39 VITA 12 猪股 京介 武地 孝幸 odula TONE TMR VITA 2'13.175 10.037 0.135 100.100
16 4 VITA 13 蘭牟田 政治 HIROBON JOKER☆ダイワN通商NUTEC制動屋 2'13.384 10.246 0.209 99.943
17 57 VITA 14 武連 良治 中野 匠 TBR RAYBROS VITA 2'15.163 12.025 1.779 98.628
18 16 VITA 15 MC 平田 青合 正博 Racing TEAM HERO'S 2'15.457 12.319 0.294 98.414
19 35 N1-R 1 下坂 和也 FIRST RACINGロードスター 2'15.526 12.388 0.069 98.363
20 12 VITA 16 近藤 説秀 田中 徳二郎 恵光院TSA-VITA 2'15.758 12.620 0.232 98.195
21 223 VITA 17 横山 慎太郎 友浦 淳成 TOMOURA BASE☆テックVITA 2'17.261 14.123 1.503 97.120
22 19 N1-86 2 永井 良周 長尾 秀義 GR Garage倉敷with NAGOYA 2'18.299 15.161 1.038 96.391
23 105 VITA 18 谷川 達也 吉村 雅一 ヨシムラオートVita 2'19.130 15.992 0.831 95.815
24 36 VITA 19 戸田 淳也 松本 恭典 真栄金属Vita 2'19.606 16.468 0.476 95.489
25 *61 VITA 20 木村 一廊 川福 健太 KOO′ON with ABBEY 2'19.852 16.714 0.246 95.321
26 43 N1-R 2 大井 正伸 雨宮 恵司 OTPアクレTSモリモトAZUR 2'22.277 19.139 2.425 93.696
27 80 VITA 21 森村 彰博 金城 貴洋 恵比寿B※RIGHT-VITA 2'23.371 20.233 1.094 92.981
28 111 VITA 22 高橋 裕史 柿沼 一峰 リーガルトップ☆GプラチナVITA 2'23.823 20.685 0.452 92.689
---- 以上基準タイム予選通過 ----
- 102 v.Granz - 大原 学 甲野 将哉 アイフォア神戸vGranz 2'02.379 0.759 -21.444 108.930
CarNo. 88, 106は、FIA国際モータースポーツ競技規則付則H項2.5.5.1 b)(黄旗区間での追い越し)により、ベストラップタイムを抹消した。
CarNo. 61は、FIA国際モータースポーツ競技規則付則H項2.5.4.1 b)(赤旗中の追い越し)により、ベストタイムを抹消した。
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)の合同テストが、3月27日富士スピードウェイで行われた。快晴のもと行われたテストは、トムス勢が好調。午前は小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)、午後は野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)がトップタイムを記録した。
本来テストは2日間行われる予定だったが、初日は降り続いた雨でコースコンディションが悪化してキャンセルとなり、1日のみとなった。2日目は快晴、絶好のテスト日和となった。
セッション1
午前のセッションは、今シーズンは数で勝るトムス勢が、TODA、B-Maxのホンダ勢を退ける形となった。
唯一、B-Max勢で気を吐いたのはコーチ役としてマスタークラスの藤原車を駆った木村偉織(TEAM DRAGON 324)。1時間を経過する時点で、1分33秒070をマークして、2位荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)を0.5秒以上引き離し、チャンピオンの貫禄を見せた。
セッション後半に入ると、小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)、野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)らがトップタイムを更新。中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)も3番手タイムをマークし、最終的にトップ3はトムス勢が占めた。
昨年のSFLシリーズ3位の実績を持つ小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)は、車両にエンジントラブルが出てしまい、満足にアタックすることができなかった。
セッション2
午後に入っても、トムス勢がリードする形でセッションは進み、なかでもルーキーの二人が鎬を削った。開始50分過ぎに小林が1分33秒000という2番手以下を引き離すタイムをマークすると、その30分後に中村が1分32秒969と僅かに更新。
この二人に同じくルーキーの荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)が続いた。
終盤に入ると、参戦4年目を迎える野中が意地を見せ、残り15分で1分32秒763トップに立つと、最後のアタックで更にタイムを縮め、1分32秒648でテストを締めくくった。
2位には荒尾が食い込み、トムス勢の上位独占を阻止した。
いまひとつ調子の上がらない昨年のチャンピオンチーム・B-Maxは、ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)が6位。小出に至っては、トラブルの修復に時間を要し、遅れてコースインしたものの、その後もエンジンは完調とは言い難く、トップスピードで5km/h以上遅いという状態が続き、消化不良のままテストを終えてしまった。
今シーズンは4台に増えるマスタークラスは、終盤まで昨年のFIA-F4インディペンデントカップ王者の藤原誠(TEAM DRAGON 324)がトップタイムだったが、最後のアタックでSFLマスタークラスチャンピオンの今田信宏(JMS RACING TEAM)が逆転。先輩の意地を見せた。
SFLの開幕は1か月後、4月27、28日にモビリティリゾートもてぎで迎える。
Text: Shigeru KITAMICHI
第2回合同テスト -RIJ- (2024/03/27) Total Testing Weather: Course:
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 102 富士スピードウェイ 4.563km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Session1 Session2 Time Behind km/h
1 36 野中 誠太 PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC TOM'S 1'32.761 *1'32.648 1'32.648 - 177.303
2 38 小林 利徠斗 モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC TOM'S *1'32.712 1'32.811 1'32.712 0.064 177.181
3 2 荒尾 創大 HFDP WITH TODA RACING TODA RACING 1'33.193 *1'32.797 1'32.797 0.149 177.019
4 35 中村 仁 モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC TOM'S *1'32.827 1'32.864 1'32.827 0.179 176.961
5 130 木村 偉織 TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON *1'33.070 - 1'33.070 0.422 176.499
6 37 古谷 悠河 Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S 1'33.190 *1'33.153 1'33.153 0.505 176.342
7 1 ケイレン・フレデリック Pilot ONE Racing with B-MAX B-MAX RACING TEAM 1'33.477 *1'33.207 1'33.207 0.559 176.240
8 300 菅波 冬悟 TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON 1'35.253 *1'34.005 1'34.005 1.357 174.744
9 50 小出 峻 HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM 1'34.385 *1'34.214 1'34.214 1.566 174.356
10 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING TEAM JMS RACING TEAM 1'35.938 *1'35.307 1'35.307 2.659 172.357
11 13 M 2 藤原 誠 TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON 1'37.039 *1'35.473 1'35.473 2.825 172.057
12 8 M 3 清水 康弘 GNSY 324 GNSY RACING *1'36.219 1'36.545 1'36.219 3.571 170.723
13 30 M 4 DRAGON TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON *1'37.507 1'38.016 1'37.507 4.859 168.468
第2回合同テスト -RIJ- (2024/03/27) Official Testing 2 Weather:Fine Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Official Testing 富士スピードウェイ 4.563km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 36 野中 誠太 PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC TOM'S 1'32.648 - - 177.303
2 2 荒尾 創大 HFDP WITH TODA RACING TODA RACING 1'32.797 0.149 0.149 177.019
3 38 小林 利徠斗 モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC TOM'S 1'32.811 0.163 0.014 176.992
4 35 中村 仁 モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC TOM'S 1'32.864 0.216 0.053 176.891
5 37 古谷 悠河 Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S 1'33.153 0.505 0.289 176.342
6 1 ケイレン・フレデリック Pilot ONE Racing with B-MAX B-MAX RACING TEAM 1'33.207 0.559 0.054 176.240
7 300 菅波 冬悟 TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON 1'34.005 1.357 0.798 174.744
8 50 小出 峻 HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM 1'34.214 1.566 0.209 174.356
9 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING TEAM JMS RACING TEAM 1'35.307 2.659 1.093 172.357
10 13 M 2 藤原 誠 TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON 1'35.473 2.825 0.166 172.057
11 8 M 3 清水 康弘 GNSY 324 GNSY RACING 1'36.545 3.897 1.072 170.147
12 30 M 4 DRAGON TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON 1'38.016 5.368 1.471 167.593
第2回合同テスト -RIJ- (2024/03/27) Official Testing 1 Weather:Fine Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Official Testing 富士スピードウェイ 4.563km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 38 小林 利徠斗 モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC TOM'S 1'32.712 - - 177.181
2 36 野中 誠太 PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC TOM'S 1'32.761 0.049 0.049 177.087
3 35 中村 仁 モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC TOM'S 1'32.827 0.115 0.066 176.961
4 130 木村 偉織 TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON 1'33.070 0.358 0.243 176.499
5 37 古谷 悠河 Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S 1'33.190 0.478 0.120 176.272
6 2 荒尾 創大 HFDP WITH TODA RACING TODA RACING 1'33.193 0.481 0.003 176.266
7 1 ケイレン・フレデリック Pilot ONE Racing with B-MAX B-MAX RACING TEAM 1'33.477 0.765 0.284 175.731
8 50 小出 峻 HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM 1'34.385 1.673 0.908 174.040
9 300 菅波 冬悟 TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON 1'35.253 2.541 0.868 172.454
10 4 M 1 今田 信宏 JMS RACING TEAM JMS RACING TEAM 1'35.938 3.226 0.685 171.223
11 8 M 2 清水 康弘 GNSY 324 GNSY RACING 1'36.219 3.507 0.281 170.723
12 13 M 3 藤原 誠 TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON 1'37.039 4.327 0.820 169.280
13 30 M 4 DRAGON TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON 1'37.507 4.795 0.468 168.468
2024年からスーパーフォーミュラ・ライツ(SFL)のコントロールタイヤを供給するクムホタイヤと、SFLアソシエーション(SFLA)の共同会見が、3月26日、合同テストの行われている富士スピードウェイで行われた。
クムホタイヤからはアジア営業担当役員兼日本法人長のキム・ソン氏、SFLAからは水野雅男代表理事が出席した。
ソン氏は「クムホタイヤは2002年からスーパー耐久に、2006年からはスーパーGT300クラスにタイヤ供給してきました。その後は、タイヤ供給をしてきませんでしたが、今回のSFLをきっかけに、日本のレースファンにクムホタイヤをアピールすることができ嬉しく思います。日本の市場でもシェアを広げられるよう頑張ります」とコメントしました。
クムホタイヤは今シーズンから2年間、SFライツのコントロールタイヤとして供給される。
(参考)SFLAのコントロールタイヤ決定のリリース
https://superformula-lights.com/topics/2024/02/29/2024_cont_tyre/
Text: Shigeru KITAMICHI
3月26、27日の両日、富士スピードウェイで行われる予定だったスーパーフォーミュラ・ライツの合同テストだが、初日は連日降り続いた雨によりコースコンディションが悪化。午後1時30分から予定されていた走行はキャンセルとなった。
明日は天候の回復が見込まれるため、予定どおり、午前2時間(9時〜11時)、午後2時間(1時20分〜3時20分)でテストが行われる予定だ。
Text: Shigeru KITAMICHI
恒例のFIA-F4スプリングトレーニングが、3月25日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、セッション1はホンダ育成ドライバーの洞地遼大(HFDP with B-Max Racing Team)が、セッション2はトヨタ育成ドライバーの卜部和久(TGR-DC Racing School)がトップタイムをマークした。
5月のGWの開幕まで1か月と少し。今シーズンの参加者が一同に会して行われる合同テスト「スプリングトレーニング」は、各チーム、ドライバーにとって自分たちのポジションを確認するうえで非常に貴重な機会となる。
また、F4に注目するコアなファンにとっては、このトレーニングで勢力図が見えてくるだけに、ここでの結果は非常に興味深い。特に今季は、新型車両MCS4-24+新開発のTOM'S製エンジンTMA43が導入される初年度となるだけに、気になるところだ。
ところが、残念なことに当日は朝から雨模様。コースも前日からの雨で完全ウェットとなった。これでドライにおける勢力図は見えなくなってしまったが、こうなるとドライバーのポテンシャルが大きなウェイトを占めることになる。
予定されたセッションは2回。1回目は予定どおり午後1時から3時30分まで。そして、2回目は当初スタート練習に当てられるはずだった30分間(午後4時30分から5時)が悪天候にため走行時間となった。
結果からいうと、やはりトヨタ、ホンダの育成ドライバーが速かった。
特に継続参戦となる3人、トヨタ育成の卜部和久と佐野雄城(TGR-DC Racing School)、ホンダ育成の野村勇斗(HFDP with B-Max Racing Team)は安定した速さを見せ、セッション1では、2位野村(2分00秒414)、3位卜部(2分00秒630)、4位佐野(2分01秒193)だった。
そして、この3人を出し抜いたのが、やはりフル参戦2年目の洞地(2分00秒056)だ。今季からホンダ育成として参戦する17歳は、セッション終了間際にうまく1周をまとめてきた。
注目は、この4人に続いて5位に入った下野璃央(Dr.Dry)だ。昨年はランキング19位と良いところなく終わってしまったが、今年に懸ける思いは強そうだ。
セッション2は、卜部がトップタイム(2分00秒697)をマークし、野村、洞地、鈴木斗輝哉(TGR-DC Racing School)佐野と続き、トップ5を育成ドライバーたちが占めた。
ただ、今回は終日雨だったこと、また、車両のデリバリー時期に差があり、すでに走り込んでいる者もいれば、今回がシェイクダウンだった者もいるなど、バラつきがあり、エンジンの走行距離による微妙なパワー差もあったようだ。
なお、今シーズンから総合を争う若手によるチャンピオンクラス、ジェントルマン対象のインディペンデントクラスに明確に分けられ、予選も別々、グリッドも分けられることになった。
そのインディペンデントクラスは今回15台の出走があり、セッション1,2ともに、SFライツにも参戦し、今や最速ジェントルマンの今田信宏(B-MAX RACING TEAM)がトップタイムをマークした。
Text: Shigeru KITAMICHI
【総合】
Spring Training -RIJ- (2024/03/25) Official Testing 2 Weather:Rain Course:Wet
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Official Testing 富士スピードウェイ 4.563km
Pos № Cls Cls Pos Driver Team Time Behind Gap km/h
1 36 卜部 和久 TGR-DC Racing School 2'00.697 - - 136.099
2 50 野村 勇斗 HFDP WITH B-max Racing Team 2'00.851 0.154 0.154 135.926
3 51 洞地 遼⼤ HFDP WITH B-max Racing Team 2'00.964 0.267 0.113 135.799
4 37 鈴木 斗輝哉 TGR-DC Racing School 2'01.084 0.387 0.120 135.664
5 35 佐野 雄城 TGR-DC Racing School 2'01.675 0.978 0.591 135.006
6 33 佐藤 樹 Drago CORSE 2'01.870 1.173 0.195 134.790
7 87 下野 璃央 Dr. Dry 2'01.881 1.184 0.011 134.777
8 34 清水 啓伸 Drago CORSE 2'02.097 1.400 0.216 134.539
9 54 佐藤 凛太郎 PONOS RACING 2'02.250 1.553 0.153 134.371
10 96 藤原 優汰 AKIRAND RACING 2'02.379 1.682 0.129 134.229
11 99 田中 風輝 Bionic Jack Racing 2'02.490 1.793 0.111 134.107
