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第13戦岡山決勝 小出峻が完璧なレースでポールから独走優勝

優勝した小出峻(B-MAX RACING TEAM)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第13戦の決勝が、9月14日、岡山国際サーキットで行われ、ポールポジションスタートの小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)が、他を圧倒する走りで独走優勝し今季5勝目。

 2位にはケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)が入り、B-Maxレーシングチームがワンツーフィニッシュを飾った。

 マスタークラスは、終盤の接触による混乱でレース後にペナルティが出され、DRAGON(TEAM DRAGON 324)が優勝しランキングトップに立った。

 スタート時刻の午後2時30分の気温は33度。季節外れの猛暑のなか、13台がクリーンスタート。PPスタートの小出峻はややホイールスピンをして、2番グリッドスタートのフレデリックに差し込まれるが、何とかトップで1コーナーをクリア。

 小出が危うかったのはこのスタートのみ。トップに出た小出は、フレデリックに1秒以上のマージンを持って1周目のコントロールラインを通過。両者の差は5周目には3秒まで開き、小出が独走状態。2位以下のフレデリック、小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)、野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)、中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)、荒川麟(B-MAX RACING 324)が等間隔で続く展開となった。

 順位に変動があったのは11周目。6位荒川がアトウッドカーブで「普通にブレーキングしただけでコントロールを失ってしまった」と、やや不可解なコースオフでグラベルストップ。これにより、トップ小出が14周目に入ったところで、車両回収のためセーフティカー(SC)が導入される。

 トップ小出にとっては、そこまでに築いた8秒のマージンを失うことにはなったが、圧倒的なペースを持つ小出は動じることはなく、2周のSCランを経てのリスタートも決めると、再び差を広げ始める。

 終盤も小出が逃げ、2位以下はほぼ等間隔と、SCラン前と同様の展開となり、上位陣に順位変動はないままフィニッシュを迎えた。

 今季5勝目を飾った小出は、「チームが良いクルマを用意してくれた」とチームへの感謝を口にして満面の笑顔を見せた。

 小出は、今回のレースでPPポイントも加えて11点を加算。ランキング2位の野中に14ポイント差とした。明日の第14、15戦もポール位置からスタートすることを考えると、昨年ここ岡山で見せた3連勝の再現をする可能性は高そうだ。

 マスタークラスは、SCランまではクラスPPスタートのDRAGON(TEAM DRAGON 324)が2秒のマージンを持っていたが、リスタートで今田信宏(JMS RACING TEAM)が急接近。ランキングでも競り合う両者の意地のぶつかり合いは、21周目に接触という残念な形になってしまい、今田はグラベルでストップ。

 この混乱に乗じてトップに躍り出た藤原が、清水康弘(GNSY 324)をやや強引に抑えきってトップでチェッカーを受けた。

 しかし、レース後、今田と藤原には、「危険なドライブ行為により衝突を起こした」として、+10秒ペナルティが課され、DRAGONが今季4勝目を飾ることになった。

 この結果、DRAGONは優勝にPPポイントも加えてポイントを83に伸ばし、ノーポイントに終わった今田(74p)を逆転。ランキングトップに躍り出た。

 第14、15戦の決勝は、明日15日の午前9時、午後1時55分からそれぞれ18周で行われる。

25周の決勝がスタートした

スタート直後の1コーナー

優勝は小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)

決勝2位はケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)

決勝3位は小林利徠斗(モビリティ中京TOM\'S 320 TGR-DC)

決勝4位は野中誠太(PONOS Racing TOM\'S 320 TGR-DC)

決勝5位は中村仁(モビリティ中京TOM\'S 320 TGR-DC)

決勝6位は荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)

マスタークラス優勝はDRAGON(TEAM DRAGON 324)

表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO


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