SUPER GT

公式テスト岡山セッション4 トップタイムはNo. 3 Niterra MOTUL Z 二日間総合ではNo. 16 ARTA MUGEN NSX-GTがトップ

 岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われている2023スーパーGT公式テスト、最後の走行となるセッション4が3月12日午後2時より120分間で行われた。

 トップタイムを記録したのはGT500クラスがNo. 3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)、GT300クラスはNo. 96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)だった。

公式テスト岡山4回目:GT500クラスのスタート練習

公式テスト岡山4回目:GT300クラスのスタート練習

 午後1時45分から本番さながらに岡山県警の先導で行われたスタート練習に続いて、セッション4が始まった。開始時の気温は20℃、路面温度は26℃と、初日に比べるとやや低めだ。

 なおこのスタート練習にはNo. 14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也)が不参加となったが、14号車はその後の走行には加わり、大嶋一人で67周を走り抜いている。

公式テスト岡山:テストで負傷した山下健太も元気に姿を見せた

 1月のテストで負傷し、今週末の走行には参加しなかった山下健太もサーキットには帯同しており、怪我は順調に回復していると開幕戦への出走に意欲をのぞかせている。

公式テスト岡山4回目:GT500クラストップタイムはNiterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)

公式テスト岡山4回目:GT500クラス2位はSTANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)

公式テスト岡山4回目:GT500クラス3位はZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)

 走り始めてすぐにトップに立ったのは3号車の高星。2周目に1分19秒079を記録すると、その後も順調に周回を重ねて73周を消化した。

 2番手には3周目に山本尚貴が1分19秒343を記録したNo. 100 ENEOS X PRIME GR Supra(山本尚貴/牧野任祐)が続き、ここまで3つのセッションで下位に低迷していたNo. 38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)が1分19秒725で3番手。38号車は11周目にべストタイムを記録している。

 このセッションでは多くのチームが2周目または3周目にベストタイムを記録し、その後はロングランに移行して70周以上を走り込んでいたが、その中でNo. 17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)は54周目に自己ベストを更新している。タイムは1分20秒259と9番手に止まったが、セッション終盤に至ってもなおペースが落ちない状態に仕上がっているということであれば、来月の決勝では怖い存在になりそうだ。

 その17号車以上に不気味な存在がNo. 64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也)だ。こちらは64周目に自己ベストを更新し、1分20秒263を記録して10番手につけている。先週の鈴鹿テストでのクラッシュにより太田格之進が出走を見合わせ、伊沢一人の参加となった64号車だが、このセッションでは73周を走り込んで開幕戦への準備を着々と進めていた。

公式テスト岡山4回目:GT300クラストップタイムはK-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)

公式テスト岡山4回目:GT300クラス2位はJLOC Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

公式テスト岡山4回目:GT300クラス3位はシェイドレーシングGR86 GT(平中克幸/清水英志郎/山田真之亮)

 一方、GT300クラスは高木真一が8周目に1分26秒585を記録したNo. 96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)が午前中のセッション3に続いてトップタイム。2番手にはNo. 88 JLOC Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)、3番手にはNo. 20 シェイドレーシング GR86 GT(平中克幸/清水英志郎/山田真之亮)と午前中と同じメンバーが上位を占めた。

 K-tunes Racingにとって岡山はホームコース、開幕戦への勝利に向けて準備は万端、といったところか。

 セッション4は大きなアクシデントや中断もなく順調に予定を消化。午後4時にチェッカーが出されて二日間の日程は無事終了した。

公式テスト岡山:GT500クラス総合のトップタイムはARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)

公式テスト岡山:GT300クラス総合のトップタイムはJLOC Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

 この結果、二日目の総合トップはGT500が午前中に1分18秒074を記録したNo. 19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)、GT300は午前午後共にトップのNo. 96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)という結果になった。

 なお、二日間総合では、GT500がセッション1で1分17秒827を記録したNo.16 ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)、GT300もセッション1で1分25秒400を記録したNo. 88 JLOC Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)がトップとという結果になった。

 スーパーGTの2023シーズンはこのあと富士スピードウェイに舞台を移して3月25-26日に2度目の公式テストを行い、4月15-16日に岡山国際サーキットで開幕する。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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