12 16 新原 光太郎 HYDRANGEA kageyama Racing 2'02.910 2.213 0.420 133.649
13 97 白崎 稜 Bionic Jack Racing 2'03.013 2.316 0.103 133.537
14 38 梅垣 清 TGR-DC Racing School 2'03.855 3.158 0.842 132.629
15 44 IC 1 今田 信宏 B-MAX RACING TEAM 2'04.303 3.606 0.448 132.151
16 14 村田 将輝 ZAP SPEED 2'04.487 3.790 0.184 131.956
17 62 森山 冬星 HELM MOTORSPORTS 2'04.517 3.820 0.030 131.924
18 26 三枝 拓己 FALCON MOTORSPORT 2'05.183 4.486 0.666 131.222
19 45 大宮 賢人 PONOS RACING 2'05.242 4.545 0.059 131.160
20 60 熊谷 憲太 OTG MOTORSPORTS 2'05.315 4.618 0.073 131.084
21 57 鈴木 悠太 ZAP SPEED 2'05.384 4.687 0.069 131.012
22 30 IC 2 DRAGON B-MAX RACING TEAM 2'05.705 5.008 0.321 130.677
23 46 有村 将真 フジタ薬局レーシング 2'05.978 5.281 0.273 130.394
24 90 Lin Chenghua AKIRAND RACING 2'06.821 6.124 0.843 129.527
25 98 IC 3 IKARI Bionic Jack Racing 2'07.690 6.993 0.869 128.646
26 64 HIROBON HELM MOTORSPORTS 2'07.952 7.255 0.262 128.383
27 2 IC 4 仲尾 恵史 AKILAND RACING 2'08.781 8.084 0.829 127.556
28 11 IC 5 植田 正幸 Rn-sports 2'09.061 8.364 0.280 127.279
29 63 IC 6 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS 2'09.612 8.915 0.551 126.738
30 65 富下 李央菜 HELM MOTORSPORTS 2'09.749 9.052 0.137 126.604
31 9 IC 7 ケン・アレックス Buzz Racing 2'09.749 9.052 0.000 126.604
32 10 IC 8 MOTOKI Rn-sports 2'10.877 10.180 1.128 125.513
33 86 IC 9 大阪 八郎 Dr. Dry 2'11.425 10.728 0.548 124.990
34 40 IC 10 ⾚松 昌⼀朗 イーグルスポーツ 2'12.420 11.723 0.995 124.051
35 61 IC 11 坂井 フォックス・ウィリアム HELM MOTORSPORTS 2'16.256 15.559 3.836 120.558
36 55 IC 12 KENTARO FIELD MOTORSPORTS 2'16.500 15.803 0.244 120.343
37 5 IC 13 小谷 泰弘 Team 5ZIGEN 2'26.800 26.103 10.300 111.899
38 23 IC 14 YUGO N-SPEED 2'50.104 49.407 23.304 96.569
【クラス別】
■Champion Ship Class
Spring Training -RIJ- (2024/03/25) Official Testing 2 Weather:Rain Course:Wet
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Official Testing C class 富士スピードウェイ 4.563km
Pos No Driver CarTeam Time Behind Gap km/h
1 36 卜部 和久 TGR-DC Racing School 2'00.697 - - 136.099
2 50 野村 勇斗 HFDP WITH B-max Racing Team 2'00.851 0.154 0.154 135.926
3 51 洞地 遼⼤ HFDP WITH B-max Racing Team 2'00.964 0.267 0.113 135.799
4 37 鈴木 斗輝哉 TGR-DC Racing School 2'01.084 0.387 0.120 135.664
5 35 佐野 雄城 TGR-DC Racing School 2'01.675 0.978 0.591 135.006
6 33 佐藤 樹 Drago CORSE 2'01.870 1.173 0.195 134.790
7 87 下野 璃央 Dr. Dry 2'01.881 1.184 0.011 134.777
8 34 清水 啓伸 Drago CORSE 2'02.097 1.400 0.216 134.539
9 54 佐藤 凛太郎 PONOS RACING 2'02.250 1.553 0.153 134.371
10 96 藤原 優汰 AKIRAND RACING 2'02.379 1.682 0.129 134.229
11 99 田中 風輝 Bionic Jack Racing 2'02.490 1.793 0.111 134.107
12 16 新原 光太郎 HYDRANGEA kageyama Racing 2'02.910 2.213 0.420 133.649
13 97 白崎 稜 Bionic Jack Racing 2'03.013 2.316 0.103 133.537
14 38 梅垣 清 TGR-DC Racing School 2'03.855 3.158 0.842 132.629
15 14 村田 将輝 ZAP SPEED 2'04.487 3.790 0.632 131.956
16 62 森山 冬星 HELM MOTORSPORTS 2'04.517 3.820 0.030 131.924
17 26 三枝 拓己 FALCON MOTORSPORT 2'05.183 4.486 0.666 131.222
18 45 大宮 賢人 PONOS RACING 2'05.242 4.545 0.059 131.160
19 60 熊谷 憲太 OTG MOTORSPORTS 2'05.315 4.618 0.073 131.084
20 57 鈴木 悠太 ZAP SPEED 2'05.384 4.687 0.069 131.012
21 46 有村 将真 フジタ薬局レーシング 2'05.978 5.281 0.594 130.394
22 90 Lin Chenghua AKIRAND RACING 2'06.821 6.124 0.843 129.527
23 64 HIROBON HELM MOTORSPORTS 2'07.952 7.255 1.131 128.383
24 65 富下 李央菜 HELM MOTORSPORTS 2'09.749 9.052 1.797 126.604
■Independent Cup Class
Spring Training -RIJ- (2024/03/25) Official Testing 2 Weather:Rain Course:Wet
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Official Testing Independent Cup class 富士スピードウェイ 4.563km
Pos No Driver CarTeam Time Behind Gap km/h
1 44 今田 信宏 B-MAX RACING TEAM 2'04.303 - - 132.151
2 30 DRAGON B-MAX RACING TEAM 2'05.705 1.402 1.402 130.677
3 98 IKARI Bionic Jack Racing 2'07.690 3.387 1.985 128.646
4 2 仲尾 恵史 AKILAND RACING 2'08.781 4.478 1.091 127.556
5 11 植田 正幸 Rn-sports 2'09.061 4.758 0.280 127.279
6 63 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS 2'09.612 5.309 0.551 126.738
7 9 ケン・アレックス Buzz Racing 2'09.749 5.446 0.137 126.604
8 10 MOTOKI Rn-sports 2'10.877 6.574 1.128 125.513
9 86 大阪 八郎 Dr. Dry 2'11.425 7.122 0.548 124.990
10 40 ⾚松 昌⼀朗 イーグルスポーツ 2'12.420 8.117 0.995 124.051
11 61 坂井 フォックス・ウィリアム HELM MOTORSPORTS 2'16.256 11.953 3.836 120.558
12 55 KENTARO FIELD MOTORSPORTS 2'16.500 12.197 0.244 120.343
13 5 小谷 泰弘 Team 5ZIGEN 2'26.800 22.497 10.300 111.899
14 23 YUGO N-SPEED 2'50.104 45.801 23.304 96.569
【総合】
Spring Training -RIJ- (2024/03/25) Official Testing 1 Weather:Rain Course:Wet
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Official Testing 富士スピードウェイ 4.563km
Pos № Cls Cls Pos Driver Team Time Behind Gap km/h
1 51 洞地 遼⼤ HFDP WITH B-max Racing Team 2'00.056 - - 136.826
2 50 野村 勇斗 HFDP WITH B-max Racing Team 2'00.414 0.358 0.358 136.419
3 36 卜部 和久 TGR-DC Racing School 2'00.630 0.574 0.216 136.175
4 35 佐野 雄城 TGR-DC Racing School 2'01.193 1.137 0.563 135.542
5 87 下野 璃央 Dr. Dry 2'01.406 1.350 0.213 135.305
6 37 鈴木 斗輝哉 TGR-DC Racing School 2'01.572 1.516 0.166 135.120
7 62 森山 冬星 HELM MOTORSPORTS 2'02.103 2.047 0.531 134.532
8 97 白崎 稜 Bionic Jack Racing 2'02.465 2.409 0.362 134.135
9 16 新原 光太郎 HYDRANGEA kageyama Racing 2'02.567 2.511 0.102 134.023
10 54 佐藤 凛太郎 PONOS RACING 2'02.702 2.646 0.135 133.876
11 96 藤原 優汰 AKIRAND RACING 2'02.725 2.669 0.023 133.850
12 99 田中 風輝 Bionic Jack Racing 2'02.757 2.701 0.032 133.816
13 38 梅垣 清 TGR-DC Racing School 2'02.795 2.739 0.038 133.774
14 34 清水 啓伸 Drago CORSE 2'02.953 2.897 0.158 133.602
15 45 大宮 賢人 PONOS RACING 2'02.982 2.926 0.029 133.571
16 33 佐藤 樹 Drago CORSE 2'03.494 3.438 0.512 133.017
17 57 鈴木 悠太 ZAP SPEED 2'03.686 3.630 0.192 132.811
18 60 熊谷 憲太 OTG MOTORSPORTS 2'03.838 3.782 0.152 132.647
19 46 有村 将真 フジタ薬局レーシング 2'04.499 4.443 0.661 131.943
20 44 IC 1 今田 信宏 B-MAX RACING TEAM 2'05.073 5.017 0.574 131.338
21 14 村田 将輝 ZAP SPEED 2'05.470 5.414 0.397 130.922
22 90 Lin Chenghua AKIRAND RACING 2'05.875 5.819 0.405 130.501
23 2 IC 2 仲尾 恵史 AKILAND RACING 2'06.746 6.690 0.871 129.604
24 26 三枝 拓己 FALCON MOTORSPORT 2'07.149 7.093 0.403 129.193
25 9 IC 3 ケン・アレックス Buzz Racing 2'07.236 7.180 0.087 129.105
26 64 HIROBON HELM MOTORSPORTS 2'07.470 7.414 0.234 128.868
27 98 IC 4 IKARI Bionic Jack Racing 2'08.590 8.534 1.120 127.746
28 63 IC 5 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS 2'08.832 8.776 0.242 127.506
29 30 IC 6 DRAGON B-MAX RACING TEAM 2'09.540 9.484 0.708 126.810
30 11 IC 7 植田 正幸 Rn-sports 2'10.666 10.610 1.126 125.716
31 10 IC 8 MOTOKI Rn-sports 2'11.048 10.992 0.382 125.349
32 71 IC 9 大山 正芳 AKILAND RACING 2'11.685 11.629 0.637 124.743
33 40 IC 10 ⾚松 昌⼀朗 イーグルスポーツ 2'11.901 11.845 0.216 124.539
34 65 富下 李央菜 HELM MOTORSPORTS 2'12.023 11.967 0.122 124.424
35 86 IC 11 大阪 八郎 Dr. Dry 2'14.624 14.568 2.601 122.020
36 55 IC 12 KENTARO FIELD MOTORSPORTS 2'15.301 15.245 0.677 121.409
37 61 IC 13 坂井 フォックス・ウィリアム HELM MOTORSPORTS 2'17.346 17.290 2.045 119.602
38 23 IC 14 YUGO N-SPEED 2'39.111 39.055 21.765 103.241
39 5 IC 15 小谷 泰弘 Team 5ZIGEN 2'48.890 48.834 9.779 97.263
【クラス別】
■Champion Ship Class
Spring Training -RIJ- (2024/03/25) Official Testing 1 Weather:Rain Course:Wet
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Official Testing C class 富士スピードウェイ 4.563km
Pos No Driver Team Time Behind Gap km/h
1 51 洞地 遼⼤ HFDP WITH B-max Racing Team 2'00.056 - - 136.826
2 50 野村 勇斗 HFDP WITH B-max Racing Team 2'00.414 0.358 0.358 136.419
3 36 卜部 和久 TGR-DC Racing School 2'00.630 0.574 0.216 136.175
4 35 佐野 雄城 TGR-DC Racing School 2'01.193 1.137 0.563 135.542
5 87 下野 璃央 Dr. Dry 2'01.406 1.350 0.213 135.305
6 37 鈴木 斗輝哉 TGR-DC Racing School 2'01.572 1.516 0.166 135.120
7 62 森山 冬星 HELM MOTORSPORTS 2'02.103 2.047 0.531 134.532
8 97 白崎 稜 Bionic Jack Racing 2'02.465 2.409 0.362 134.135
9 16 新原 光太郎 HYDRANGEA kageyama Racing 2'02.567 2.511 0.102 134.023
10 54 佐藤 凛太郎 PONOS RACING 2'02.702 2.646 0.135 133.876
11 96 藤原 優汰 AKIRAND RACING 2'02.725 2.669 0.023 133.850
12 99 田中 風輝 Bionic Jack Racing 2'02.757 2.701 0.032 133.816
13 38 梅垣 清 TGR-DC Racing School 2'02.795 2.739 0.038 133.774
14 34 清水 啓伸 Drago CORSE 2'02.953 2.897 0.158 133.602
15 45 大宮 賢人 PONOS RACING 2'02.982 2.926 0.029 133.571
16 33 佐藤 樹 Drago CORSE 2'03.494 3.438 0.512 133.017
17 57 鈴木 悠太 ZAP SPEED 2'03.686 3.630 0.192 132.811
18 60 熊谷 憲太 OTG MOTORSPORTS 2'03.838 3.782 0.152 132.647
19 46 有村 将真 フジタ薬局レーシング 2'04.499 4.443 0.661 131.943
20 14 村田 将輝 ZAP SPEED 2'05.470 5.414 0.971 130.922
21 90 Lin Chenghua AKIRAND RACING 2'05.875 5.819 0.405 130.501
22 26 三枝 拓己 FALCON MOTORSPORT 2'07.149 7.093 1.274 129.193
23 64 HIROBON HELM MOTORSPORTS 2'07.470 7.414 0.321 128.868
24 65 富下 李央菜 HELM MOTORSPORTS 2'12.023 11.967 4.553 124.424
■Independent Cup Class
Spring Training -RIJ- (2024/03/25) Official Testing 1 Weather:Rain Course:Wet
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Official Testing Independent Cup class 富士スピードウェイ 4.563km
Pos No Driver Team Time Behind Gap km/h
1 44 今田 信宏 B-MAX RACING TEAM 2'05.073 - - 131.338
2 2 仲尾 恵史 AKILAND RACING 2'06.746 1.673 1.673 129.604
3 9 ケン・アレックス Buzz Racing 2'07.236 2.163 0.490 129.105
4 98 IKARI Bionic Jack Racing 2'08.590 3.517 1.354 127.746
5 63 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS 2'08.832 3.759 0.242 127.506
6 30 DRAGON B-MAX RACING TEAM 2'09.540 4.467 0.708 126.810
7 11 植田 正幸 Rn-sports 2'10.666 5.593 1.126 125.716
8 10 MOTOKI Rn-sports 2'11.048 5.975 0.382 125.349
9 71 大山 正芳 AKILAND RACING 2'11.685 6.612 0.637 124.743
10 40 ⾚松 昌⼀朗 イーグルスポーツ 2'11.901 6.828 0.216 124.539
11 86 大阪 八郎 Dr. Dry 2'14.624 9.551 2.723 122.020
12 55 KENTARO FIELD MOTORSPORTS 2'15.301 10.228 0.677 121.409
13 61 坂井 フォックス・ウィリアム HELM MOTORSPORTS 2'17.346 12.273 2.045 119.602
14 23 YUGO N-SPEED 2'39.111 34.038 21.765 103.241
15 5 小谷 泰弘 Team 5ZIGEN 2'48.890 43.817 9.779 97.263
HFDP WITH B-Max Racing Team(チーム代表 宮田雅史)は、2024シーズンのFIA-F4選手権の参戦体制を、下記のとおり決定いたしました。
既報のとおり、ドライバーは、50号車に選手権参戦2年目となる野村勇斗選手、51号車にはHRS-Suzuka(ホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿)においてスカラシップを獲得した洞地遼大選手を起用します。洞地選手も選手権フル参戦は2年目となります。
監督(兼アドバイザー)には、HFDP(ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)において広くドライバー育成に尽力している武藤英紀氏が就任いたします。
今シーズンのFIA-F4選手権は、新型車両の導入によって、より安全でコンペティティブなシリーズとなることが予想されます。チームとして、若き才能を育てることはもちろんですが、彼らの夢を実現するためにも、チャンピオン獲得を至上命題にして1レース毎に結果を追い求めてまいります。応援よろしくお願いいたします。
Car No.
