スーパー耐久

第4戦もてぎ決勝優勝ドライバーコメント 藤波清斗「抜かれないのはわかっていた」

今田信宏/藤波清斗/坂口夏月組(GTNET MotorSports)

  ENEOSスーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE第4戦「もてぎスーパー耐久5Hours Race」は9月7日、栃木県のモビリティーリゾートもてぎで決勝を行い、ポールポジション(PP)からスタートしたST-Xの81号車DAISHIN GT-R GT3(今田信宏/藤波清斗/坂口夏月)が5時間を走って総合優勝を飾った。

 午後0時30分に始まった5時間の決勝レースは、スタートドライバーの藤波が2位を大きく離して序盤は推移する。藤波から交代した第2ドライバーのジェントルマン今田は、2位のマシンに詰め寄られるもリードを守り切り、第3ドライバーの坂口にバトンを渡した。

今田信宏「自分のスティントはタイムはそれなりに出てたと思うんですが、誰と走るとかのタイミングで非常に難しかったです。これがS耐の醍醐味でもあるし実感させてもらいました」

 今田から交代した坂口は、ピット作業でのトラブルもあり若干タイムロス。トップの座を明け渡すが、トップと数周にわたり接近戦を演じ場内を沸かせた。しかし、トップのマシンにペナルティーがあり、難なくトップに返り咲いた。

坂口夏月「ピットから出るときにトラブルがあって、ロスして23号車に前に出られてしまいました。23号車も速くて、トラクションが良さそうで、こりゃつらいなと思いましたが、ドライブスルーが出たので、前に出られました。そこから藤波選手のために少しでもギャップを広げようと、頑張ってプッシュしました」

 坂口から交代した最終ドライバーの藤波だったが、15秒ほどあったギャップを徐々に削られることとなる。10秒ほどまで詰められてからは藤波はプッシュ。余力は残しており、最後は突き放してトップでゴールした。

藤波清斗「最後は追いつかれても抜かれないのはわかっていました。タイヤを守っていましたが、ちょっと押さえすぎましたね」

 今シーズンDAISHIN GT-R GT3は開幕戦SUGOと第3戦オートポリスで勝てるはずだったレースを落としている。ようやく今シーズンの初優勝だが、以前は2022年3月の開幕戦以来なので実に2年半ぶりの優勝となった。藤波と坂口はそのときのメンバーだ。また今田にとっても以前ST-Zクラスに参戦していたが、表彰台には乗っていないので、今回上位クラスのST-Xでの初表彰台となった。

 この結果、DAISHIN GT-R GT3は32ポイントを追加し合計77ポイント、トップは95ポイントで18ポイント差の2位に浮上、トップを射程に捉えた。

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI


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