スーパーFJ(S-FJ)地方選手権鈴鹿シリーズ第7戦が9月5日(予選)、6日(決勝)に鈴鹿で行われた。このレースは12月1日に決勝が行われるS-FJ日本一決定戦の前哨戦に位置づけられており、他シリーズからのドライバーも多く参戦し、38人もの大量エントリーを集めた。その中には、2022年もてぎ・菅生、筑波・富士シリーズでダブルチャンピオンを獲得した田上蒼竜の名前もあった。
田上は、チャンピオンを獲得する前年の2021年に鈴鹿サーキットで行われた、S-FJ日本一決定戦に参戦。決勝18位と振るわなかったが、鈴鹿でS-FJをドライブするのはそのとき以来。また、今回は併催の86/BRZクラブマンにも初参戦を果たしており、忙しい週末となった。
5日の予選では、田上は計測2周目に2分16秒522でまずは4位につける。その後、赤旗が提示され、再開後には16秒161までタイムアップするも順位は7位に後退。次周、16秒148と若干タイムを縮めるも順位は7位のままで予選を終えた。トップから0秒982差だが、ブランクもあり、レベルの高い鈴鹿でこのタイムは上々と言えるだろう。
翌6日の午前、田上は68/BRZのクラブマンシリーズに初出場。予選19番手からスタートすると、レギュラー組をごぼう抜き、8位でフィニッシュし、実力の片鱗を見せつけた。
午後から行われたスーパーFJの決勝では、素晴らしいスタートを決め予選7位から5位にジャンプアップ。しかしバトルの際、押し出されるなどで、一時は9位まで順位を落とす。その後上位陣でスピンなどがあり7位に上がると、最終ラップで前を走るドライバーを攻略して6位でレースを終えた。
- 田上蒼竜(Hobby base&ZAPSPEED ED)
- 「スタートは人生で一番決まりましたが、そこでピークを迎えてしました。自分のペースもなくて、前についていたら、前がミスって、130Rで差そうかなと思ったら、抜ききれませんでした。さらに後ろから来られて押し出されました。スペースを残してもらえませんでしたが、バトルのブランクを感じます。今回、いろんなクルマとバトルできて、抜きどころ、行っていいところ、だめなところとか、改めてちゃんと把握できたので、日本一に向けてそういうのも含めてクルマを作ってきます。岡本大地と張り合えるように仕上げてきたいと思います」
Photo: Atsushi BESSHO
Mizune NOINE