SUPER GT

第5戦鈴鹿優勝記者会見 大津弘樹「自分達がミスしないことに全集中して臨めたからこその結果だと思う」

GT500クラス優勝 16号車ARTA MUGEN NSX-GT(ARTA)

大津弘樹(ARTA)

 「スーパーGTに2018年に300クラスから参戦して、これまで2位3位はあったんですけど、勝つことができませんでした。昨年まで3年間500クラスに参戦して、ダンロップタイヤで伊沢選手とナカジマレーシングで走っていて2位はありましたが、なかなか上位に絡むレースができませんでした。今年チームを移籍して、序盤こそいろんなトラブルやペナルティで噛み合わないことが多かったんですけど、みんなの意識として、今回は自分達がミスしないことに全集中して臨めたからこその結果だと思いますし、全員がノーミスで走り切れたことは嬉しく思いますね」

 「スタート直後は(タイヤの)ウォームアップが悪いかなとは予想していました。熱が入ったら2番手の23号車に対してギャップを広げていけたので、調子は良かったですし、そのままの調子を維持していこうと思っていたところ、FCYが入るかも?というタイミングでもうセクター4に入っていたので、そのまま指示を受けてピットに入りました。絶妙のタイミングで入れましたし、後ろにもずいぶん大きなマージンを築けたんですけど、燃料を入れた時に充分に入っていなかったので、燃費走行で2周分以上稼がないとゴールできない状況でした。マージンもありましたし、ずっと燃費走行をしていて、貯金を切り崩しながら、残り14秒くらいまで縮まったところで福住選手に交代しました。自分のスティントとしてはできることはできたと思うので、それが結果につながって良かったです」

福住仁嶺(ARTA)

 「今回は大津さんと、チームみんなでいいクルマに仕上げることができました。昨日の予選が良くて一番前からスタートできたというのも勝因だったと思いますし、その後の大津さんの素晴らしい走りとチームワークで、僕が乗った頃でも15秒くらいのギャップが後ろにあったので、僕も落ち着いて走ることができました」

 「僕自身もちゃんと勝てたのは2年ぶりくらいで、今回はセーフティーカーが出なかったのも僕らに風が吹いていたと思うし、まずは16号車の皆さんと大津選手に初優勝おめでとうと言いたいです」

GT300クラス優勝 18号車UPGARAGE NSX GT3(TEAM UPGARAGE)

小林崇志(TEAM UPGARAGE)

 「昨日の予選は調子良かったんですけど、トラブルのためにQ2を走ることができず、16番手になってしまいました。昨日は僕自身も落ち込んで、先週のSFで小林可夢偉選手が『お腹いっぱい』って無線を飛ばしていたんですけど、本当に同じ気持ちで『もういいよ!』と。なんでこんな大事なところで、と思っていたんですけど、今日はチームが頑張ってリカバリーしてくれました。作戦的にもFCYのいいタイミングで入れましたし、そのピット中の作業で87号車をパスすることができました。今日は完璧な仕事をチームがしてくれたので、ほんと嬉しいですし、感謝しています」

 「僕のスティントは16番手スタートで、昨日出走していないためにニュータイヤでの走行になり、ペースがいいのは分かっていましたので、できるだけペースを上げて、前を抜いて、というのを心がけていました。長いレースということもあり、早いタイミングでピットに入るチームも多かったので、前は割とクリアでペース良く走れていました。ただ20周目くらいでタイヤに異常を感じたので、本当はもっと長く走る予定でしたが小出選手に代わることになりました。結果的には良かったのかなと思います。小出選手も最後までタイヤを持たせてゴールまで持ってきてくれたので良かったなと。ほんとにホッとしてるって感じですね、今は」

小出峻(TEAM UPGARAGE)

 「一言で言うと『しんどかった』それだけです。昨日の予選ではマシントラブルで走れなくて、後方からのスタートだったんですが、根拠はないんですけどなんとなく開幕戦のようなレースができるんじゃないかな、と思っていました。」

 「レース運びとしては小林さんが順位を上げて帰ってきてくれて、僕にバトンを渡してくれました。そこからロングのスティントが予想されたので、タイヤを持たせつつ走っていたところ、途中でFCYが入りました。130Rを立ち上がったところで、56号車が止まっているのが見えたので、もう絶対ピットに入ろうと思っていました。ちょうどいいタイミングでFCYが出て、ピット作業でチームがすごくいい仕事をしてくれたので、順位もトップまで上げることができました。そこからは松浦さんとの戦いでもあったし、自分との戦いでもあったので、しっかりタイヤを持たせてチェッカーまで運ぶと言う仕事をしっかり完遂することができて、僕もホッとしています」

Text: Kazuhisa SUEHIRO


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