50
車両名
HFDP RACING TEAM
Driver
野村 勇斗 Yuto Nomura(18歳)
2023戦績
FIA-F4選手権4位(1勝)
エンジニア:今関 佳斗
Car No.
51
車両名
HFDP RACING TEAM
Driver
洞地 遼大 Ryota Horachi(17歳)
2023戦績
HRS Formulaスカラシップ獲得(次席)
FIA-F4選手権10位
エンジニア:村井 寛太
チーム代表 宮田雅史コメント
「新たにHondaとのジョイントで参戦できることを光栄に思います。プロジェクトの目的である育成に主眼を置いて、武藤監督のもと、ドライバーが着実にトップカテゴリーへの道を歩むことができるよう、チームとして全力でサポートしていきます。結果を求めながら、1戦1戦を大切に戦っていきたいと思います」
チーム監督 武藤英紀コメント
「このような⽴場でレースに関われる環境を⽤意してくださったHonda、B-Max Racing Team をはじめとする関係者の皆様に感謝申し上げます。今シーズンはマシンが⼀新され、チーム体制も⼤きく変わりました。ドライバーは昨年に続き野村勇⽃と、新たに洞地遼⼤が加⼊し戦います。⽬標はシリーズタイトル獲得ですが、何より⼤事なのはそこに⾄るまでのプロセスです。チーム全体が集中し、実⼒を発揮できる環境づくりに努めます。今シーズンの応援、よろしくお願いします」
50号車ドライバー 野村勇斗選手コメント
「今シーズンは、チームがHFDP WITH B-Max Racing Team に変わり、マシンも新型になったので、新たな気持ちでシーズンに挑みます。⽬標はもちろんチャンピオンですが、皆様の⽬に留まるようなレースをして、開幕戦から圧倒的な強さでシリーズをリードしたいと思っています」
51号車ドライバー 洞池遼大選手コメント
「今シーズンは、環境が変わりHFDP WITH B-Max Racing Team からFIA-F4に参戦することになり⼤変嬉しく思います。最終⽬標はシリーズチャンピオンを獲ることですが、その過程も⼤事にして、セッティングの勉強や⾛りの幅を増やすなど、ステップアップに必要なことをたくさん学んでいきたいと思います」
B-Max Racing Team Release
優勝 73号車・センドラ船戸アレックス翔太(TRS・10V・ED)
「スタートは失敗しましたね。で、なんとかその後角間君と並んで第1ヘアピンもサイド・バイ・サイドで、ダンロップ(コーナー)でちょっと前に出られちゃって、そこで引かないで並んで行こうとするとたぶん当たっていたと思うので、一回前に行かせて3番手に落ちたのですけれど。で、第2ヘアピンで仕掛けてまたサイド・バイ・サイドになりまして、最終コーナー立ち上がっても向うが前でしたけれど、なんとか右側に出られて、インからストレートで抜く事ができました。ちょうど黄旗の手前でそこがけっこう重要で、そこで抜いてなかったら1位までは難しかったのではないかなと思います。SC明けはよかったです(笑)、狙って行けた感じで。本当はスタートがうまく行けばという事で、今後も練習してスタートはうまくならないと、もし前が本当に一緒ぐらいのペースの人だったらたぶん抜けないのじゃないかなって思いましたね。今回は2位のペースがそこまで一緒ではなかったので、抜けたのですけれど、スタートは今後の課題で、決められないとドライバーとして満足できないです」
2位 52号車・津田充輝(ファーストガレージKK-SⅡ)
「スタートはよかったです。その前に練習走行の時もけっこうスタート練習っぽいことをしていたので、その中でいい感じの回転数を見つけたのがよかったです。あとは今日のフォーメーションラップ中に、下(メーター)の回転数を見ていて試して、いい感じの回転を決められたので、スタートはうまくいったと思います。(リスタート後の状況は?)抜かれる前のコーナー(第2ヘアピンか)で少しミスをしたのがあって、そこからスリップストリームにつかれて、すっと入られた時に、自分としても並走からどうやって並びきればいいのかがわからなくて、それでちょっと簡単に抜かれてしまったのがあります。大きいクルマでどう戦えばいいのかが分からなくて、ていう感じがありました」
ファーストガレージ エグゼクティブアドバイザー・佐々木孝太
「(津田選手は)ちょっと練習では悩んでいたところもあったので、それが明確なところだったから、そこを直せば行けるんじゃない? と言ったら、今日本当に開花してくれたというか。練習ではウチの中では一番遅いぐらいっだったのですけれど。それで彼も一気に速くなってくれたし、レースは勝てればよかったけれど、ちょっとSCで(後ろに)つかれて、若干そこでプレッシャーに耐えられなかったのかな、というところはあるので。それでも上出来だと思います。これで自信つければもっと行けると思うし、次からいけると思います」
3位 91号車・角間光起(ELEVレーシング10VED)
「アレックス選手がスタート出遅れてくれて、そこを突いたという感じだったのですけれど、レースペースでもアレックス選手は一枚上とういか、常にどこのセクターでも速い感じだったので。逆にアレックス選手と津田選手が争っている間に漁夫の利じゃないですが、狙っていこうかなって思っていたのですけれど、そこにはちょっとペースが足りなかったなという感じですね。(終盤の内藤選手からのプレッシャーは?)けっこう感じていましたね(苦笑)。内藤選手も攻める時はアグレッシブに攻めるという印象を持っているので、ここで差されたらそれこそ表彰台はもちろん、2番手より上を狙うチャンスもなくなると思って、そこはなんとか死守しなきゃ、とめっちゃ頑張りました(笑)。それでもトップ3は何度か並びかけてバトルもありましたけれど、ちゃんとスペースも残して、フェアに戦ってくれたな、と思います、そこは十分楽しいバトルができたかな、と思います」
4位 22号車・内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)
「(角間とのバトルは?)筑波は元々抜きにくいコースというのもあって、抜けそうな感覚ではあったのですけれど、なかなか入るまでには至らない感じがずっと続いてしまって。無理やり飛び込めば入れるとは思うのですが、接触とかレース中にするものではないので、普通にちゃんとレースしようと思うと、なかなか飛び込むチャンスはなかったですね」
5位 14号車・伊藤駿(ZAP SPEED 10VED)
「スタートから順位を落とさなかっただけマシかな、と思います。一つ上げられたし。(どこで順位を上げた?)スタートの混戦をうまく切り抜けた感じですね。そこは経験値が出たかな、強気に行った方が勝てるし、で、そういう差かなと思います。あとは間違いなくタイヤです。中盤あたりは前のクルマと同じようなラップタイムを刻めていたので、なのでそうなんだろうな、と」
6位 55号車・酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)
「全然ダメでしたね。朝いちのセットのままで行ったら、路面温度とか路面の状況が変わってしまって、すごいオーバーステアになって、自分でうまくアジャストできればよかったと思っていいるのですけれど、序盤からぜんぜんそれができていなくて、苦しいレースになりました」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
2024年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権開幕戦決勝が3月17日(日)に筑波サーキット18周で行われ、ポールポジションのセンドラ船戸アレックス翔太(TRS・10V・ED)がスタートに失敗するもセーフティカー(SC)明けの9周目にトップの座を奪い返すと、2位津田充輝(ファーストガレージKK-SⅡ)を寄せ付けずにフィニッシュまで走り切り、レースキャリア初の優勝を飾った。
朝の予選に続いて決勝は午前11時39分フォーメーションラップ開始。晴れ間が覗くコースは気温17度、路面温度26度という絶好のドライコンディション、レッドライトが消灯しレーススタート。
スタートがよかったのはフロントロウから発進の津田で一気にトップに立つとホールショットを奪い第1コーナーへ。反対にポールポジションのアレックスは蹴り出しが弱く後続の集団にのみ込まれ、予選3番手の角間光起(ELEVレーシング10VED)にもインを差されて3位でターンイン。さらに予選4番手の内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)もS字に向けてアレックスのスキを窺うが、ここはアレックスがポジションを守ると、これでアレックスのスイッチが入ったかS字出口で角間に並びかけると第1ヘアピンまで並走するが、ダンロップコーナー進入では再び角間が前に。しかしアレックスも諦めず第2ヘアピンで角間のテールに張り付くと最終コーナー入口でイン側から勝負をかけてバックストレートで並びかけ、サイド・バイ・サイドでメインストレートに出るとコントロールライン上では全くの同タイム。トップ津田から共に0.960秒で通過した。そこからの加速はアレックスに伸びがあり、第1コーナー手前で角間の前に出て2位へとポジションを上げ、津田追撃に取りかかる。4位内藤も0.234秒の差で3位に落ちた角間にプレッシャーをかける。
後方では7番手スタートのルーキー石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)が前から発進の伊藤駿(ZAP SPEED 10VED)をS字でとらえて、チームメイトの酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)に続いて6位で第1ヘアピンに飛び込む。しかし4シーズンぶり参戦の伊藤のカンは鈍っておらず、ダンロップコーナー進入でアウトから石井をオーバーテイク、さらにバックストレートで酒井もかわして5位に進出してオープニングラップを終えた。
各車2周目に突入。ここで今回レースデビューの水谷誠(HC桶川MRPYTTZAPED)が第1コーナーでスピン、アウト側のグラベルにはまった状態でストップしてしまい、コントロールタワーからSC投入が宣言される。
SCランはそのまま7周目まで行われ、8周目からレース再開。津田を先頭にアレックス~角間~内藤~伊藤~酒井の順だ。
この展開が利したのが2位のアレックス。スタートの失敗と角間とのバトルで1秒近くまで開いていたトップ津田との差が帳消しになり、8周目終了時には0.243秒差と津田のテールに迫った状態で9周目に突入。テール・ツー・ノーズ状態でチャンスを窺うと最終コーナーでイン側からオーバーテイク。津田を仕留めてトップの座を奪回すると0.194秒差で10周目へ。
ここからアレックスは連続でファステストラップを更新、2位津田に対して10周目0.753秒差、11周目1.449秒差、12周目1.533秒差とジワジワ突き放しにかかる。その後ろでは3位角間に内藤が接近。その差は10周目0.266秒、11周目0.254秒、12周目0.39秒と一触即発の状態に。5位伊藤はこのペースについて行けず1.075秒のビハインド。さらに6位酒井もやや遅れ気味だ。
2位津田は13周目に自己ベストを更新してアレックスとのギャップを1.195秒まで挽回するが、そこからアレックスが再度スパート。再び間合いを拡げると17周目、ファイナルラップと連続でファステストラップを更新して勝負あり。最終的に1.953秒までマージンをひろげてチェッカードフラッグの下を通過、2022年の最終戦でデビューし、その時2位でお預けになっていた初優勝を実力でもぎ取った。
2位は津田、今回がフォーミュラでの初レースだったがしっかりポジションを守ってフィニッシュした。角間対内藤の3位争いは終盤に角間が踏ん張りギャップをひろげ、0.885秒差で表彰台の一角を守った。内藤4位、伊藤5位から2秒以上遅れたが15歳の酒井がチームメイトの石井を振り切って6位入賞。
表彰台横にマシンを並べたアレックスはマシンに駆け寄ったピットクルーとがっちり握手。応援のメンバーとも抱擁を交わしてからヘルメットを脱ぐと満面の笑顔でガッツポーズをとった。
3台が出走のマスターズクラスは8番グリッドからスタートの秋山健也(スーパーウィンズKKS2)がポジションを守り切りクラストップでフィニッシュ。全体12位の畠山退三(ZAP SPEED KKS-Ⅱ)がクラス2位、全体13位の本間隆史(MATレーシングPJ10V)がクラス3位となった。
筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第2戦は4月13日(土)に舞台を富士スピードウェイに移して行われる。筑波とは打って変わって高速コースとなり、今回見られた勢力図がどう変化するか。興味は尽きない。
Text: Junichi SEKINE
Photo: kazuhiro NOINE
Mizue NOINE
Asako SHIMA
筑波チャレンジクラブマンレース第1戦 -RIJ- (2024/03/17) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2024 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 1 筑波サーキット 2.045km
Pos
No
Cls
Cls
Pos
Driver
Car
Maker Model
Lap
Time
Behind
Gap
1
73
センドラ船戸 アレックス翔太
TRS・10V・ED
TOKYO R&D RD10V
18
23'26.425
-
-
2
52
津田 充輝
ファーストガレージKK-SII
MYST KK-S2
18
23'28.378
1.953
1.953
3
91
角間 光起
ELEVレーシング10V ED
TOKYO R&D RD10V
18
23'29.785
3.360
1.407
4
22
内藤 大輝
RCIT RaiseUP ED
MYST KK-S2
18
23'30.670
4.245
0.885
5
14
伊藤 駿
ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
18
23'31.850
5.425
1.180
6
55
酒井 翔太
ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
18
23'33.854
7.429
2.004
7
53
石井 大雅
ファーストガレージ制動屋S2
MYST KK-S2
18
23'34.911
8.486
1.057
8
3
M
1
秋山 健也
スーパーウィンズKKS2
MYST KK-S2
18
23'36.786
10.361
1.875
9
39
塚本 凜世
F-BrainウィンズS2 ED
MYST KK-S2
18
23'37.849
11.424
1.063
10
15
黒川 史哉
ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
18
23'38.281
11.856
0.432
11
72
横田 康志朗
ELEVレーシング制動屋S2
MYST KK-S2
18
23'44.058
17.633
5.777
12
38
M
2
畠山 退三
ZAP SPEED KK-SII
MYST KK-S2
18
23'50.623
24.198
6.565
13
46
M
3
本間 隆史
MATレーシングPJ 10V
TOKYO R&D RD10V
18
23'51.163
24.738
0.540
---- 以上規定周回数(90% - 16 Laps)完走 ----
-
18
水谷 誠
HC桶川MRPYTT ZAP ED
TOKYO R&D RD10V
13
23'49.345
5Laps
5Laps
Fastest Lap: CarNo. 73 センドラ瀬戸アレックス翔太(TRS・10V・ED) 58.245 (18/18) 126.397 km/h
昨年GT300クラスを戦ったKONDO RACINGで今度はGT500クラスに挑戦する名取鉄平(リアライズコーポレーションADVAN Z)。二日間の公式テストを終えての感想を聞いてみた。
