スーパーGTをプロモートするGTアソシエイション(GTA)は9月22日にスポーツランドSUGOで行った定例会見の冒頭で、2024年大会は10月23-27日にスペインのバレンシアで開催されるFIA Motorsports Games2024のF4部門に森山冬星(HELM MOTORSPORTS)を選出したことを発表した。
森山は昨年からFIA-F4選手権に参戦しており、今季は第2戦で優勝を挙げるなど、第10戦終了時点でランキング4位につけている。
使用される車両はタトゥース製で、エンジンはアバルトの1.4リッターターボを搭載する、現在イタリア選手権で使用されているものだ。今回はヘルム・モータースポーツとしてではなく、森山個人が現地のチームに合流する形の参戦になるが、平木湧也チーム代表も帯同するという。
選考理由について坂東正明代表は「JAFより選手派遣の要請を受けた。海外の選手権を含めてFIA-F4選手権への参戦が2年目までで、第3戦、第4戦鈴鹿大会終了時点でランキング上位にいるドライバーを対象に、昨年の成績も考慮して森山冬星選手の派遣を決定した」と述べた。
FIA Motorsports GamesはGT、F4、ドリフトやラリーなど、全部で26のカテゴリーで世界90ヶ国から選出された選手が金銀銅のメダルを競い合い、最も多くのメダルを集めた国が総合優勝国となる、モータースポーツのオリンピックのような国際イベント。競技の模様はYoutubeの専用チャンネルで配信される。
これまで2019年に第1回大会がイタリアのヴァレルンガで開催され、日本からは笹原右京と濱口弘がGTに、小高一斗がF4に参戦している。
2024年はF4の森山の他、ドリフトに多田康治、カートスプリントシニアに土橋皇太、カートスプリントジュニアに澤田龍征、そしてEスポーツGTに武藤壮汰が派遣されることが既に決定しており、あとはGTの選考結果を待つばかりとなっている。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Kazuhiro NOINE