GT500クラス 39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra(TGR TEAM SARD)
- 関口雄飛(TGR TEAM SARD)
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「予選でもうちょっと前に行く予定だったんですけど、沈んでしまって。ましてや今日はワンデーで予選と決勝のインターバルが少ない中、脇阪監督が『方向性を変えよう』と言ってくれて、それをチーム代表も後押ししてくれたのがすごく良かった」
「ドライバーは予選と決勝でそんなすぐに変わることはできないけど、クルマがすごく良かったので、そのクルマをくれたチームに感謝しています。開幕で2位になれましたが、そこからがドライバーもチームもすごく苦しかったので、今日の結果はすごく嬉しいです」
「僕らはこれまで下を見ていました。今回を落とすとチャンピオンは厳しいと思っていたので、首の皮一枚繋がったなという感じです。次のレースでもうちょい上位との差を詰めて、そして初めて最終戦に向けてチャンピオンを意識するのかなと思います」
- 中山雄一(TGR TEAM SARD)
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「開幕戦で2位をとってから辛いレースが続いて、周りが段々ウェイトを積んできて、僕達が軽い部類に入ってきても結果が残っていなくて、なかなか厳しいを思いをチーム全員がしていました。それだけに今回にかける思いは強く、クルマのセットアップや走らせ方について、チーム代表や寿一さんを含めてミーティングを何回も重ねてきました」
「予選は10番手といい結果ではなく、チーム全体が『またか』という思いの中、ものすごく方向性を悩みましたが、最後にこれで行こう、と決めたセッティングでスタートして、関口選手の走りを見たら『今日はいけるぞ』と思いました。1回目のピットで一つ順位を落としましたが、2回目は寿一さんの戦略が完璧でした。采配が完璧な時はクルマが遅いことが多かったんですが、今日は戦略もクルマも完璧でした。要素が一つでも欠けるとGTは勝てないんですが、今回は全てのピースが完璧にはまったというか」
「あとナカヤマ精密コーナーで見せ場を作れませんでしたが、ナカヤマ精密コーナーがあるサーキットで優勝できて良かったです。スポンサーお願いします(笑)」
「本当にホッとしたというか、ここでやるしかなかったという状況で、すごく嬉しいんですけど、チームとしてもこれで活気が出て、いい雰囲気が作れると思います。残り2戦に対してポジティブな気持ちで臨めます。去年起きていた問題はここで解決できたと思うので、さらにブラッシュアップして、もてぎでトムスの上にいければなと。とにかくトムスに勝ちたいなと思います」
- 脇阪寿一(TGR TEAM SARD)
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「今回はドライバー二人が本当にチームを引っ張ってくれたと思います。色々と苦しいことをやってきました。僕もドライバー出身の監督で、どうチームを引っ張るかとやってきましたが、監督は監督でしかないんですね。やっぱりスーパーGTはドライバー二人がどれだけチームを引っ張るか、これが一番大きくて、二人の今回にかける思い、ライバルに負けないという強い気持ち。レース見ていただいたと思うんですけど、彼らのバトルにそれが完全に現れていたと思います。それがチームを引っ張ったと思っています」
「ですから作戦だのセッティングだのって話を彼らはしていますけど、僕はそうは思っていなくて、彼ら二人の気持ちと走りがこの優勝を勝ち取ったと思っています。彼らを褒めてやってください」
GT300クラス 88号車JLOC Lamborghini GT3(JLOC)
- 元嶋佑弥(JLOC)
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「15番グリッドからのスタートで、正直言ってまさか勝てるとは思いませんでした。オートポリスは毎年イマイチ速く走れなくていい印象がなかったんですけど、個人的には地元九州のレースですし、応援に来てくれる人がたくさんいるので、今日勝てたことはすごく嬉しいです。今回はタイヤとクルマと全てがマッチしていて、チームも落ち着いて送り出してくれたので、ちゃんと勝てるチームになったんだなと感じました」
「オートポリスをどう乗り切るかがチャンピオンシップを大きく左右する、とシーズン前からヨコハマタイヤさんとJLOCで考えていました。シーズン中のテストの段階からオートポリスに向けてのミーティングをしていたので。ここは耐えるレースと思っていたら、まさかの優勝でした。次は得意にしているもてぎなので、一気に気持ちが楽になりましたし、チャンピオン獲得に向けてかなりの追い風だと思っています。もてぎは得意ですし、鈴鹿といえば小暮さんのキレキレの走りがあるので、まあ心配ないなと思っています」
- 小暮卓史(JLOC)
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「予選は僕が走りましたが非常に悔しい結果になりました。抜きつ抜かれずの状況でアタックに入れませんでしたし、出たタイミングも悪くて時間も経っちゃって不完全燃焼でしたが、クルマとタイヤのマッチングは良かったですし、元嶋選手の決勝も速かったなと思いました。チームもミスなく機能して、その結果優勝できました。なるべくしてなった気すらしているので、今後のレースがすごく楽しみです」
「今までもチャンピオンを意識してきた中で、オートポリスだけがどうしてもネックというか一つの壁になると思っていました。ここを乗り越えたらチャンピオン争いができるんじゃないかという意識でしたが、乗り越えるどころか優勝できてしまったので、完全な追い風が吹いたなと。まだ点差は開いていますが、例年を振り返るともてぎと鈴鹿は決して悪い状況になっていないので、すごく期待はしています」
Photo: Kazuhiro NOINE