「(GT500昇格の話は)昨年暮れにニスモさんからお話をいただいたので、しっかり準備に集中することができました」
「(GT500には)テストで既に乗っていたので、特別何かあるというわけではありませんが、初めて500で岡山を走ってみてタイヤ開発が難しいな、と感じていました。二日目の午後は常にトップタイムでセッションを進められて、僕も次生さんもトップタイムで終わることができたので、いいフィーリングでした。ですがドライタイヤには課題が多いので、次生さんやチームと力を合わせてBSとの差を詰めたいです」
「チームとしては8年優勝がないという状況なので、チームと次生さんとヨコハマタイヤさんと力を合わせて、なんとか優勝したいです。僕も初優勝がかかっているし、次生さんも通算最多勝がかかっているので」
ベテラン松田次生とのコンビでチームに8年ぶりの優勝をもたらす日はいつか。名取の活躍に期待しよう。
Text Kazuhisa SUEHIRO
ポールポジション 73号車・センドラ船戸アレックス翔太(TRS・10V・ED)57秒866
「狙ったタイムより出ましたね。57秒台は入るかなと思っていましたが、なんとか入ることはできました。クルマがバッチリで、問題なかったです。これから決勝も頑張ります」
2位 52号車・津田充輝(ファーストガレージKK-SⅡ)58秒112 トップと0.246秒差
「まず前半は自分の出だしもよくて、いい感じで周回できていたのですけれど、後半になってから、自分の車両コントロールがうまくできなくなってしまって、そこは決勝の時にどうやって補正できるかっていうのが課題になってくると思います。(コントロールができないというのはドライビングの問題?)昨日から抱えていた問題があって、それが後半再発しているところがあって、今日は少しセッティング変えてみてトライして、1本目(のアタック)はよかった感じだったのですけれど、そこから後半になって気温が高くなるにつれて、また同じ症状が再発している感じではあります。決勝にむけてはそのへんを考えて、対策します」
3位 91号車・角間光起(ELEVレーシング10VED)58秒113 トップと0.247秒差
「ちょっと不完全燃焼というか、うまく自分のベストをつなげることができなかったな、というところ。正直2番手の方とも千分の1秒差というすごい僅差なので、ちょっと悔しい結果に終わってしまったなという印象です。決勝はとにかく去年以上に接近しているというか、予選のタイムもみんな同じくらいで、バトル激しくなると思うので、バトルに関してはけっこう自信持っているので、なんとかそこで2番手、ないしはトップを狙って、挽回していきたいなと思います」
4位 22号車・内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)58秒176 トップと0.310秒差
「最初の方は(調子が)よくて、ただ後半でタイヤの空気圧の問題とかあってちょっと(ペースが)落ち込んできたので、いったんピットに入ったのですけれど。その後もうまくいかなくて、そのままのタイムになってしまったという感じです。決勝はマシンというよりどちらかと言えばドライバーの問題なので、どうすれば速くなるか、というのを考えつつ、頑張りたいと思います」
5位 55号車・酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)58秒310 トップと0.444秒差
「昨日の最後の練習と比べると、タイムは上がっているのですけれど、セットも変えているので、それで多少はよくなっているのですけれど。最後にちょっと(タイヤが)タレちゃって、思った以上にヒートが早くて、再度もうタイムを出せないな、と思っちゃったのですけれど。他の選手の後ろのスリップ(ストリーム)についてタイム出そうかなと思ったのですが、タイミング悪くて誰にもつけなくて、苦しい予選になっちゃったかな、という感じです。決勝はスタートをちゃんと決めて、抜かせられるところでしっかり抜いて、とりあえず1位めざして頑張ります」
6位 14号車・伊藤駿(ZAP SPEED 10VED)58秒327 トップと0.461秒差
「今回は自分じゃなくてタイヤの問題ですね。タイヤがダメで、なんかロットがちがうらしいです。新しいロットの方はよく(路面を)喰うらしくて。自分自身は何も問題ないです。クルマも全然問題なくて、ひたすらタイヤですね。決勝に向けては苦し紛れと言うか、セットいじって戦いやすくするか、みたいな感じですね。なんかちょっとふがいない結果なので、本当だったらここ(57秒台)行きたいのですけれど、ま、しょうがないですね」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
2024年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権開幕戦公式予選が3月17日(日)に筑波サーキットで開催され、2022年の最終戦以来の出場となるセンドラ船戸アレックス翔太(TRS・10V・ED)がただ一人57秒台に入れて2番手の津田充輝(ファーストガレージKK-SⅡ)に0.246秒の差でポールポジションを獲得した。
開幕を迎えた筑波・富士シリーズ。昨年の王者小村明生をはじめ上位ランカーがかなり抜け、替わりに新人や久々参戦の選手などを迎えて14台がエントリー。新たな勢力図が構成されることになる。
午前8時43分、昨年ランキング4位、終盤2戦を連勝で終えて今シーズンはチャンピオン目指しての参戦となる角間光起(ELEVレーシング10VED)を先頭にコースイン。気温11度、路面温度16度のドライコンディションだ。
各車ウオームアップを終えて残り17分、まずは内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)が59秒374でトップに立つ、2番手は津田で59秒452、3番手角間59秒564と続く。各車ここから本格的なタイムアタックを開始。
残り16分、アレックスがいち早く59秒を切って58秒803でトップに出るが、直後に角間が58秒590、内藤58秒624とアレックスを上回る。4番手にはマスターズクラスの秋山健也(スーパーウィンズKKS2)が59秒012で進出。秋山は今シーズンからKKS2にマシンを変えて参戦を表明していたが、セッティングがまだ不十分ということで使い慣れたKKSでの出場となった。5番手酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)、6番手にはこちらもルーキーの塚本凛世(F-BrainウインズS2ED)が上がってくる。
残り13分。アレックスは58秒268をマークして再びトップに立つと続く周回で58秒180までタイムを短縮。2番手角間も58秒398まで詰めるが0.218秒の差。3番手内藤58秒572で4番手には津田が58秒607でポジションを上げてくる。5番手の酒井を挟んでこちらもデビュー戦の石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)が6番手へ。
残り10分を切って予選は折り返し、ここからが勝負。内藤が58秒349で2番手に上がり角間3番手。さらに残り9分30秒で津田が58秒309で内藤を上回るが、すかさず内藤が58秒176を出してアレックスを上回りトップに立つ。また4シーズンぶり参戦の2020年チャンピオンの伊藤駿(ZAP SPEED 10VED)が58秒626で6番手に上がってくる。
残り8分、アレックスが58秒134で再びトップを奪回。0.042秒の差で内藤。3番手以降は津田~角間~酒井と続き6番手には石井が伊藤を逆転。
残り7分、アレックスは58秒を切って57秒979、さらに57秒866とタイムを削り取る。2番手は津田が58秒112でポジションアップ。内藤は3番手にドロップ。4番手酒井、5番手角間、6番手石井の順。石井は残り5分で58秒310を出して5番手にアップ。
その後アレックスを脅かすものは現れず、2番手津田に0.246秒の差をつけてポールポジションを獲得した。最後にポジションを上げたのが角間で残り3分時点で58秒260の4番手、さらに残り1分を切って58秒113をマークしたが津田に千分の1秒及ばずでフロントロウは獲得できず3番手。内藤4番手、酒井5番手に続いてチェッカー周に伊藤が58秒327を出して6番手に滑り込んだ。
3台が出走のマスターズクラスは終始総合8番手前後のポジションを守っていた秋山が全体8位でクラストップ、今回初レースの畠山退三(ZAP SPEED KKS-Ⅱ)が全体12位クラス2番手、本間隆史(MATレーシングPJ10V)が全体14位のクラス3番手となった。
決勝は午前11時25分コースイン予定。練習走行で好タイムを出して注目されていたアレックスが下馬評通りの速さを見せるか、デビュー戦の津田がカート仕込みの勝負強さを見せるか、昨年終盤一気に覚醒した感がある角間がその勢いを継続しているか。予選後に何人かの選手から今回供給されているダンロップタイヤについてロット違いによる性能差の指摘もあり、それがレースでどう作用するか、目が離せない。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
筑波チャレンジクラブマンレース第1戦 -RIJ- (2024/03/16) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2024 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 1 筑波サーキット 2.045km
Pos
№
Cls
Cls
Pos
Driver
Car
Maker Model
Time
Behind
Gap
km/h
1
73
センドラ船戸 アレックス翔太
TRS・10V・ED
TOKYO R&D RD10V
57.866
-
-
127.225
2
52
津田 充輝
ファーストガレージKK-SII
MYST KK-S2
58.112
0.246
0.246
126.686
3
91
角間 光起
ELEVレーシング10V ED
TOKYO R&D RD10V
58.113
0.247
0.001
126.684
4
22
内藤 大輝
RCIT RaiseUP ED
MYST KK-S2
58.176
0.310
0.063
126.547
5
55
酒井 翔太
ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
58.310
0.444
0.134
126.256
6
14
伊藤 駿
ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
58.327
0.461
0.017
126.219
7
53
石井 大雅
ファーストガレージ制動屋S2
MYST KK-S2
58.375
0.509
0.048
126.116
8
3
M
1
秋山 健也
スーパーウィンズKKS2
MYST KK-S2
58.594
0.728
0.219
125.644
9
39
塚本 凜世
F-BrainウィンズS2 ED
MYST KK-S2
58.682
0.816
0.088
125.456
10
15
黒川 史哉
ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
58.706
0.840
0.024
125.405
11
72
横田 康志朗
ELEVレーシング制動屋S2
MYST KK-S2
59.052
1.186
0.346
124.670
12
38
M
2
畠山 退三
ZAP SPEED KK-SII
MYST KK-S2
59.164
1.298
0.112
124.434
13
18
水谷 誠
HC桶川MRPYTT ZAP ED
TOKYO R&D RD10V
59.183
1.317
0.019
124.394
14
46
M
3
本間 隆史
MATレーシングPJ 10V
TOKYO R&D RD10V
59.612
1.746
0.429
123.499
---- 以上基準タイム(130% - 1'15.439)予選通過 ----
2024年JAF地方選手権、スーパーFJ筑波/富士シリーズが開幕を迎え、昨年とは大幅に選手が入れ替わった。今回は新人やカムバック組など8名について前日のスポーツ走行の合間にインタビューを行った。
まずは今回スーパーFJのデビューレースを迎えた6名のドライバー。
72号車「ELEVレーシング制動屋S2」をドライブする横田康志朗。前田代表率いるELEVレーシングはエースの91号車角間と、各レースでスポット参戦する選手の2台体制でレースに出場する。横田は普段はメカニックを行っているが、その合間のトレーニングで成果が見られたことでフォーミュラマシンでのレース参戦とあいなった。
――レース参戦は初めて?
「JAF戦が初めてなので、緊張しています。レーシングカートも遊び程度でした。
――練習やってみての感想は?
「だいぶうまくなったなって感じると、もっと速い方がたくさん、上には上がいるんだなっていう感じでいて、心が折れちゃうような時もあるんですけれど。ただ、楽しもうと思っています」
――練習はかなり積んだ?
「8か月ぐらいの間で月に1回とか2か月に1回とかでした。タイムは59秒7とかやっと入れたって感じですね」
――今後の参戦については?
「いまのとこと考えていないですね。ただ今年はELEVさんのところで整備やチームのサポートというかたちで1年間続けて行こうとは思っています。後は今日(練習)と明日(レース)の結果次第で、自分はもっと伸びると思っているので、楽しみながら成長したいです。速い方がたくさんいるので学びながら成長できればと思います」
39号車「F-BrainウインズS2ED」の塚本凛世。2022年には全日本カート選手権に出場していた。
――練習はかなり積んだ?
「今回の為に練習はかなりしました。だいたいいい感じには仕上がってきたので、結果が出せるといいな、という感じです」
――ここまで練習走行での調子は?
「悪くはなかったかなーとは思います」
――カート出身という事でフォーミュラとの違いは苦労しなかった?
「かなり苦労して、車重が重い分コントロールの難しさがより強くなって、そこにかなり苦戦していました」
――本番に向けて自信のほどは?
「(自信は)あるかな(笑)。やれるだけがんばります」
53号車「ファーストガレージ制動屋S2」の石井大雅はSIMレース出身だ。
――もともとはSIMレーサーだった?
「グランツーリスモ中心にやって、その後iRacingとかやっていて、オーディションがあったのでファーストガレージさんを受けた、という感じです。マツ耐っていうマツダ車のレースには出ていましたが、JAF戦のレースは初めてです」
――実車に慣れるのは大変だった?
「けっこう(クルマの)動かし方とかが違ったりとか、そのへんがけっこう難しいなとは思っています」
――その点は克服した?
「半年間練習してきたので、そこはもう自信もってやって行きたいと思っています」
――明日のレースに向けては?
「けっこう強敵ぞろいなので、がむしゃらにという訳ではないですけれど、自分の走りを見せて、優勝めざしてがんばりたいと思います」
52号車「ファーストガレージKK-SⅡ」の津田充輝はカートレース経験者。
――カートレースは何年ぐらいやった?
「中学1年から始めて高校2年まで5年間やっていました。今19歳です」
――練習はかなり積んだ?
「カートの練習は地元のサーキットでやっていたのですけれど、スーパーFJに関しては、1月くらいから本格的に始めて、月2,3回練習していたので、カートよりは練習回数少なくなってしまったです。その中でも全力を出せるようにがんばります」
――カートとフォーミュラの違いは大きい?
「大きく感じます。特に車重が4倍くらいあるので、挙動の変化が自分の感覚とずれていて、そこにけっこう苦しんでいる面もあるので」
――そこはまだ慣れ切っていない
「ただちょっと使いこなせてないところがちょっとある感じです」
――明日の目標は?
