2024オートバックスSUPER GT第6戦「SUGO GT 300km RACE」の公式練習が、宮城県・スポーツランドSUGOで行われ、雨のなか、GT300クラスは20号車シェイドレーシング GR86 GT(平中克幸/清水英志郎)がトップタイムをマークした。
第5戦鈴鹿大会が、台風10号の影響で12月に延期になったが、今大会も秋雨前線の影響で不安定な天候となった。
夜半からの雨でコースは完全なウェット。午後の予選の天候が悪化した場合は、この公式練習のタイムによりグリッドを決定する可能性もあるため、天候の読めないなか、各車は走行開始からかなり攻めた走りを見せた。
開始早々に、52号車Green Brave GR Supra GT(吉田広樹)が、SPコーナーの立ち上がりでコントロールを失い、タイヤバリアに激しくクラッシュ。これで走行中断。
さらに、走行再開後に、雨量が多くなったことで再度赤旗が提示され、30分経過時に二度目の走行中断。
ここまでの順位は、20号車シェイドレーシング GR86 GT(平中克幸)、65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥)、2号車muta Racing GR86 GT(堤優威)らが、1分35秒から36秒台でタイミングモニターの上位に名を連ねる。
再開して雨量がやや減り出すと、各車予選さながらのアタックを見せ次々タイムアップ。
777号車D'station Vantage GT3(藤井誠暢)が1分30秒153までタイムを上げ、以下、20号車シェイド(平中)、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(山内英輝)、45号車PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ)、60号車Syntium LMcorsa GR Supra GT(河野駿佑)、31号車apr LC500h GT(小高一斗)と続いた。
その後も、4号車グッドスマイル 初音ミク AMG(片岡龍也)が4コーナーでコースオフ、30号車apr GR86 GT(小林利徠斗)が最終コーナーでクラッシュし3度目の走行中断。なかなかリズム良く走り続けることが難しく、さらに雨量も増したことで、残り30分で4度目の走行中断になってしまった。
この間に、20号車シェイドが1分29秒389、61号車BRZが29秒956とタイムアップを果たし、2台が777号車D'stationを上回った。また7号車Studie BMW M4(ニクラス・クルッテン)も上位に上がってきた。
最後に10分間のGT300クラスのみの走行時間となったが、早々に22号車アールキューズ AMG GT3(和田久)が、SPコーナーでスピン、アウト側バリアに接触して、5度目の赤旗。
再度10分間の走行が設けられたが、雨量がかなり多くなり、今度は6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(ロベルト・メリ・ムンタン)がクラッシュ。再び赤旗で走行は終了となった。
上位陣は、いつもとやや異なる顔ぶれとなったが、大きな要因となったのは各車のタイヤだ。トップ6のタイヤメーカーは、ミシュラン3台、ダンロップ3台と、多数派のヨコハマ、そしてブリヂストンを完全に凌駕する形となった。予選、決勝もレインコンディションとなることを考えると、今大会のミシュラン、ダンロップ勢の優位は揺るぎなさそうだ。
予選は、本日午後2時45分から、ノックアウト方式で行われる予定だが、コンディション次第では中止や方式変更の可能性もありそうだ。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Kazuhiro NOINE