8月3日、2024年FIA-F4選手権シリーズの第5戦が、静岡県・富士スピードウェイで行われ、チャンピオンクラスは、洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)がポールポジションから逃げ切って、自身のF4キャリアで初の優勝を飾った。
インディペンデントクラスは、2022年チャンピオンの鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F4)が、PPスタートのKENTARO(Baum Field F4)を終盤に逆転して、今季初優勝を飾った。
■チャンピオンクラス
自身初のポールポジションから好スタートを決めた洞地が逃げ、森⼭冬星(HELM MOTORSPORTS F4)、野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing)、清⽔啓伸(Drago CORSE MCS4-24)が追う展開となった。
洞地は1分47秒台の安定したペースで、時折46秒台にも入れて、2位森山を少しずつ引き離していく。3位野村は、スタートで清水に前に出られたが、直後のコカコーラコーナーで順位を戻し、以降は、ペースの良い清水に背後に迫られるが、巧みに抑えてポジションをキープし続ける。
野村と清水の3位争いは終盤まで続いたが、上位陣の順位は膠着状態となり、結局そのままチェッカーを受けた。
初優勝をポール・トゥ・ウィンで飾った洞地は、今シーズンからホンダの育成ドライバーとして参戦。ここまで出場を辞退した第2戦を除き、すべて表彰台に上るという安定した力を見せている。
■インディペンデントクラス
クラスポールのKENTAROが好スタートから逃げ、⾚松昌⼀朗(SHOEI-GIGS Ride with ES)、鳥羽、上田らが追う展開となった。
2番グリッドスタートのDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)は、他車との接触により、1周目に大きく遅れてしまった。
途中、赤松をかわして2位に順位を上げた鳥羽は、トップのKENTAROの背後に迫りチャンスを窺う。そして、11周目にトップに躍り出ると、最後はKENTAROとの差を若干開いてチェッカーを受けた。
第6戦の決勝は明日8月4日午前8時40分から、14周で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Motorsports Forum