「もちろん優勝です」
18号車「HC桶川MRPYTTZAPED」水谷誠はカートはじめモータスポーツ経験がまったくない状態でのレースデビューだ。
――今までレースに経験は?
「何もないです(笑)、初レースになります」
――練習はけっこう積んだ?
「走りましたね。ZAPさんのオーディションの時から2年ぐらい練習して」
――ここまで調子は?
「まだぜんぜん、58秒台に入れていないので、未経験な部分が多いです。そこを経験積んで勉強していきたいなと思います」
――明日の目標は?
「まず完走というのがひとつと、真ん中ぐらい(の順位)に入れればいいなとは思います」
38号車「ZAP SPEED KKS-Ⅱ」畠山退三は主にサーキットトライアルで活躍してきた。
――今回がレースデビュー?
「そうです、タイムアタックは経験あります」
――フォーミュラの練習はどのくらい積んだ?
「1年くらいですね」
――タイムアタックとフォーミュラの違いはどう感じる?
「ヨーを出してどう曲がるかというのがスーパーFJは必要なのですけれど、ハコ車は逆にそういうのはないので、旋回のしかたとかがまったく違いますね」
――筑波自体は慣れたコース?
「1年練習しましたからね。それまではあまり」
――明日の目標は?
「58秒台に入れたいですね、今は59秒2がベストです」
――決勝は18周と長いが大丈夫そう?
「初めてなんでわからないですね(笑)。タイムアタックとは集中のしかたも違うと思うので。レースに出て課題が見えれば成長できるかなと思います」
そして今回がデビューではないが注目の2選手。
55号車「ファーストガレージKK-S2」の酒井翔太は筑波では初レースだが2月の鈴鹿クラブマンレースでデビューし、Formula-BeatとスーパーFJにダブルエントリー。雨の中F-Beでは2位に55秒の大差をつけて優勝と鮮烈なデビューを飾る一方で、同日のスーパーFJではトップから56秒の遅れで13位と真逆のリザルトとなり周囲を驚かせている。
――筑波の印象は?
「普通のコースと違うライン取りだとか、コース独特のラインが今ちょっと苦戦しているところです。練習ではあまりいい結果残せていないのですよ。明日のレースに向けて今日調整できればなと思っています」
――練習はけっこうできた?
「練習行ける時に行っていたので、ちょくちょくは来られていました」
――先月の鈴鹿はF-BeとS-FJで対照的な結果だったが原因は?
「(マシンの)乗り換えだったり、ラインも少し違っていて、タイヤの太さも全然ちがうので、そこで一番苦戦しちゃったかな、と思います」
――カートの経験は?
「2年くらいですね」
――カートからフォーミュラへの乗り換えは苦労しなかった?
「(切り替えは)スムーズだったのかなという感じです。ギアの操作の違和感とかはあったのですけれど、そこさえ慣れれば、後は大丈夫でした」
――明日に向けての抱負は?
「筑波で初めてのレースですけれど、周りのみんなに負けないように、ぶっちぎっての優勝目指して頑張ります」
14号車「ZAP SPEED 10VED」の伊藤駿は2020年の筑波S-FJチャピオン。新型コロナの影響で4戦に縮小されたシリーズの3戦に出て全勝という強さを見せた。今回4シーズンぶりのレース参戦となる。
――4年ぶりのS-FJでのレースで、その間に何かレースはしていた?
「そうですね、公式のレースは出ていなくて、個人的にクルマ乗り回したりKT100(レーシングカート)は乗ったりしていました」
――当時の調子は取り戻せている?
「タイヤがついていればみんな同じなので、時になんの問題もないですから。ただ今年はけっこう速い人が多いらしくて、さすがに自信を持って優勝できるとは思わないですけれど、いいところまで行けたらな、と思います」
――今シーズンはフル参戦の予定?
「そうです。あとはどこかしらスポットで遠征もしたいです」
カートレース、SIMレース、サーキットトライアル、はたまた未経験からのレースデビューなど様々なルートからスターティンググリッドに並ぶ彼らの活躍に期待したい。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA
スーパーFJもてぎ・菅生シリーズに参戦する、里見乃亜代表率いるRiNoA Racing project「群馬トヨペットTeam RiNoA」が今シーズンの参戦体制を発表した。
2020年に参戦を開始した同チームは 2021年に佐藤樹選手、昨年は内田涼風選手がそれぞれシリーズチャンピオンを獲得し、毎年トップ争いを見せている。今年は81号車に丸山陽平選手、82号車に大川烈弥選手を起用しシリーズ連覇、そして年末の日本一決定戦での優勝を目指す。
丸山選手はカートレース出身で昨年はGRPシリーズ戦での優勝経験もある。大川選手は2021年からスーパーFJもてぎ・菅生シリーズに参戦、2022年は菅生で表彰台を獲得しシリーズ8位にランクインしている。
スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ開幕戦は4月27日、28日の2レース開催で幕を開ける。今年も「群馬トヨペットTeam RiNoA」の戦いぶりに注目が集まる。
Text: Junichi SEKINE
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今週末最大のサプライズは昨年までFIA-F2で活躍し、今シーズンからスーパーフォーミュラを戦うことになった岩佐歩夢の参加だろう。昨日急遽決まったというGT500マシンのドライブ。まずは今日のテストの感想を尋ねた。
「すごく楽しめましたね。ドライは5周くらいでしたが、その5周の中でも感覚はすぐに掴めましたし、ウェットも走らせてもらえて、ドライ、ウェット両方乗れたことは大きな経験値になりました。ただ、ドライでもう少し走りたかったな、というのはあります。運転していてすごく楽しいクルマでしたので」
「本当に急遽決まった感じです。元々は明日から海外に戻る予定にしていたんですが、牧野(任祐)が走れなくなったということでこの機会をいただきました。僕の経験の足しになれば、ということで参加を決めました。今季はSFに参戦しますが、目標はあくまでF1です。そのための経験値の足しになればということです」
続いて実際に乗ってみてのGT500マシンの印象を尋ねた。
「いろんなドライバーさんに話を聞くと、ハコの形だけどフォーミュラに近いよ、という答えが返ってきました。それを聞いてイメージしていたせいもあったのか、乗ってみたら想像以上にハコ車だな、と感じました。でも自分は四輪レースにはスーパー耐久から入っているので、自分のハコ車に乗っていた時の感覚が戻ってきた感じがして、数周の間に馴染めました。充実した周回でした」
「岡山は2019年にスーパー耐久で走ったことがあったので、初めてではなかったんですが、かなり久しぶりだったので、まずはコースを思い出すところから始めました」
今後のスーパーフォーミュラに活かせる点はどのあたりなのか。岩佐はこのように考えていた。
「基本的にエアロダイナミクスを活かして走るクルマなので、ハコ車ですけどそこは似ています。このぐらいダウンフォースの効いているクルマというのは世の中にあまりないので、それに乗ることができたという点が自分のドライビング面の収穫でした」
「自分が今季チャンピオンシップを戦うのはスーパーフォーミュラなので、今回の経験から活かせるものをピックアップして、スーパーフォーミュラで使い、自分のパフォーマンスを上げたいと考えています」
「基本的にSFのため、という気持ちで今回来ています。スーパーフォーミュラの走行機会は多くないので、こうやってハイスピードでダウンフォースの効いたマシンで走れたというのはポジティブに捉えています」
岩佐が今後再びGT500をドライブすることはあるのだろうか。このことを尋ねると、こんな答えが返ってきた。
「もう一度GT500に乗るということは全く考えていません。今回はスケジュール的に空いていたし、レッドブルからもハイパフォーマンスなマシンに乗る機会があるなら積極的に乗ったほうがいい、と言われていましたので、ドライバーとしての経験を積ませてもらう機会として乗りました。このマシンの性能を肌身で感じられたこと、SFに活かせる点を感じられた事が今回の収穫でしたね」
岩佐の目標はあくまでもF1。そこに繋がるチャンピオンシップとして今季はスーパーフォーミュラに専念する。そのことが改めて明らかになった一日だった。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
終始ウェットコンディションの中で行われた岡山テスト最後のセッションは、24号車リアライズコーポレーション ADVAN Z(松田次生/名取鉄平)が制した。セッション終盤にトップタイムを叩き出した松田に話を聞いた。
「このコンディションなんでね。ウェットコンディションの中で初めてヨコハマさんのタイヤを履いたんですが、すごく良い感触でした。自分の中でもすごくフィーリングを掴めました。ただ、この気温でのタイヤと、この先のコンディションのタイヤは違ってくるので、そこでどう合わせこむか、ということをしっかりやっておかないといけません。でもパッと乗ってこのタイムを出せるのはすごくポジティブです。進化を感じます。感じますがこのコンディションでレースをするとは限らないんで、暖かい時を見据えて開発を進めていかないといけません。でも横浜さんには良い刺激になったんじゃありませんか」
「予選シミュレーションではブリヂストン勢がQ1とQ2でタイムの落ち込みが少なかったですね。そこでヨコハマ勢は後れをとってしまいました。もっともっと貪欲に開発しないといけませんが、向いてる方向性は一緒なので、それをどう実現していくかが課題ですね」
「タイヤにポテンシャルはあると思うし、クルマの方もエンジニアの村田(卓児)さんとはフォーミュラで一緒にやったことがあるので、すごく良いフィーリングです。まだまだ改良の余地はあると思いますが」
続いて新しいチームの印象を聞いた。
「ワークスはいろんなミーティングが多かったりしましたが、KONDO RACINGはアットホームというか、昔フォーミュラをやっていた時と同じ感じで。みんな同じ方向を向いていて、やる気もあるし、すごく楽しみですね。名取選手もウェットの中で非常に良いタイムを出しているので、すごくポジティブな雰囲気だなと思います」
最後に今シーズンの抱負を聞いた。
「チャンピオンは難しいかもしれませんが、それはやってみないとわからないことです。チームとして8年間優勝がないと聞きましたので、まずは勝利を挙げて近藤監督にプレゼントしたいです。僕の最多勝(25勝)もかかっていますしね」
KONDO RACINGの8年ぶりの勝利と自身の通算最多勝を目指して、松田は今シーズンも全力で戦う。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
昨年までFIA-F4を戦い、今季から31号車apr LC500h GTでGT300に参戦することになった期待のルーキーの一人が中村仁だ。この日行われた予選シミュレーションではQ1を担当し、A組のトップタイムをマークする。
「まずは午前中のルーキーテストに合格できて一安心でした。午後は新品タイヤを履かせてもらってQ1でアタックしました。ちょっと反省すべき点もあるなか、それでもトップタイムを出すことができたのは良かったです。正直いうともう少し詰められる部分はありましたが」
続いて今季ドライブすることになったLC500h GTの印象を尋ねた。
「すごくポテンシャルの高いクルマだと思います。今回の予選シミュレーションでもQ1、Q2共にトップタイムでしたし、うまくチームとコミニュケーションが取れているので、これからも速くなっていくだろうと思います」
チームメイトの小高一斗も中村と同じルートを通って現在はGT300とスーパーフォーミュラを戦っている。中村にとっては良いお手本となる存在だろう。
「いろんな話をしてくれます。レースのコミニュケーションだけでなく世間話みたいなことも結構してくれます。すごく良い先輩です。スーパーフォーミュラ・ライツのことも、乗る前にいろいろアドバイスをくださいました」
最後に今季の目標を尋ねた。
「初年度なので、まずはクラッシュしないでちゃんと走り切ることを第一の目標とし、小高先輩に少しでも近づけるよう心がけて、チームの皆さんと頑張っていきます」
まずは開幕戦岡山でどれだけの結果を残せるか。若いドライバーたちの活躍に注目しよう。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
スーパーGT公式テスト初日、最初のセッションでトップタイムを記録したのは、今季チームを移籍し14号車ENEOS X PRIME GR Supraをドライブすることになった福住仁嶺だった。福住は午後の予選シミュレーションでもQ1でトップタイムを記録してみせた。
「岡山以外のサーキットでもテストをしてきましたが、乗り始めから違和感なく、順調にテストをこなしていますし、長い距離を走った上でこの公式テストを迎えられたので、非常に充実した一日を過ごせました」
過去のレースリザルトを振り返っても、TGR TEAM ENEOS ROOKIEにとって岡山は非常に相性の良いサーキット。そのことを福住に尋ねると以下の答えが返ってきた。
「相性がいいからこそ、失敗できないというプレッシャーを感じます。なるべく僕も落ち着いて、チームに貢献できるように頑張ります。開幕戦の目標は優勝ですけど、あまり考えすぎないように(笑) 移籍してすぐに結果を残すことも大事ですが、ちゃんと仕事をこなせるように心がけます」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われている、2024年スーパーGT公式テストの最後のセッションが3月17日午後から120分間で行われ、GT50024号車リアライズコーポレーション ADVAN Z(松田次生/名取鉄平)が、GT300クラスは7号車Studie BMW M4(荒聖治/ニコラス・クルッテン/ブルーノ・スペングラー)がトップタイムを記録した。
午後1時45分からのスタート練習に続いて、今週末最後の走行となるセッション4が始まった。ただし今回は午前中から降り始めた雨のため、スタート前からウェット宣言が出され、セーフティーカーの先導で3周を走ってからオールグリーン、という手順で走行を始めることになった。
まずは福住仁嶺(14号車ENEOS X PRIME GR Supra)が5周目に1分30秒563でトップに。これを野尻智紀(8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)が11周目に1分30秒496で上回る。路面は依然としてウェットだ。
続いて名取鉄平(24号車リアライズコーポレーション ADVAN Z)が14周目に1分29秒803でトップに浮上、同じ周で山下健太(36号車au TOM'S GR Supra)が1分30秒313で2番手につける。雨はこの辺りから止んでいたが、路面はなかなか乾いていかず、ウェットタイヤでの走行が続く。
セッションは開始から35分が経過したところで石浦宏明(38号車KeePer CERUMO GR Supra)がダブルヘアピンで白煙を上げてストップしたために赤旗中断となる。
車両回収後、午後2時50分に走行は再開。この時点では依然としてトップは24号車。名取は25周目に1分29秒625までタイムを縮める。
残り時間36分で山下が33周目に1分29秒473を出してトップへ。笹原右京(37号車Deloitte TOM'S GR Supra)も35周目に1分29秒606までタイムを縮めて2番手に浮上するが、名取も39周目に1分29秒521までタイムを上げて2番手に。
その後はホンダ勢が相次いでタイムアタックに入り、上位に名を連ねる展開になる。
まずは残り31分で松下信治(8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)が1分28秒815でトップに。続いて塚越広大(17号車Astemo CIVIC TYPE R-GT)が1分28秒740で8号車を上回る。
しかしその後もラップタイムはどんどん更新され、残り28分を切ったところで笹原が1分27秒900を記録。続いて坪井翔(36号車au TOM'S GR Supra)も1分27秒980で2番手につける。
更に国本雄資(19号車WedsSport ADVAN GR Supra)が1分27秒587でトムス勢を上回るが、塚越が1分26秒282で再びトップに躍り出ると、その後も1分25秒739までタイムを縮めてきた。
しかしセッション終盤に入り、松田次生(24号車リアライズコーポレーション ADVAN Z)1分25秒063を叩き出してトップに浮上。結局24号車がトップのままチェッカーが提示され、セッション4は終了した。2番手は17号車、3番手には平峰一貴が1分26秒314を記録した12号車MARELLI IMPUL Zが入った。
GT300クラスは終盤まで6号車VELOREX FERRARI 296 GT3(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)がトップにつけていたが、最後の最後にブルーノ・スペングラーが1分31秒952を叩き出した7号車がトップに躍り出て走行を終えている。3番手には18号車UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出峻/三井優介)がつけた。
スーパーGTはこのあと3月23-24日に舞台を富士スピードウェイに移し、開幕前最後の公式テストを行う。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
岡山県美作市で行われているスーパーGTの公式テストは3月17日午前にセッション3を行い、GT500クラスは36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)が1分17秒418でトップタイム。GT300クラスは6号車VELOREX FERRARI 296 GT3(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)が1分25秒964でトップだった。
