2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦の予選が、8月19日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われ、ディフェンディングチャンピオンの野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)がポールポジションを獲得した。
Q1 Aグループ
各車が残り2分を切ってからアタックに入った。
まずは小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)が1分33秒469でトップに立つが、これをリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が33秒339で更新。さらに、不調が続いていた関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)が復活の狼煙を上げる33秒072を叩き出す。
しかし、好調の牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が最後に関口を逆転。32秒983をマークしてQ1Aグループを締めくくった。
順位:牧野-関口-ローソン-阪口-山本-可夢偉/-大嶋-山下-笹原-ブリュクバシェ-ハイマン
Q1 Bグループ
Aグループ同様、残り2分からのアタックとなったが、やや雲が出てコンディションが良くなったからか、全体的にAグループより速い32秒台での攻防となった。
坪井 翔(P.MU/CERUMO・INGING SF23)32秒849、宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)32秒619、野尻32秒666と、チャンピオンの可能性のある3人が好タイムをマークするが、これを最後に出し抜いたのは大湯都史樹(TGM GP SF23)。32秒387と2位以下をやや引き離すタイムをマーク全体トップタイムでQ2進出を決めた。
順位:大湯-宮田-野尻-太田-平川-坪井/-松下-佐藤-小高-国本-福住
Q2
ホンダとトヨタ、それぞれのエンジン搭載車が6台ずつQ2に進出。タイムはQ1より上がり、32秒台前半の争いとなった。
最初に可夢偉が32秒370をマーク。このタイムをターゲットに各車が次々とアタック。ローソン、太田、関口、大湯と次々に可夢偉のタイムを上回るが、32秒の壁は破れず。そんななか、ただ一人32秒を切ったのは、逆転で3年連続のチャンピオンを狙う野尻。
野尻は1分31秒955をマークし、チームが無線でポールポジションを取ったことを伝えると雄叫びを上げた。殊勲の2位はルーキーの太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)、3位にはローソンが入り、予選を終えた段階では、チャンピオン争いで無限チームの2人が優位に立つことになった。
順位:野尻-太田-ローソン-大湯-関口-可夢偉-平川-宮田-牧野-山本-坪井-阪口
決勝は、明日20日、午後3時から37周で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Katsuhiko KOBAYASHI