全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦の予選が、8月24日、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)が、7年ぶりとなる自身二度目のポールポジションを獲得した。
天気予報では、予選時はかなり高い確率で雨だったが、予報は外れ、日差しが照りつけ気温35度の蒸し暑さのなか、午後2時45分から予選が行われた。
■Q1 Aグループ
太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が、2位以下をやや引き離す1分32秒270でトップタイム。前大会ではスタート前のトラブルで出走できなかった太田は今回こそ、という思いを感じさせる走りを見せた。
太田に続いたのは、朝のフリー走行でトップだった山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)。以下、大湯都史樹(VERTEX CERUMO・INGING SF23)、坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)、国本雄資(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)と続き、ここまでがQ1通過。
岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)は、1000分の2秒という超僅差で涙を飲んだ。
順位:山下-大湯-坪井-佐藤-国本/岩佐-大嶋-小林-大津-三宅
■Q1 Bグループ
Aグループの結果から、1分32秒台をマークすることがQ1通過の条件と思われるなか、福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)が32秒739をマーク。山本も32秒786で続いた。
さらに、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が32秒550、野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)も32秒597をマークして、この4人はQ1通過を決めた。
終了間際に、阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)、小高一斗(REALIZE Corporation KONDO SF23)も32秒台に入れてQ1通過。木村偉織(San-Ei Gen with B-Max SF23)は二人に押し出されるように7位に落ちQ1突破はならなかった。
今日から走り始めたニック・デ・フリース(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)も、さすがに予選アタックをまとめることはできずにQ1で予選を終えた。
順位:牧野-野尻-福住-山本-阪口-小高/木村-笹原-デ・フリース-Juju
■Q2
Q2進出は、KONDOレーシング、ダンディライアン、セルモ・インギング、NAKAJIMAレーシングが各2台、チーム無限、トムス、KCMG、IMPULが1台ずつという構成になった。
ポールポジションは、Q1でトップを分け合ったダンディライアンの牧野と太田の争いになると 思われたが、この二人を出し抜いたのが、唯一1分31秒台に入れた山下だった。
最後のアタックでは、まず野尻が32秒151でトップに立つも、大湯が1分32秒091をマークして逆転。本人も「ポールを取ったと思った」というほど良いラップだったが、さらにこれを山下が31秒995で塗り替えてポールに王手をかけた。
残る太田は渾身のアタックで山下に迫ったが、32秒074と僅かに届かず。山下が7年ぶりとなる自身二度目のポールポジションを獲得して、予選を締めくくった。
順位:山下-太田-大湯-野尻-牧野-山本-小高-坪井-佐藤-福住-阪口-国本
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Atsushi BESSHO