セッション3は午前9時より180分間で行われた。サーキットの上空を厚い雲が覆い尽くし、いつ雨が降ってきてもおかしくないコンディションで各車コースインしていった。
なおこのセッションから、体調不良で公式テストを欠席した牧野任祐(100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT)に代わり、岩佐歩夢がチームに合流、100号車をドライブすることになった。
その100号車はまず山本が走り始めて7周目にピットイン。ここで岩佐に交代して15周目までを走行、1分22秒台後半から23秒台前半のペースで周回を重ねて再び山本に交代している。
開始から30分が経過した時点のトップは23号車MOTUL AUTECH Zでロニー・クインタレッリが1分17秒949をマークしている。
開始から間も無く50分が経過しようかというところで14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也)が1分17秒796を20周目にマークしてトップに。14号車はそのままピットに戻ってきた。。
更に開始から55分が経過したところで、36号車au TOM'S GR Supra(山下健太)が1分17秒418までタイムを縮めてトップに浮上。100号車の山本は1分18秒473を20周目に出して6番手まで上がってきた。
そして開始から1時間45分が経過したところでコース上に雨が降ってきたため、各車相次いでピットイン。その後は多くのチームがピットにとどまる中、14号車と19号車WedsSport ADVAN GR Supraは1分30〜32秒台で精力的に周回を重ねていった。途中からは36号車、16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16らもこれに加わる
セッション3は天候の急変などはあったものの、赤旗中断や大きなアクシデントもなく正午にチェッカーフラッグが提示されて終了。
GT500クラスは36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)が1分17秒418でトップタイム、14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)が1分17秒796で2番手、38号車KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)が1分17秒938で3番手とここでもGRスープラ勢が1-2-3という結果となった。
ニッサンZ勢の最上位は23号車MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)の4番手、ホンダシビック勢は8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)の6番手が最高だった。
GT300クラスは6号車VELOREX FERRARI 296 GT3(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)が1分25秒964でトップタイム。65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗/黒澤治樹)が1分26秒004で2番手とFIA-GT3勢が1-2、3番手には1分26秒165で52号車Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)がつけた。
スーパーGT公式テストはこのあと午後1時45分よりスタート練習を行い、午後2時よりセッション4が120分間で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
スーパーGT公式テストセッション2が3月16日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われた。このセッションは新たに導入される予選方式のシミュレーションとして実施され、GT500クラスは36号車、GT300クラスは31号車がトップとなった。
予選形式で実施されるセッション2は午後2時にGT300クラスA組のQ1がスタート。天候は晴れ。路面はドライだ。
ここでトップに立ったのはルーキーの中村仁(31号車apr LC500h GT)で、タイムは1分26秒245だ。2番手は前年チャンピオンの吉田広樹(52号車Green Brave GR Supra GT)で1分26秒248、吉本大樹(60号車Syntium LMcorsa GR Supra GT)が1分26秒379で3番手とJAF-GT勢が上位を占めた。
今シーズンから久々に参戦する777号車D'station Vantage GT3もマルコ・ソレンセンが1分26秒628で5番手につけ、Q2をグループ1で走ることになった。
B組は小暮卓史(88号車JLOC)が1分25秒865でトップ。小林崇志(18号車UPGARAGE NSX GT3)が1分26秒097で2番手、谷口信輝(4号車グッドスマイル 初音ミク AMG)が1分26秒516で3番手という結果に。
中村と同じくルーキーの小林利徠斗(30号車apr GR86 GT)も1分26秒690で7番手と、こちらもグループ1入りを果たしている。
続いて行われたGT500クラスのQ1は計測3周目に1分17秒317を記録した福住仁嶺(14号車ENEOS X PRIME GR Supra)がトップタイム。山下健太(36号車au TOM'S GR Supra)が1分17秒409で2番手、山本尚貴(100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT)が1分17秒695で3番手となった。
Q2はまずGT300クラスのQ1で17位以下だった車両によるグループ2の走行が午後2時54分より行われ、井口卓人(61号車SUBARU BRZ R&D SPORT)が1分26秒977を記録。合計2分53秒803でこのグループのトップに立った。2番手は冨林勇佑(9号車)で1分26秒839(2分54秒373)、3番手には佐々木大樹(56号車)が1分27秒322(2分55秒004)で続いた。
グループ1は午後3時10分にコースオープンとなり、Q1の上位16台が出走。ここで小高一斗が1分25秒974をマーク。合計2分52秒219でこのクラスのトップとなった。2番手はこちらもQ1同様に野中誠太(52号車Green Brave GR Supra GT)が1分26秒323(2分52秒571)で2番手。3番手はケイ・コッツォリーノ(45号車PONOS FERRARI 296)が1分26秒161(2分52秒736)で3番手となった。コッツォリーノは今回一人だけでテストに参加しており、Q1とQ2を一人で走行している。
また、古谷悠河(50号車ANEST IWATA Racing RC F GT3)が1分27秒025(2分53秒808)、永井宏明(30号車apr GR86 GT)が1分28秒800(2分55秒490)に終わったため、順位の入れ替えが行われて61号車が15番手、9号車が17番手、56号車が18番手となり、30号車は19番手に後退した。
GT500クラスのQ2は午後3時24分にコースオープン。ここで坪井翔(36号車au TOM'S GR Supra)が1分17秒544を記録。合計2分34秒953でトップとなった。Q1トップの14号車ENEOS X PRIME GR Supraは大嶋和也が1分17秒873に終わり、合計2分35秒190で2番手。3番手には関口雄飛(39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が1分17秒859(2分35秒630)で続き、GRスープラが1-2-3という結果となった。
ホンダシビック勢の最上位は Q1とQ2を一人で走った山本尚貴(100号車 STANLEY CIVIC TYPE R-GT)の4番手、ニッサンZは23号車MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)の5番手が最高だった。
スーパーGT公式テストは17日も引き続きセッション3、セッション4がおこなわれる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
スーパーGTをプロモートするGTアソシエイション(GTA)は3月16日、公式テストが行われている岡山県美作市の岡山国際サーキットにおいて、先日発表した2024年版のスポーティングレギュレーションについての説明会を開催した。
今回の改訂の1番のポイントはタイヤの持ち込みセット数の削減と、それに伴う予選フォーマットの改訂だ。
まずドライタイヤの持ち込み本数は昨年の5セットから1セット減の4セット(16本)となる(300kmレースの場合)。これにより、コロナ前の2019年には61セットだった年間使用数を40セットにまで削減することができる。これはレースタイヤの製造時に投入される資源やエネルギーの削減を目的としたものだ。参考までに2019年の総レース距離は3,050kmだったが、今年は更に多い3,160kmが予定されている。
なお持ち込みセット数はレース距離によって異なり、3時間レース(第2戦富士、第3戦鈴鹿、第7戦オートポリス)は6セット、350kmレース(第4戦富士、第5戦鈴鹿)は5セットとなる。
そしてこのタイヤ本数の削減に伴い、公式予選においてはQ1、Q2を通じて使用できるドライタイヤは1セットのみとなり、これを決勝レースのスタートにも使用しなければならなくなった。
また、公式予選の順位はQ1とQ2のタイム合算によって決められるとともに、GT500、GT300ともに全車がQ2に出走することになった。
特にGT300は、従来通りA組、B組に分かれてQ1を行い、各組の上位8台(グループ1)とそれ以下の車両(グループ2)に分かれてQ2を走る方式に改められた。
さらにグループ1で13位以下になった車両と、グループ2の上位4台の計8台についてはタイム順で順位の入れ替えを行う。これによりQ2の走行を見合わせてタイヤを温存する作戦が採りにくくなる。
またA、Bの組み分けは前戦のリザルトを元にGTAブルテンにて公示するが、出走順は前戦のGT300クラスの優勝ドライバーがくじ引きを行なって決定する。
この新方式に対応するため、Q1、Q2の合算をリアルタイムで表示する専用の計時システムをGTAが用意し、レースを開催する各サーキットに持ち込むことになった。またライブタイミングを表示できるiPhone用の公式アプリも既に岡山テストからこの方式に対応している。
この日の午後のセッション2では早速この予選方式のシミュレーションが実施され、GT500クラスは36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)が、GT300クラスは31号車apr LC500h GT(小高一斗/中村仁)がトップとなっている。
新たな予選方式の導入でこれまでにない面白さとレース展開が大いに期待できそうな2024シーズン。開幕戦は4月13-14日にこの岡山国際サーキットで行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
2024年最初のスーパーGT公式テストが3月16日岡山県美作市の岡山国際サーキットで始まった。午前中に行われたセッション1では14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)がGT500クラスのトップタイム。GT300クラスは88号車JLOC(小暮卓史/元嶋佑弥)がトップだった。
公式テスト1回目の走行は午前9時より180分間で行われた。開始5分で50号車ANEST IWATA Racing RC F GT3がコース脇にストップしたことにより一度赤旗中断があったが、その後は大きなアクシデントもなく最後まで進行した。
GT500クラスは開始から15分が経過した時点で36号車au TOM'S GR Supra(山下健太)が1分20秒809でトップ。山下はその後も1分19秒669までタイムを縮めるが、この辺りから他のチームもペースを上げてきており、12号車MARELLI IMPUL Z(ベルトラン・バゲット)が1分19秒156でトップに浮上。このほか23号車MOTUL AUTECH Z(千代勝正)が1分19秒469、39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛)が1分19秒477、17号車Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大)1分19秒557と続く。
さらにバゲットは次の周で1分19秒130にタイムアップするが、これを100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴)が上回り、1分18秒975でトップに立つ。なおチーム国光は牧野任祐が体調不良により今回不参加となったため、山本が一人で100号車をドライブしている。
続いて23号車も千代が1分18秒677までタイムを縮めて山本を上回ると36号車の山下は1分18秒766、19号車WedsSport ADVAN GR Supra(阪口晴南)が1分18秒945、8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀)1分18秒997と各車18秒台にタイムを上げてきた。
そして開始から40分が経過したところで千代が1分17秒901とこの日最初の17秒台のタイムを記録。これを山下が1分17秒834で上回り、再びトップに浮上する。
山下はその後1分17秒825までタイムを縮めるが、セッションが半ばを過ぎたあたりで14号車ENEOS X PRIME GR Supra(福住仁嶺)が1分17秒591を叩き出し、この日初めてトップに躍り出た。
その後は各車ロングランに入ったためにタイムの更新はなく、セッション1は14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)がトップ、36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)が2番手、23号車MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)が3番手という結果になった。
GT300クラスは序盤96号車K-tunes RC F GT3(新田守男)が1分26秒382でトップに立っていたが、セッション中盤に2号車muta Racing GR86 GT(平良響)が1分25秒870を記録。さらに88号車JLOC(小暮卓史)がこれを上回る1分25秒826をマークした。
この結果、88号車JLOC(小暮卓史/元嶋佑弥)がトップ、2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)が2番手、3番手には18号車UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出峻)がつけた。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
今シーズンのエントリーリストの中で、唯一埋まっていなかった55号車(TGM GP SF23)のシートは最終的に松下信治が獲得することになった。松下がスーパーフォーミュラをドライブしたのは昨年12月に鈴鹿で行われたルーキーテスト以来。実に3ヶ月以上のブランクを経て今週末を迎えたわけだが、終わってみれば予選9位、決勝は8位で3ポイントを獲得と、幸先の良いスタートを切ることができた。
「元々チームが強いのはわかってたんで、最低限の結果かなと思います。ただ個人的にはこの週末はすごく楽しめましたね。フリー走行で今年初めて乗るクルマだったんで、それに対して自分がやるべきタスクは多かったんですし、その全てを消化できたわけではありませんが、与えてもらったチャンスを喜びたいし、ポイントを取れたってことで良い結果だったんじゃないでしょうか」
「12月の時は最終戦のすぐあとだったんで違和感はなかったですし、ずっとGTのテストはやらせてもらっていたんですが、速度域が全く違うので、最初は『おおっ』ってなりました。予選に関しては自分のドライビングについてタラレバがありました。Q1を突破できたのはチームのおかげです」
そして開幕戦で手応えを掴んだ松下は、次戦オートポリスでさらなる高みを目指す。
「オートポリスでは絶対表彰台に上がりたいですね。今回もレースは速かったんで、予選順位をもう少し前でスタートしていれば、圧倒的にレースタイムも良くなりますから。スーパーフォーミュラはやっぱり予選が大事です。予選を頑張ってトップ3でスタートできればいいんじゃないでしょうか。レースは僕強いんで。チームもこれで自信がついたと思うんで、頑張りたいです」
「クルマは良かったです。みんなテストをしてるけど、僕らはしてないって部分でビハインドはありましたが、ここから上げていきたいなと」
松下信治とTGM Grand Prixの挑戦は続く。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
優勝 8号車・イシカワヨシオ(東京IRCニルズvivoVITA)
「SCで救われました(笑)。10周あったらちょっと持たなかったと思います。(カワモト選手からのプレッシャーは?)あんまり。今回は(後ろを)見なかったので。いつも見ちゃうのですけれど、見るなってメカニックさんからも言われてて。練習からずっとタイムが出ていたので、普通に走れば勝てるかなって思っていたのですけれど、今回は去年のチャンピオンのイノウエ君も出ていないので、鬼の居ぬ間に点数稼がないと」
2位 32号車・カワモトミツル(シンエイジャパンwithオートルックVITA01)
