2023オートバックス スーパーGT第3戦「鈴鹿GT450kmレース」の公式練習が6月3日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは24号車リアライズコーポレーションADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)、GT300クラスは61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がトップタイムを記録した。
公式練習は午前9時15分にコースオープン。天候は晴れているが、昨夜までの雨により、コース上は所々濡れた箇所が残る状態での走り出しとなった。
GT500クラスの各チームは路面コンディションの回復を待つ作戦か、走行開始から10分が経過してもピットを離れたのは8台のみ。
そうした中、開始から13分が経過したところで阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)が1分46秒917を記録してトップに。続いて福住仁嶺(ARTA MUGEN NSX-GT)が1分47秒573で2番手に上がってきた。そしてこの辺りから徐々にコースに出ていくチームが増え始めた。
その後、大湯都史樹(ARTA MUGEN NSX-GT)が1分46秒379を計測5周目に記録してトップに立つが、開始から21分が経過したところで大湯都史樹(ARTA MUGEN NSX-GT)が1分45秒616でこれを上回ってきた。3番手には立川祐路(ZENT CERUMO GR Supra)が1分46秒433で続く。立川は計測7周目に1分46秒111までタイムを更新、2番手に浮上してきた。
続いて16号車の福住が計測9周目に1分45秒977までタイムを縮めて2番手となり、38号車は3番手に後退。4番手には計測6周目に1分46秒201を記録したベルトラン・バゲット(MARELLI IMPUL Z)が続く。
開始から53分が経過したところで8号車の大湯が1分45秒962で再び2番手に浮上、その後は野尻智紀に交代した。スーパーフォーミュラ第3戦では急病により無念の欠場となった野尻も今週末は無事レースに復帰、混走では7周を走り、自己ベスト1'49.428とまずまずのタイムを記録した。
結局2クラス混走は36号車がトップ、8号車が2番手、16号車が3番手のまま終了した。
午前10時50分から行われた専有走行は、最初に佐々木大樹(リアライズコーポレーションADVAN Z)が1分45秒474を叩き出していきなりトップに躍り出る。
混走トップの36号車は坪井翔が専有を担当し、1分45秒602と宮田のタイムを上回るが、24号車には今一歩及ばず、2番手。
続いて関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が1分45秒758で3番手に、17号車の塚越広大も1分45秒819と1分45秒台のタイムを記録して4番手につける。1号車の平峰一貴は1分45秒846で5番手だ。
しかしチェッカーフラッグが提示された直後、野尻がセクター1、2、3と自己ベストを更新して1分45秒686を叩き出し、3番手に割って入る。
この結果、トップは24号車リアライズコーポレーションADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)、2番手に36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)、そして8号車ARTA MUGEN NSX-GT(野尻智紀/大湯都史樹)が3番手と、ニッサン、トヨタ、ホンダがトップ3を分け合う形で公式練習は終了した。
GT300クラスは混走序盤の4周目に88号車JLOCランボルギーニGT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が1分57秒412をマークしてトップに立つが、中盤に入ったところで61号車の山内が1分57秒344を自身の10周目に叩き出してトップに浮上する。
結局その後は専有走行に入ってもこれを上回るチームが現れなかったため、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(R&D SPORT)がGT300クラスのトップ、88号車JLOCランボルギーニGT3(JLOC)で午後の予選に臨むこととなった。3番手には2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響/加藤寛規)がトップからわずか0秒204差でつけた。
第3戦の公式予選は午後3時5分よりノックアウト方式で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO