2023年スーパーFJ日本一決定戦がモビリティリゾートもてぎで開幕。2グループに分けて行われた予選A組で、スーパーFJレース4戦目の迫隆眞(EAGLE ERS S-FJ)が2位以下に0.361秒の差でポールポジションを獲得した。
2023年のスーパーFJの締めくくりは恒例の日本一決定戦。各地のシリーズチャンピオンを筆頭に31台がエントリー。予選とセミファイナルはA/B二つのグループに分けられて12月8日(土)に開催される。
まずは15台で争われるA組の予選のコースオープンは8時40分、夜明け前には0度近くまで冷え込んだ気温は3度と依然として低い。路面も冷え切っておりタイヤの発動に苦労しそうなコンディションだ。鈴鹿/岡山シリーズチャンピオンの白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース & QUICK羽生)を先頭に全車コースイン。20分間の予選が開始された。
まずは残り13分、迫が2分6秒463でトップタイム。迫は11月19日のもてぎでS-FJデビュー、2位を獲得すると翌々週の鈴鹿戦にも出場。12月2日の第7戦でポール・ツー・ウインを飾って再びもてぎに戻ってきた。前日の練習走行中にオイルパンが割れるトラブルに見舞われエンジンを換装、交換後のエンジンは好調だとのこと。2番手は鈴鹿/岡山シリーズを戦った村田悠磨(Rn-sports制動屋Vieureka)の6秒468、迫とは0.005秒の差だ。3番手豊島里空斗(C.S.I Racing ED)6秒684。豊島は5月のSUGO大会に弱冠15歳で出場、いきなり2連勝と鮮烈なスーパーFJデビューを飾った選手だ。
続いて残り11分、白崎が2分5秒862で首位に立つが、すかさず村田が5秒789をマーク、さらに椎橋祐介(FG&SW NMSP 919 KKSII)が5秒764でトップ。椎橋はもてぎ/SUGOシリーズ2位。チャンピオンを獲得した内田涼風とは僅か1ポイントの差だった。3番手にドロップした白崎は続く周回で4秒956とタイムを削り再びトップへ。さらに豊島も5秒173で2番手、迫が5秒182で3番手へ。椎橋を挟んで5番手には鈴鹿/岡山シリーズ3位の元山泰成(Ecotech Racing F)が5秒602で上がってくる。村田6番手。
残り7分、白崎はトップタイムを2分4秒669まで更新。迫も4秒757で2番手へ。村田が5秒044で3番手に浮上するもすぐに椎橋が4秒985で逆転する。白崎はさらに4秒436までタイムを短縮、村田が4秒547で2番手へポジションを上げるがまたしても椎橋が0.066秒上回り2番手。
残り3分、白崎は第1セクターで全体ベストを刻むと2分4秒219とさらにタイムを縮める。しかしここで迫が4秒129をマーク、トップに立つ。迫はさらにタイムを削り取り、一人だけ2分3秒858と2分3秒台に突入、このタイムでポールポジションを決めた。2番手白崎は0.361秒差、3番手は豊島で決まりかと思われたがチェッカードフラッグ後の周回で椎橋が2分4秒250を出してポジションを奪い取る。豊島4番手、村田5番手、元山6番手という結果になった。
A組のセミファイナルは12時コースイン開始予定だ。
Text: Junichi SEKINEPhoto: Kazuhiro NOINE