「(イシカワ選手)速かったですね。SC入ったからなんてイシカワさん言ってましたけど。それでも一番ミスしちゃいけない時に自分がV字でやらかしてしまいましたので。イシカワ選手はスポーツ走行からずっと速かったので。今シーズンはずっとこんな感じになると思うので、これにめげずに、超えなきゃいけない壁なので、超えたいと思います」
3位 17号車・西濱康行(ETA白波ワークス VITA)
「予選の順位からそのまま3位なので、結果はよかったですけれど、内容的にはもっと頑張れるな、と思います。次は頑張ります」
Text & Photo: Junichi SEKINE
もてぎ・菅生シリーズVITAレースは3月10日に決勝が行われ、ポールポジションから発進のイシカワヨシオ(東京IRCニルズvivoVITA)が、SC明けのリスタートもトップを守り切り、優勝を飾った。
もてぎ・菅生VITA第1戦決勝は午後2時コースイン。気温は9度まで上昇し路面も暖まってきて、コースコンディションも良好だ。午後2時10分フォーメーションラップ開始。15台全車がグリッドに戻り、レッドライトが消灯して10周の決勝レースがスタート。
ポールスタートのイシカワが好スタートでホールショットを奪うとトップで第1コーナーにターンイン、フロントロウから出たカワモトミツル(シンエイジャパンwithオートルックVITA01)、3番手スタートの西濱康行(ETA白波ワークス VITA)とグリッド通りにレースを開始。その後ろでスタートがよかったのが6番グリッドから発進の相馬充寿(ブライルマースアイテック01)で、スタート直後の加速で5番手スタートの辻かずんど(MARS RACING VITA)の前に出ると、第3コーナーで小松寛子(XCEL-LITEマーズ01)をインからオーバーテイク、4位にジャンプアップした。
この第3コーナーではVITA初レースの星野雅空(star field vita)と小原康二(Schatz Raacing 爆速VITA)が接触、共にスピンするがすぐにレースに復帰している。
さらにV字コーナーで4台が絡むアクシデントが発生。4山口浩明(RSかなやエンドレスVITA)と中島正之(ビーンズスポーツ2年目VITA)、さらに太田和輝選手(SUNRAISE BLVD. VITA-01)と金山和弘(Team橋本組 モータークラブ)も巻き込まれてスピン、コースアウトする。このうち中島と太田がコース上にストップしたためセーフティカー(SC)の投入が宣言される。
SCランは3周目まで続き4周目からレース再開。イシカワはリスタートを決めると2位カワモト選手との間合いをひろげる。3位を守った西濱をはさんで。4位相馬選手、5位小松、6位辻のチームメイト3台がテール・ツー・ノーズ状態でダウンヒルストレートへ。90度コーナーに向けてアウトから小松が相馬選手をオーバーテイク。4位に進出する。
カワモトが5周目、6周目と2分13秒台を叩き出しイシカワとのギャップを0.37秒差まで切り詰めるが、イシカワも負けじと7周目に2分13秒513、8週目13秒335とファステストラップを連発して再びリードを広げる。MARS RACINGの隊列は8周目に#74辻選手がピットイン、ミッションの不具合ということだ。
トップ2台はそのままのポジションでフィニッシュ、1.152秒の差でイシカワが優勝で飾った。昨年の開幕戦ではポール・ツー2位で悔しさをにじませていたが、今年はポール・ツー・ウインで会心のレースとなった。カワモトは終始プレッシャーをかけ続けたが突破口が見いだせず2位。トップ争いには絡めなかったがポジションをしっかり守った西濱が3位、以下5小松4位、旧型エンジンで頑張る相馬が5位、そして前日のエンジンブローから復活を遂げた佐藤純一(ELIVレーシングVITA)が星野を0.0024秒の差で振り切って6位フィニッシュ。前田代表はじめチームの面々の努力に報いた。
もてぎ・菅生VITAシリーズ第2戦は4月20日(土)、スポーツランド菅生SUGOで初レースとして行われる。
Text & Photo: Junichi SEKINE
ポールポジション 8号車・イシカワヨシオ(東京IRCニルズvivoVITA)/2分12秒440
「途中で「8」が一番上になかったから、あれやっぱりカワモト君か、と思ったのですけれど。とりあえずポール取れてよかったです。クルマは絶好調なのですけど身体がいまいちで、孫を抱くので腰が痛くて、決勝はちょっとヤバいですね(笑)」
2位 32号車・カワモトミツル(シンエイジャパンwithオートルックVITA01)/2分12秒642 (+0.202秒)
「最後に抜かれちゃいましたか、残念です。でもイシカワ選手選手速いので、(自分も)一生懸命走ったので、こんなもんです。偉大な大先輩であこがれの存在なので、決勝は胸を借りるつもりで、ぶつかっていきたいと思います」
3位 17号車・西濱康行(ETA白波ワークス VITA)/2分13秒083 (+0.643秒)
「ニュータイヤを使うのが1年ぶりぐらいだったので、前日練習までニュータイヤ使っていなかったので(タイヤの)感触を確かめながら走っていたところがあったので、最後詰めきれなくて、12秒台入りそうな感触はあったのですけれど、5周目くらいに13秒が出て、そこから伸びそうで伸びない感じで終わってしまいました。予選3位には満足していますけれど、内容はちょっと物足りないな、という感じがしています。決勝は僕よりキャリアの長い方がたくさんいらっしゃいますので、胸を借りるつもりで頑張ろうと思います」
Text: Junichi SEKINE
今年からもてぎ・菅生シリーズとして開催されるVITAレースは3月10日にもてぎチャンピオンカップ第1戦で開幕を迎え、昨年のシリーズランキング2位、イシカワヨシオ(東京IRCニルズvivoVITA)がポールポジションを獲得した。
今年のもてぎ・菅生シリーズとして開催されるVITAレースは、もてぎで3大会4レース、SUGOで2大会2レース、計6レースでシリーズチャンピオンを争うことになる。
第1戦のエントリーは15台。昨年のチャンピオン、イノウエケイイチ選手はv.Granzスプリントレースに出場するが、昨年シリーズ2位のイシカワや同3位カワモトミツル(シンエイジャパンwithオートルックVITA01)など役者がそろっている。
午前9時25分から15分間の予選開始。気温は6度と低く路面もまだ冷え切っている。
各車ウォームアップを行い、残り9分ごろから本格的なタイムアタックを開始。まずはイシカワが2分12秒816をマークしてトップに立つ。2番手はカワモト選手の13秒640、イシカワ選手とは0.824秒の差がある。3番手に13秒909の小松寛子(XCEL-LITEマーズ01)がつけて4番手に西濱康行選手(ETA白波ワークス VITA)が続く。西濱は続く周回で2分13秒572まで自己ベストを更新して小松選手を上回り3番手へ。5番手には昨年ランク6位の相馬充寿(ブライルマースアイテック01)が進出し、6番手山口浩明(RSかなやエンドレスVITA)と続く。
後方では今回がVITAレースデビューの星野雅空(star field vita)が2分15秒560で8番手と健闘中。星野は昨年は富士の86/BRクラブマンレースやポルシェ911GT3での筑波タイムアタックなどに出ているが、本格的なレーシングマシンは初めてということでまだドライビングを模索中とのこと。
星野の上の7番手には佐藤純一(ELIVレーシングVITA)が2分15秒095でつける。佐藤選手は前日の練習走行中にエンジンがブロー、レース参戦が危ぶまれたが、前田代表が奔走してエンジンを調達。ピットガレージ内でエンジン換装作業を行い、夜には積み替えが完了し出場にこぎつけた。
残り5分、イシカワはベストタイムを2分12秒768まで短縮。2番手カワモトは0.37秒差の2分13秒138。さらに残り3分でカワモトが2分12秒858までタイムを削りトップに0.090秒差まで肉薄すると、次の周回で2分12秒642をマークしてついに首位に立つ。
これで予選は決したかと思われたが、チェッカードフラッグが振られる中イシカワ選手が最後のタイムアタックで2分12秒440を叩き出して再度トップに返り咲き、ポールポジションを獲得した。2番手カワモト選手、その差は0.202秒。3番手西濱2分13秒083、4番手小松選手2分13秒093と続き、終盤にポジションを上げた辻かずんど(MARS RACING VITA)が2分13秒544で相馬を追い落として5番手のポジションを獲得した。ルーキー星野も2分14秒212まで自己ベストを短縮して7番グリッドを獲得、エンジン換装の佐藤が8番手で4列目に並んだ。
決勝は午後2時コースイン予定だ。
Text: Junichi SEKINE
優勝 12号車・渡会太一(BRM v.Granz)
「スタートだけちょっとやらかしてしまって。クラッチつなげるタイミングがけっこう難しくて、本番もミスちゃって。その後すぐ(順位を)取り戻せたので、よかったです。後はもうペースよく、安定して走るだけでした。クルマもすごいよかったので、気持ち良く走れました」
2位 99号車・イノウエケイイチ(ワコーズEDニルズ)
「スタートだけ(よくて)、5コーナーで抜かれちゃったけど(笑)。いいところはスタートだけでした。その後は(2番手争いが)楽しいレースでした。調子自体は普通でしたね(笑)。また次の機会があれば頑張ります」
3位 98号車・下垣和也(WEST-SOUEISHA-v.Granz)
「(v.Granzの)初めてのレースで表彰台というのは上出来かなと思います。2位争い楽しくできたので、なかなか楽しいレースで勉強になりました」
Text & Photo: Junichi SEKINE
3月10日にモビリティリゾートもてぎで開催されたv.Granzによるスプリントレース決勝は、ポールポジションから発進の渡会太一(BRM v.Granz)がスタートで失敗するも即座にリカバリー、そこから毎ラップ2位以下に大差をつける展開で10周のレースを独走、2位に25秒差という圧倒的なスピードを見せて優勝を飾った。
朝の予選に比べて気温が8度まで上昇した午前11時40分、10台のマシンがグリッドに整列。路面温度もやや上昇し、絶好のレースコンディションとなった。
2番手に1秒以上の差をつけてポールポジションについた渡会はレース前にも余裕の表情を見せ、スターティンググリッドに歩を進め、レッドライトが消えてレーススタート。
しかしここで、渡会の蹴り出しが鈍く、第1コーナーへの加速で2番グリッドから発進のイノウエケイイチ(ワコーズEDニルズ)がスルスルと前に出てトップで第1コーナーへ進入。渡会は2番手にポジションダウン。後方でも中里紀夫(v.Granz)が第3コーナーで大山正芳(ダイワN通商アキランドV.Grant)のインを突いて4位へポジションアップ。さらにアウトにはらんだ大山のインをイダ タイヨウ(ワコーズEDニルズ)が差して5位へ浮上する。
それでも自分の速さ絶対の自信をもっていた渡会は落ち着いてイノウエの背後につけると、第4コーナーからの加速でオーバーテイク、トップを奪い返して第5コーナーへと飛び込む。
先頭に立った渡会選手はギャップをぐいぐいひろげて、オープニングラップだけで2位イノウエに2.177秒の差をつけてコントロールラインを通過。3位はスタートのポジションを守った下垣和也選手(WEST-SOUEISHA-v.Granz)がつけている。
2周目に入ってヒートアップしていたのが4位争いで、第1コーナーで大山がインから中里をオーバーテイク、さらにイダが第5コーナーで中里に襲いかかりインから攻略に成功。中里は一気に6位までダウン。
3周目、渡会は2分1秒734のファステストラップを出して2位9イノウエに8.106秒の差を築き早くも独走状態。追い上げたいイノウエだが下垣が0.504秒差と詰め寄ってきている。
渡会は4周目さらに11.695秒まで差を拡げる一方で2位グループは混戦。2分4秒台でペースの上がらぬイノウエを3秒台の下垣、大山が追い詰める。ダウンヒルストレートで下垣がイノウエの右サイドに出ると90度コーナーでインからオーバーテイク、2位を奪い取る。しかし続く5周目の第5コーナーで今度はイノウエが2位を奪回する。一方V字コーナーでは4位を走っていた大山選手が単独スピン、グラベルでストップ。これで2イダが4位、中里5位と順位を上げ6位には8番グリッドから着実に順位を上げてきた米谷浩(K.Kヨネタニ アキランド)が進出。
6周目、2位イノウエと下垣はテール・ツー・ノーズ状態で連なり、ダウンヒルストレートでは下垣選手がプレッシャーをかけ、90度コーナーではアウト側から仕掛けるがブレーキングでタイヤをロックさせてしまい、イノウエがポジションを守り切る。後方では米谷の勢いがよく、中里を攻略して5位にポジションアップする。
7周目、イノウエと下垣の4位争いが依然としてくり広げられる一方で、6位に落ちた中里選手に勢いがなく、いむらせいじ(オートルック V.GRANZ)がこれを仕留めて6位にあがると、いむらは続く8周目に米谷も攻略、5位に浮上する。
後方でのバトルを後目に渡会はその後もペースを緩めることなくゴールまで突っ走り、2位イノウエに25秒の大差をつけてぶっちぎりの優勝を飾った。その後方で淡々とレースを進めた下垣選手は1.3秒差の3位。以下4位イダ、5位いむら、6位米谷という上位になった。
もてぎでのv.Granzレース、次戦は10月20日に予定されている。
Text & Photo: Junichi SEKINE
ポールポジション 12号車・渡会太一選手(BRM v.Granz)/2分1秒117
「とりあえずポールポジション取れてよかったです。昨日から走行始めたのですけれど、1本目から調子よく走れていたので、今回はなにも不安要素はなく、レースができます。この調子のままで決勝も走れたな、と思います。路面温度はちょっと低かったですね、タイヤの暖まりも悪かったです。もう1周行っていればタイムを更新できたかな、と思いますけれど、決勝にむけてタイヤ温存の意味もあったので、これでやめました」
2位 99号車・イノウエケイイチ選手(ワコーズEDニルズ)/2分2秒305(+1.188秒)
「ちょっと若い子にはついていけませんね(苦笑)。オーバー50のクラスで頑張ります。路面温度低くてタイヤ(のグリップが)来なかったですね。決勝にむけては淡々と、レンタカーなのでぶつけないように頑張ります<」
3位 98号車・下垣和也選手(WEST-SOUEISHA-v.Granz)/2分3秒273(+2.156)
「(v.Granzが)一昨日乗ったのが初めてなので、一周をまとめきれなかったので、ちょっと悔しいところがあります。タイム詰める余地はまだだいぶあるのですけれど、やっぱり慣れていない。初めてだとクルマの動きが習得しきれてなかったのと、初めての新品タイヤだと。リヤが僕の思っていたのより押し気味だったので、うまく曲がれなかったです。(まだまだ伸びる余地がある?)もうちょっと慣れていけば、もう少し伸びるかなと思います」
Text: Junichi SEKINE
今年からもてぎで開催されることとなったv.Granzによるスプリントレースの第1戦予選が3月10日にもてぎチャンピオンカップ第1戦内で開催され、渡会太一(BRM v.Granz)が2番手に1.188秒の大差をつけてポールポジションを獲得した。
昨年のMEC120分耐久レースで初めてモビリティリゾートもてぎでレースが行われたv.Granzの初のスプリントレースは10台のエントリーを集めて午前8時から15分間の予選を開始。
朝には氷点下まで下がったもてぎの気温は依然、4度と低い状態。路面も冷え切っており、各車タイヤの発動を待ってウォームアップを行う。
まずは残り残り8分、v.Granzでは初レースの渡会が2分2秒616のトップタイムをマーク、2番手は昨年のもてぎVITAチャンピオンのイノウエケイイチ(ワコーズEDニルズ)の4秒884。3番手大山正芳(ダイワN通商アキランドV.Grant)5秒290と続く。
渡会は続く周回で2分1秒926と2分1秒台に突入。イノウエも自己ベストを縮めるが渡会とは1.94秒の差がある。3番手には下垣和也(WEST-SOUEISHA-v.Granz)3秒957でポジションアップ。下垣も今回が初めてのv.Granzでのレース参戦だ。
残り4分、#12渡会選手はさらにタイムを詰めて2分1秒117として、2分3秒373で2番手の#98下垣選手とは2.156秒差をつけるとガレージイン、早々に予選を終了するとマシンを降りてタイミングモニターで他車のタイムを見守る。
そんな中で残り2分、イノウエが2分3秒001をマークして2番手へ進出。下垣を挟んでスーパーGTにも参戦するイダ タイヨウ(ワコーズEDニルズ)が4秒248で4番手に進出するが、すがさず中里紀夫(v.Granz)4秒163で4番手のポジションを取り戻す。さらに大山も2分4秒173で5番手、これでイダは6番手へ。
15分が経過しチェッカードフラッグが振られる中、各車は最後のタイムアタック。大山が2分3秒844で4番手で浮上、いむらせいじ(オートルック V.GRANZ)も4秒132で5番手へ。しかしこのタイムはイエローフラッグ提示中だったため抹消となり7番手へ。そして最後にベストタイムを更新したのが2番手イノウエで2分2秒305まで短縮。それでも渡会とは1.188秒と大差がついた。以下3番手下垣、4番手大山、5番手中里、6番手イダという順になった。
Text & Photo: Junichi SEKINE
これまでフランスF4、FIA-F3そしてFIA-F2とヨーロッパを拠点に活躍してきた岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)。今シーズンは心機一転、日本でスーパーフォーミュラを戦うことになった。
そして開幕戦。岩佐は予選11番手からスタート、レース終盤の26周目までタイヤ交換を引き伸ばす作戦が功を奏し、ポジションを二つ上げて9位でフィニッシュ。見事2ポイントを獲得した。
「決勝レースは確実にポイントを取れたなとは思います。トータルのパフォーマンスを考えても、悪くないレースだったんじゃないかと思います。第1スティントを引っ張るストラテジーでしたが、最後はタイヤが悪い中でもペースは良かったですし、そのあともオーバーテイクもできました。だからこそ予選の結果が悔やまれます。それも踏まえて、次戦以降はトータルのパフォーマンスを更に上げられるように準備していきたいです」
