SUPER FORMULA

第5戦もてぎ決勝 太田格之進「スロットルが戻らなくなった」

太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 モビリティーリゾートもてぎの37周で争われたスーパーフォーミュラ第5戦は、序盤にタイヤ交換を行ったトップの太田格之進に終盤、フレッシュタイヤの2位牧野任祐が徐々に迫る展開となった。

 35周目のヘアピンコーナーでは太田のインを差した牧野が太田の前に出るも、クロスラインを取った太田が立ち上がりで抜き返すという、激しいバトルを展開。2人のチームメート同士のバトルはレースを大いに盛り上げた。

 36周目には太田が牧野を若干引き離しと思われたが、90度コーナーで太田のマシンにスロットルトラブルが発生。太田はスピンを喫し、これをかろうじて避けた牧野が太田をパスしてトップに立った。残り1周余りのトラブルでこのレースの一方の立役者、太田は涙を飲むこととなった。

 このトラブル、太田はまったく兆候がなかったといい、90度コーナーのブレーキングを開始したときに突然発生したようだ。レース後行われたメディアミックスゾーンに、憔悴した表情で出席した太田は、このときの状況を力なく語った。

 「ブレーキングからダウンシフトのときにスロットルが戻らなくなりました。全開じゃなくて、スロットルが完全にぼくの足からいなくなって、奥にスコンと抜けた状態で、シフトダウンもできず、減速もできない状態でコーナーへ入っていきました。ぼくは踏んでないんですが、電子スロットルなので、スロットルがオンになったりオフになったりで、止まってしまいました」

 太田は、第3戦SUGOのフリー走行1回目にも同様のトラブルでクラッシュを喫している。このトラブルの完全な修復を終えて、次戦以降ノートラブルのグッドファイトを期待したい。

太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Yoshinori OHNISHI
Atsushi BESSHO


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