SUPER GT

第3戦鈴鹿公式予選 24号車リアライズコーポレーションADVAN Zがまさかの車検落ち! ポールポジションは36号車au TOM'S GR Supraのものに

GT500クラスポールポジションはau TOM\'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)

GT300クラスポールポジションはSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

 2023オートバックス スーパーGT第3戦「鈴鹿GT450km」の公式予選が6月3日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)が今季初のポールポジションを獲得した。GT300クラスも61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が昨年の第7戦オートポリス以来のポールポジションを獲得している。(天候:晴れ コース:ドライ)

 公式予選は当初午後3時5分に始まる予定だったが、前に行われたFIA-F4選手権決勝でアクシデントが相次いだ影響から、開始時刻を20分遅らせ、午後3時25分にコースオープンとなった。

予選Q1 ヨコハマ勢が1-2でQ2へ

 GT500クラスの予選Q1は午後3時58分より10分間で行われたが、ここではウォームアップラップを何周するかの判断がチームによって分かれた。

 まずアウトラップに続いて2周のウォームアップ走行を挟み、計測4周目にアタックを始めた伊沢拓也(Modulo NSX-GT)が1'45.441といきなり公式練習のトップタイムを上回って見せるが、公式練習トップの佐々木大樹(リアライズコーポレーションADVAN Z)はウォームアップ1周でアタックを敢行、1'44.443とこの日最初の1分44秒台を記録して再びトップに立つ。

 続いてウォームアップ2周でアタックに入った関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)は1'44.881とこちらも1分44秒台の好タイム。

 しかし佐々木と同じ銘柄のタイヤを履く阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)がセッション終盤にウォームアップ1周からアタックして1分44秒366を叩き出して佐々木を上回り、ヨコハマ勢が1-2を形成した。

 その後、塚越広大(Astemo NSX-GT)が1分44秒663、福住仁嶺(ARTA MUGEN NSX-GT)が1分44秒876をいずれもウォームアップ3周で叩き出すが、ヨコハマ勢にはあと一歩及ばなかった。

 以下、宮田莉朋(au TOM'S GR Supra)、平峰一貴(MARELLI IMPUL Z)そして山本尚貴(STANLEY NSX-GT)といずれもブリヂストン勢がQ2に駒を進めた。

 一方で今季限りで撤退の決まっているミシュランタイヤを履くロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH Z)はトップから0秒981差の1分45秒347に留まり、9番手で予選を終えることに。同じくミシュランを履く千代勝正(Niterra MOTUL Z)も1分46秒069と精彩を欠き、13番手に終わっている。

 GT300クラスはAグループで小高一斗(apr LC500h GT)がウォームアップ1周に続いてアタックを行い、1分57秒084。井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)もウォームアップ1周からのアタックで1分57秒254を記録した。

 これに対し、ウォームアップ2周でアタックに入った吉本大樹(Syntium LMcorsa GR Supra GT)は1分57秒247で61号車を上回る。さらに荒聖治(Studie BMW M4)もウォームアップ2周に続いてアタックを行い、チェッカー寸前に1分57秒244を記録した。

 これにより31号車がトップ、7号車が2番手、60号車が3番手でQ2進出を果たした。

 Bグループの走行ではウォームアップ1周でアタックに入ったジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)が1分57秒542。平中克幸(シェイドレーシングGR86 GT)も同様のやり方で1分57秒982を記録するが、これをウォームアップ2周でアタックしたイゴール・オオムラ・フラガ(ANEST IWATA Racing RC F GT3)が上回り、1分57秒505。

 この結果トップは50号車、2番手が56号車、そして20号車が3番手という結果となった。

予選Q2 24号車トップタイムもまさかの車検落ち!

ポールポジションと思われたリアライズコーポレーションADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)は車検で失格

 ブリヂストン対ヨコハマの対決となった予選Q2は午後4時36分にコースオープン。続々とコースインするブリヂストン勢に対し、ヨコハマタイヤの2台は静観の構え。残り時間が6分を切ったところでようやくガレージを離れ、残り5分で国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)、佐々木大樹(リアライズコーポレーションADVAN Z)の順で走行を開始した。

 コース上では、ウォームアップ2周でアタックに入った中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が1'44.924をマーク。続いて大津弘樹(ARTA MUGEN NSX-GT)と松下信治(Astemo NSX-GT)がウォームアップ3周でそれぞれ1分44秒945、1分45秒275を記録する。

 山本尚貴(STANLEY NSX-GT)はウォームアップ3周から1分44秒763、坪井翔(au TOM'S GR Supra)もウォームアップ3周で1分44秒585を叩き出し、この時点でのトップに立つ。

 これに対しウォームアップ1周でアタックに入った国本は1分44秒679と一歩及ばず。しかし平手は予選終了寸前にウォームアップ1周で1分44秒320を叩き出した。

 これにより24号車リアライズコーポレーションADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)が昨年のオートポリス大会以来のポールポジションを獲得したかに思われたが、予選後の車検において24号車にガスバッグ容量違反が発覚し、予選タイム抹消という裁定が下ってしまう。

GT500クラス予選2位はWedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)

GT500クラス予選3位はSTANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)

 その結果第3戦のポールポジションは36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)が獲得。19号車WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)が2番手、100号車STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)が3番手。1号車MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)のニッサン勢最上位の4番手とという結果になった。

GT300クラス予選2位はGAINER TANAX GT-R(富田竜一郎/石川京侍/塩津佑介)

GT300クラス予選3位はSyntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)

 GT300クラスは、まずウォームアップ1周から三宅淳詞(HACHI-ICHI GR Supra GT)が1分56秒827を記録すると、富田竜一郎(GAINER TANAX GT-R)が1分56秒095で上回り、さらに山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)が1分55秒775でトップに立つという展開で始まった。

 続いてウォームアップ2周でアタックに入った河野駿佑(Syntium LMcorsa GR Supra GT)は1分56秒454、堤優威(muta Racing GR86 GT)が1分56秒484に留まった。

 これにより61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が今季初のポールポジションを獲得し、11号車GAINER TANAX GT-R(富田竜一郎/石川京侍/塩津佑介)が2番手、60号車Syntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)が3番手から明日の決勝に臨むこととなった。

 第3戦決勝は4日の午後1時30分より77周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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