「ストラテジーについてはケースバイケースでその場で判断するという具合に事前に決めていました。今回は基本的にエンジニアの判断で引っ張りました。自分のタイヤマネジメントと、あとは前が空いた時にペースを上げていくということをこなしていたので、それを見てエンジニアが判断したという形です」
これまで海外で活動していた岩佐にとって、次戦の舞台オートポリスをはじめ、スーパーフォーミュラで使用されるサーキットのほとんどが未経験だ。走ったことがあるのはスクールの開講されていた鈴鹿サーキットと、あとはモビリティリゾートもてぎくらいだという。
「オートポリスは走ったことがないので、難しいレースになると思いますが、そこは着実に組み立てていかないとと思います。今回一番の反省点は、フリー走行の90分間から予選に向けての組み立て方が重要だった、ということなので、そこをしっかり事前準備して積み上げていきたいと思いますし、そこが野尻さんの強みなんかないかと思うので、そこをうまく吸収して自分の強みにつなげたいなと思います」
共にF2を戦ったテオ・プルシェール(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)が18位という悔しい結果に終わったのとは対照的に、初戦からポイント獲得というまずまずの結果を残した岩佐。今後の更なる成長に期待したい。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kastuhiko KOBAYASHI
2024年の開幕戦で自身初のポールポジションを獲得した阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)。決勝では初勝利が期待されたが、スタートで野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)と佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)の先行を許してしまう。
「路温がめちゃめちゃ低いのを考慮し切れませんでした。クラッチミートは良かったんですけど、ホイールスピンさせてしまった。そこが一番ダメでした。スタート練習は決まっていたんですけど、思ったより冷えちゃった」
この結果、前半を3位で走行していた阪口は、10周目から相次いてタイヤ交換を敢行したライバルたちを尻目に周回を重ね、レースが終盤に差し掛かろうという19周目にようやくピットに飛び込む。しかし今回のこの作戦は裏目に出てしまい、コースに戻った時は11位にまで後退していた。
「当初予定していたプランだったんですけど、今日は失敗です。僕以外にも引っ張った選手は軒並み損していたので、選択を間違ってしまったかなと。それプラス、僕はペースが良くなかったですね。ピットアウト後もそうだし、その前もでしたので、そこは考え直さないと勝てないなと思いました。今朝のフリー走行で初めてロングランをしましたが、そこで上位陣との差が明らかだったので、そこで勝つことはないなと。表彰台で終われたら理想だなと思っていたんですが、それも叶いませんでした」
それでもなんとか7位まで追い上げ、4ポイントを獲得。ポールポジションの3ポイントと合わせて7ポイント、ドライバーズランキング5位でシーズンをスタートした。
「今回の予選で速かったことをオートポリスでも活かしつつ、チームの戦略面で今回はコミニュケーションが取れてなかった部分があったので、そこも次に向けて改善していきたいです。臨機応変に対応できるようにしたいし、ロングランも一からやり直しですね」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
優勝チーム監督 田中洋克(TEAM MUGEN)
「今シーズンが始まって、最高のスタートが切れたことを本当に嬉しく思っています」
「みなさんご存知のように、今シーズンからレギュレーションが変わって統一ダンパーを使うことになりました。我々もルーキーテストで初めてこのダンパーを使って、あまりの違いに『このダンパーに合わせていけるのか』と非常に驚きましたが、ルーキーテストと前回の公式テストでデータを取りましたが、まだ引き出しにいろんなデータがない状況です。まあ全チーム一緒かなとは思いますけど、我々も不安がある中で鈴鹿にきました。走り出しの野尻選手は好調な部分と、セットを変えると真逆に振れてしまう状況もあり、それをどのように反転させるかが重要な課題になっています。それを今週全て整理できるわけでもなく、悩んでいたところでした」
「予選はポールを取れるかな、という油断した状況もあった中、Q2に向けてセットを変えたのが若干裏目に出たようで、残念ながらポールを取れなかったんですね。それを踏まえて、悪いところを理解しつつ、レースセットにどう反映するか、というところで色々考えて今日の午前中とウォームアップを走ったんですが、野尻選手はなかなか良いペースで走れなかったので、今日のレースは苦戦するかな、と思いました」
「スタートを決められないと難しいかと思っていましたが、ご覧の通り野尻選手はすごく良いスタートを決めてくれて、1位で1コーナーに入ってくれました。そうなると野尻選手の得意のパターンでもありますので、うまく逃げ切ってくれたと。野尻選手がすごく頑張ったレースだったと思います」
「岩佐選手についてもセットアップに苦労はしていました。リザルトだけ見ると悪いところばかり見えちゃうんですが、良いところも当然あって、この先の可能性があるなとすごく期待しています。SFというクルマのスピードを上げていくためにどう取り組んでいくかが課題だと思いますし、自分のフィーリングだけでクルマを作っていけるのか、という点で修正しないといけない部分があります。またエンジニアもドライバーのコメントを元にどう修正するかということを予選とレースでやってみて、お互いの課題がわかってきました」
「結果論になるんでなんとも言えないんですが、元々岩佐選手は周りの様子を見ながらできるだけ引っ張ろうという当初の作戦で、たらればで言えばもうちょっと早くピットインするべきだったかなと思いますし、データを取るために今回はこういう作戦で進めたというところもあります」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)の合同テスト2日目が、3月11日モビリティリゾートもてぎで行われた。生憎の雨模様となったが、参戦2年目、昨年ランキング3位の小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)が貫禄のトップタイム。これに新人、中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が続いた。
天候の悪化が予想されるため、当初のスケジュール(午前2時間、午後1時間)を変更して、午前3時間のみの走行となった2日目。雨の降りが強くないうちに周回を重ねようと、走行開始から全車がコースイン。
走り始めは継続参戦組の小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)が1分57秒797、野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)が1分58秒498をマークして上位に並ぶが、この二人に食い込んできたのが、昨日トラブルで十分走行できなかったケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)。1分58秒211と、初体験のコースでのウェットコンディションをものともせずに小出に次ぐタイムを記録した。
開始から1時間が経過する頃には雨足がやや強くなるが、そんななかでベストタイムを更新していたマスタークラスの清水康弘(GNSY 324)がコースオフ。グラベルに捕まり、車両回収のため走行が中断となった。
初参戦組のなかでは最も元気が良い走りを見せる中村 仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が、1時間20分経過時に1分57秒886をマークして小出に次ぐ2位に浮上。さらに、コンディションが若干回復するなかで1分57秒598までタイムアップ。
走行残り1時間を迎える頃になっても二人によるトップ争いは続き、迎え撃つ小出が自身のベストタイムを塗り替える1分57秒197をマークして迫る中村を突き放すと、中村も57秒550、57秒372、57秒272と必死に食らいつく。テストではあるがこの2人の攻防は見応えがあった。
二人以外にも、野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)57秒967、荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)58秒063、ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)58秒132と、自身のベストタイムを更新して上位につけた。
マスタードライバーは、今季参戦する4台がコーチと乗り換えながら、走行を続け、DRAGON(TEAM DRAGON 324)、藤原誠(/TEAM DRAGON 324)、今田信宏(JMS RACING TEAM)、清水康弘(GNSY 324)の順でテスト2日目を終えた。
昨年までの今田vsDRAGONの一騎討ちの構図がどのように変わるのか、こちらも注目したい。
Text&Photo: Shigeru KITAMICHI
第1回合同テスト -RIJ- (2024/03/12) Official Testing 2 Weather:Rain Course:Wet
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Official Testing モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 50 小出 峻 HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM 1'57.197 - - 147.475
2 35 中村 仁 モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC TOM'S 1'57.272 0.075 0.075 147.380
3 36 野中 誠太 PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC TOM'S 1'57.967 0.770 0.695 146.512
4 2 荒尾 創大 HFDP WITH TODA RACING TODA RACING 1'58.063 0.866 0.096 146.393
5 1 ケイレン・フレデリック Pilot ONE Racing with B-MAX B-MAX RACING TEAM 1'58.132 0.935 0.069 146.308
6 130 木村 偉織 TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON 1'58.207 1.010 0.075 146.215
7 37 古谷 悠河 Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S 1'58.372 1.175 0.165 146.011
8 38 小林 利徠斗 モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC TOM'S 1'58.533 1.336 0.161 145.813
9 40 佐々木 大樹 JMS RACING TEAM JMS RACING TEAM 1'59.434 2.237 0.901 144.713
10 300 菅波 冬悟 TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON 2'00.243 3.046 0.809 143.739
11 30 M 1 DRAGON TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON 2'00.881 3.684 0.638 142.980
12 13 M 2 藤原 誠 TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON 2'02.464 5.267 1.583 141.132
13 4 M 3 今田 信宏 JMS RACING TEAM JMS RACING TEAM 2'02.698 5.501 0.234 140.863
14 8 M 4 清水 康弘 GNSY 324 GNSY RACING 2'03.076 5.879 0.378 140.430
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)の合同テスト1日目が、3月11日、モビリティリゾートもてぎで行われ、小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)がトップタイムをマークした。
今シーズンのSFL選手権はは、若干モデファイされたダラーラ324(320)+トムス製エンジン+クムホタイヤという新しいパッケージで行われるため、各ドライバーは感触を探りながら走り込みを行った。
今回のテストは2日間に渡って行われるが、2日目が雨予報のため、当初のスケジュールを変更し、初日は走行時間が3時間に延長となった。
セッション開始から積極的に周回を重ねたのはトムス勢とTODAレーシング。B-Maxは1号車、50号車に原因不明のトラブルが出てしまい、その修復にかなりの時間を費やした。
安定した速さを見せたのは、トヨタ育成ドライバーの中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)。セッション終盤までタイムチャートのトップに居続けた。
終盤のアタック合戦では、2023FIA-F4チャンピオンの小林と、フランスF4、GB3を経てSFライツに参戦する荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)が僅かに中村のタイムを更新したが、3人は僅差で並び適応力の高さを見せた。
三人に続いたのは、前半トラブルで走れなかった小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)、そして野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)の参戦継続組。
実力が未知数なのが、ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)。小出と同じく原因不明のトラブルに見舞われ、初のコースを満足に走ることができずに終わってしまった。昨年の岡山のテストでは抜き出た速さを見せているだけに、明日の走行で天候が持つのを祈るしかない。
明日のテスト2日目は、9時30分〜11時30分(2時間)、14時30分〜15時30分(1時間)の2セッションが行われる。ただし、明日は昼前から降雨予報だ。
Text&Photo: Shigeru KITAMICHI
SFL占有テスト -RIJ- (2024/03/11) Official Testing 1 Weather:Fine Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Official Testing モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos
№
Cls
Cls
Pos
Driver
Car
Time
Behind
Gap
km/h
1
38
小林 利徠斗
モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC
1'42.987
-
-
167.823
2
2
荒尾 創大
HFDP WITH TODA RACING
1'42.999
0.012
0.012
167.804
3
35
中村 仁
モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC
1'43.102
0.115
0.103
167.636
4
50
小出 峻
HFDP WITH B-MAX RACING
1'43.121
0.134
0.019
167.605
5
36
野中 誠太
PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC
1'43.189
0.202
0.068
167.495
6
37
古谷 悠河
Deloitte. HTP TOM'S 320
1'43.226
0.239
0.037
167.435
7
130
木村 偉織
TEAM DRAGON 324
1'43.742
0.755
0.516
166.602
8
40
佐々木 大樹
JMS RACING TEAM
1'44.743
1.756
1.001
165.010
9
300
菅波 冬悟
TEAM DRAGON 324
1'45.287
2.300
0.544
164.157
10
1
ケイレン・フレデリック
Pilot ONE Racing with B-MAX
1'45.519
2.532
0.232
163.796
11
80
菅波 冬悟
GNSY 324
1'45.761
2.774
0.242
163.421
12
4
M
1
今田 信宏
JMS RACING TEAM
1'46.678
3.691
0.917
162.017
13
30
M
2
DRAGON
TEAM DRAGON 324
1'48.130
5.143
1.452
159.841
14
8
M
3
清水 康弘
GNSY 324
1'48.329
5.342
0.199
159.547
15
13
M
4
藤原 誠
TEAM DRAGON 324
1'48.728
5.741
0.399
158.962