フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップの2024シーズン最後のレース、第6戦レース14が10月13日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、佐野雄城(TGR-DC RS FR)がポール・トゥ・フィニッシュを決め、第5戦レース11から負けなしの4連勝を飾った。
レース14は午後0時30分より15周で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。
スタートでトップに立ったのはポールポジションの佐野。予選2位の卜部和久(TGR-DC RS FR)が2番手、予選4位の中村賢明(TOM'S FORMULA F111)の順で1周目を戻ってくる。予選3位のミハエル・サウター(G FORCE F111/3)はスタートで出遅れて4番手に後退したが、すかさず2周目の1コーナーで中村を捉えて3番手に浮上した。さらに中村の背後には予選6位の岩澤優吾(DWFR01)が上がって来た。
さらにその後方では猪爪杏奈(ユピテル羽衣6 F111/3)が1コーナーでスピンアウト。最後尾に後退してレースに復帰したが、そこから猛然と追い上げを開始する。
岩澤は3周終わりのホームストレートで中村のインに並びかけ、1コーナーで4番手に浮上。この間に佐野は卜部に対して1秒601差をつけている。
その後も佐野は4周目に1分39秒270のファステストラップを記録。5周目には1分39秒133とさらにペースを上げ、リードを2秒303とした。
レースが後半に入ると卜部がペースを上げ、8周目に1分39秒226の自己ベストを記録するが、すかさず佐野もペースを上げ、10周目には1分39秒167を記録。その後も卜部を全く寄せ付けない走りでリードを広げ、最後は3秒694差をつけて15周を完了。初参戦のレース11から負けなしの4連勝を飾った。
その後方ではサウターに岩澤が追いつき、ドッグファイトを展開。1コーナーや最終コーナーで何度も挑みかかる岩澤だったが、サウターは最後までこれを退け、卜部に次ぐ3位でチェッカーを受けた。
これでFRJの2024シーズンは終了。シリーズチャンピオンは開幕戦から安定した速さでポイントを積み重ねたミハエル・サウターが獲得している。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Motorsports Forum