8月3日、FIA-F4選手権第5、6戦の予選が、富士スピードウェイで行われ、チャンピオンクラスは洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)がダブルポールポジションを獲得。インディペンデントクラスも、KENTARO(Baum Field F4)がダブルポールを獲得した。
鈴鹿大会から2か月のインターバルをおいて、FIA-F4選手権シリーズの舞台は開幕大会と同じ富士スピードウェイに戻ってきた。
ここまで勝利を挙げているのは、チャンピオンクラスでは、佐野雄城(TGR-DC RS F4)(1勝)、森⼭冬星(HELM MOTORSPORTS F4)(1勝)、野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing)(2勝)の3人だが、レースウィークの木、金曜日に行われた練習走行では、洞地、清⽔啓伸(Drago CORSE MCS4-24)の2人が好調だった。
インディペンデントクラスは、ここまで2勝を挙げランキングトップのDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が練習走行でもトップタイムを奪い好調だ。
上空にはやや曇が多い蒸し暑い天候の下、午前7時45分からクラス別に予選が行われた。
■チャンピオンクラス
各車スリップストリームを使おうと集団で周回を重ねるなか、最初に1分46秒台に入れたのは森山。1分46秒584までタイムを縮めるが、これを洞地が46秒389で上回り、さらに野村が46秒290をマークするなどトップは目まぐるしく替わっていった。
予選時間が残り僅かになると、3人による勝負はさらに熾烈さを増し、森山が1分46秒108で逆転。洞地も再逆転を試みるが46秒136と僅かに届かず。これで勝負あったかと思われたが、最後のアタックで洞地が46秒を切る45秒988を叩き出して勝負に終止符を打った。野村も自身のタイムを更新するが46秒218で3位。
セカンドタイムで決まる第6戦のトップ3は、第5戦と同じく洞地、森山、野村の順となった。
■インディペンデントクラス
ジェントルマンドライバーによるインディペンデントクラスも超僅差の戦いとなった。
序盤は、最初に1分48秒台に入れたKEN ALEX(BUZZ RACING)がリードし、DRAGON、植⽥正幸(Rn-sports MCS4)などが絡む形となったが、後半から、齋藤真紀雄(CSマーケティングAKILAND)、KENTARO(Baum Field F4)が台頭。
終盤は、斎藤、KENTARO、DRAGONの三者によるポール争いが繰り広げられた。
まず斎藤が1分48秒185をマークしてトップに立つと、これをDRAGONが48秒170で逆転。しかし、即座に斎藤が48秒133で再逆転。さらに、この二人を出し抜く形でKENTAROが48秒039でトップに立つ。
しかし、これでは終わらず、DRAGONが48秒020をマークして再びトップに立ち、これで決着と思われたが、最後にKENTAROが47秒990でとどめを刺し、ポールポジションを獲得した。
セカンドタイムで決まる第6戦のトップ3は、顔ぶれは同じだが、2位、3位が入れ替わって、KENTARO、斎藤、DRAGONの順となった。
第5戦の決勝は、本日午後0時15分から、第4戦は明日の午前8時40分から14周で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI