SUPER GT

第5戦鈴鹿公式予選 公式練習トップの16号車ARTA MUGEN NSX-GTが今季初ポール

GT500クラスポールポジションはARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)

GT300クラスポールポジションはSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

 2023オートバックス スーパーGT第5戦「鈴鹿GT450kmレース」の公式予選が8月26日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは16号車ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)、GT300クラスは61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がポールポジションを獲得した。

(天候:晴れ コース:ドライ)

 先に行われたFIA-F4第7戦でセーフティーカーが頻発したこともあり、第5戦の公式予選は当初予定より10分遅れの午後3時20分よりノックアウト方式で行われた。

予選Q1 GT500はトップ2台が同タイムの大接戦!

 GT500クラスの予選Q1は午後3時53分にコースオープン。気温は32℃、路面温度は48℃だ。

 まずは平峰一貴(MARELLI IMPUL Z)、塚越広大(Astemo NSX-GT)、宮田莉朋(au TOM'S GR Supra)、ジュリアーノ・アレジ(Deloitte TOM'S GR Supra)、石浦宏明(ZENT CERUMO GR Supra)、関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)の6台が走行を開始。残り7分を切ったあたりから残りのチームも徐々にコースに出ていき、ガレージには千代勝正(Niterra MOTUL Z)、野尻智紀(ARTA MUGEN NSX-GT)、松田次生(MOTUL AUTECH Z)の3台が残るのみとなる。その野尻と松田も残り6分を切ったところでコースへ。千代は残り5分でようやくピットを離れた。

 そして残り1分を切ったあたりから熾烈なタイムアタック合戦が展開され、ウォームアップ2周から1分47秒176を記録した塚越がまずはトップに。石浦も1分47秒176とほぼ同タイムで2番手につける。

 しかしこれを松田が上回り、1分46秒509でトップに立つ。しかしトップ争いはここで終わらず、野尻が1分46秒399で23号車を上回ると、平手晃平(リアライズコーポレーションADVAN Z)も1分46秒399と8号車と全く同じタイムを叩き出して2番手に続いた。

 結局順位は8号車、24号車、23号車、64号車、16号車、17号車、38号車、100号車の8台がQ2に進出。1号車、3号車、14号車、39号車、19号車、37号車そして36号車がここで予選を終えた。

 GT300クラスのグループAは午後3時20分にコースオープン、まず坂口夏月(Bamboo AirwaysランボルギーニGT3)が計測2周目に1分59秒020をマーク。これを井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)が1分58秒975で上回ってトップに立った。小出峻(UPGARAGE NSX GT3)は1分59秒248で3番手につけ、元嶋佑弥(JLOCランボルギーニGT3)は1分59秒575で4番手、これを古谷悠河(ANEST IWATA Racing RC F GT3)が上回り、1分59秒437で4番手につける。

 さらに終了寸前に阪口良平(PACIFICぶいすぽっNAC AMG)が1分59秒052で3番手に飛び込んできた。

 これで順位は61がトップ、87号車が2番手、9号車が3番手となり、以下18号車、50号車、88号車、7号車そして96号車がQ2に進出した。

 グループBは午後3時38分に走行開始。グループA同様1周のウォームアップに続いてタイムアタックを行い、まずは谷口信輝(グッドスマイル初音ミクAMG)が1分59秒313を叩き出す。続いて冨林勇佑(マッハ車検エアバスターMC86マッハ号)が1分59秒928で2番手に。名取鉄平(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)は1分59秒379で5号車を上回る。

 その直後、片山義章(DOBOT Audi R8 LMS)が1分58秒982を叩き出してトップに躍り出た。伊東黎明(Yogibo NSX GT3)も1分59秒548の好タイムをマークして4番手に食い込んだ。

 その結果順位は6号車をトップに4号車、56号車、27号車、60号車、2号車、5号車、65号車とここまでがQ2へ進出した。

予選Q2 福住仁嶺が通算4度目のポール獲得

GT500クラス予選2位はMOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)

GT500クラス予選3位はAstemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)

 GT500クラスの予選Q2は午後4時31分にコースオープン。牧野任祐のドクターストップでQ2に出走できない100号車STANLEY NSX-GTを除く7台がポールポジションをかけて戦った。

 まずは伊沢拓也(Modulo NSX-GT)が残り7分30秒を切ったところでコースイン。これを合図に残り6台も続々とピットを離れ、残り5分30秒で大湯都史樹(ARTA MUGEN NSX-GT)がコースインしたことで全車が走行を開始した。

 まずはロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH Z)が1分46秒422。大湯は1分46秒577、伊沢は1分47秒212といずれもクインタレッリには及ばなかったが、その直後にアタックしていた福住仁嶺(ARTA MUGEN NSX-GT)が1分46秒385を叩き出し、一気にトップへ躍り出た。

 この結果、16号車ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)が第5戦のポールポジションを獲得、2番手の23号車MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)とは僅か0.037秒差だ。

 そして3番手タイムを記録した大湯が走路外走行でタイム抹消となったため、3番手には松下が1分46秒659を記録した17号車Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)が入った。

 佐々木大樹(リアライズコーポレーションADVAN Z)もまた大湯同様に走路外走行を取られたため、セカンドタイムの順位で24号車リアライズコーポレーションADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)が6番手、8号車ARTA MUGEN NSX-GT(野尻智紀/大湯都史樹)は7番手となっている。

 またスープラ勢で唯一Q2進出を果たした立川祐路(ZENT CERUMO GR Supra)は渾身のアタックで1分47秒253。最後の鈴鹿サーキットのレースを5番手からスタートすることになった。

 16号車のポール獲得は今季初。福住のポール獲得は通算4回目だ。

GT300クラス予選2位はK-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)

GT300クラス予選3位はグッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也)

 GT300クラスの予選Q2は午後4時13分にコースオープン。まずは松浦孝亮(Bamboo AirwaysランボルギーニGT3)がウォームアップ1周から1分58秒697をマークしてトップに。篠原拓朗(LEON PYRAMID AMG)が1分59秒673で2番手につける。

 しかし山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)がこれを1秒以上上回る驚きのタイムを叩き出し、1分57秒608でトップに躍り出る。片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG)も1分58秒652と松浦を上回った。高木真一(K-tunes RC F GT3)は1分58秒133と山内に次ぐタイムをマークした。

 さらにイゴール・オオムラ・フラガ(ANEST IWATA Racing RC F GT3)も終了直前に1分58秒834をマークして4番手に食い込んできた。

 この結果GT300クラスは61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がポールポジションを獲得。96号車K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)が2番手、が96号車、3番手が4号車グッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也)となった。

 そしてポイントリーダーの7号車Studie BMW M4(荒聖治/ブルーノ・スペングラー)は14番手から明日の決勝に臨むこととなった。

 第5戦決勝は27日の午後2時45分より77周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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