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第8戦鈴鹿決勝 木村偉織がポールトゥウイン 2位争いは最終ラップのシケインで平良響に軍配

優勝は木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第8戦は7月2日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、ポールポジションの木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)が、スタートでトップに立つのそのまま逃げ切り独走で優勝した。

 昨日の雨が降ったりやんだりの不安定な天候から一転、鈴鹿サーキットは梅雨の晴れ間に恵まれた。気温も上昇し真夏の装いとなった。午後9時15分、12台(うちマスタークラス1台)が参加してフォーメーヨンラップが始まった。

12周の決勝がスタートした

 上位3台は無難なスタートで予選順位どおりで1コーナーに向かう。トップは木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)、2位に野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)、3位に平良響(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)が続く。4位には、予選4位のエンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京TOM'S 320)と同5位の小出峻(HFDP WITH TODA RACING)をかわした予選6位の古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)が上がってきた。5位は小出、6位にデビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)が続く。トゥルーリは7位まで落ちた。

 トップに立った木村は1周目に2以下を1秒4離すと、3周目にはこのレースのファステストラップを刻み、徐々に独走状態に持ち込む。2位の野中と3位の平良は接近戦。この2台に遅れて4位の古谷、5位の小出、6位のビダーレスも4位争いを演じる。

 トップの木村が独走となったためこのレースの注目は野中と平良の2位争いに絞られた。9周目~11周目のシケインでは平良が野中の背後まで接近するが、立ち上がりで離され決め手がない。

 そして12周目の最終ラップ。スプーンの立ち上がりが決まった平良に対して、野中は出口で膨らむ。バックストレートから130Rにかけて平良が野中に急接近。シケインでは野中がインを開けたためそこに飛び込む平良。両者軽く接触しつつ、ついに平良が野中のオーバーテークに成功した。

決勝2位は平良響(モビリティ中京TOM\'S 320 TGR-DC)

決勝3位は野中誠太(PONOS Racing TOM\'S 320 TGR-DC)

 優勝はポールトゥウインで木村。今季4勝目を飾り、ポイントリーダーの座を守った。2位には平良が入り、3位に野中が続いた。

 4位争いも古谷が小出を押さえきり、4位古谷、5位小出となった。6位は前の2人から徐々に離されていったビダーレスが入った。

 第9戦はこの後、午後1時55分から12周で行われる。8戦を終わって木村と平良のポイント差は7。2番グリッドからスタートする平良、11番グリッドからスタートする木村のポイントリーダーをかけた争いに注目だ。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI


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