2024オートバックス スーパーGT第8戦「もてぎGT300kmレース」の公式練習が11月2日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われ、GT500クラスは64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)がトップタイム、100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)が2番手に続き、ホンダ勢が1-2という結果となった。
栃木県地方は前夜から雨が降り続いており、第8戦もてぎ大会の公式予選日も第6戦SUGO、第7戦オートポリスに続いてウェットコンディションで朝を迎えることになった。
そうしたなか、公式練習は午前9時に走行を開始したが、コースオープン直後に25号車HOPPY Schatz GR Supra GT(菅波冬悟/松井孝允/佐藤公哉)が電気系のトラブルに見舞われてコース上にストップしたため、最初の赤旗が提示されることに。
25号車の回収ののち、9時8分に走行は再開となるが、次第に強まる雨の影響でコースの各所でスピンやコースアウトが相次いだことから、競技団は走行を見合わせるとの決定を下し、2度目の赤旗が提示されることになる。
この時点のトップは38号車KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)で1分56秒111。100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)1分56秒488、23号車MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)1分56秒510と続く。
雨が小降りになったこともあり、走行は9時40分に再開したが、最終コーナーで2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)がスピン。グラベルに捕まってストップしたため、残り1時間を切ったところで3度目の赤旗が出された。
2号車を回収したのち、9時52分に走行が再開されると、ここで山下健太(au TOM'S GR Supra)が1分51秒872でトップ浮上するが、その直後に大湯都史樹(KeePer CERUMO GR Supra)が3コーナーでコースオフ。グラベルに止まってしまい、4度目の赤旗原因を作ってしまった。
その後、10時15分に走行が再開されると、大草りき(Modulo CIVIC TYPE R-GT)が1分49秒676を叩き出してトップに浮上、牧野任祐(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)も1分50秒292までタイムを縮めて2番手に続いた。ポイントリーダーの坪井翔(au TOM'S GR Supra)は1分50秒466で3番手。
ところが混走残り2分となったところで清水英志郎(シェイドレーシングGR86 GT)がヘアピンでコースオフ、グラベルに捕まってしまったため、ここで5度目の赤旗が出され、そのまま混走は終了となった。
その後に行われたGT300の専有走行も、再び強まってきた雨の影響で赤旗終了となったこともあり、競技団はこの赤旗をもって公式練習を終了とし、GT500クラスの専有走行はキャンセル、このあと行われる予定だったFCYテストもキャンセルとする決定を下す。
その結果、GT500クラスは混走終了時点の順位のまま、64号車がトップ、100号車が2番手、36号車が3番手で午後の公式予選に臨むこととなった。
第8戦の公式予選はこのあと午後2時より行われる予定だ。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Kazuhiro NOINE