SUPER GT

第2戦富士公式予選 牧野任祐渾身の1周! 100号車STANLEY NSX-GTがポールポジションを獲得

GT500クラスポールポジションはSTANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)

 オートバックス スーパーGT第2戦「FUJIMAKI GROUP 富士GT450kmレース」の公式予選が5月3日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、GT500クラスは公式練習トップの100号車STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)がここでも速さを見せてポールポジションを獲得、GT300クラスは56号車リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/名取鉄平)がポールポジションを獲得した。

(天候:晴れ コース:ドライ)

予選Q1  ARTAが1-2でQ2へ

 GT500の予選Q1は午後3時48分スタート。高星明誠(Niterra MOTUL Z)と松田次生(MOTUL AUTECH Z)を除く13台が一斉にコースイン。高星は残り7分を切ったところでピットアウト。

 松田も残りが6分30秒を切ろうかというところでようやくピットを離れた。

 コース上ではアウトラップに続いて2周目1分36秒台、3周目1分33秒台と徐々にペースを上げていくドライバーが多い中、3高星は2周目にいきなり1分31秒081を記録し、3周目からアタックにかかる作戦。この辺りは持ち込んだタイヤの特性の違いによるものか。高星は3周目に1分27秒593でトップに立つ。ここで残り時間が2分を切った。

 続いて佐々木大樹(リアライズコーポレーションADVAN Z)が4周目に1分27秒481で高星を上回ると、山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra)が5周目に1分26秒968、大津弘樹(ARTA MUGEN NSX-GT)も5周目に1分27秒002を記録してきた。

 そして大湯都史樹(ARTA MUGEN NSX-GT)が5周目に1分26秒817でトップに浮上したところでチェッカーフラッグが提示されるが、その間にもアタックを継続していた大津が6周目に1分26秒595までタイムを縮めてトップに。これで2番手に後退した大湯とともにARTAが1-2体制でQ2に臨むこととなる。

 佐々木も2度目のアタックで1分26秒892までタイムを縮めて3番手。これがニッサン勢で唯一のQ2進出チームとなった。

 GT300クラスは、午後3時15分にA組のQ1が始まり、序盤は片山義章(DOBOT Audi R8 LMS)が1分35秒987でトップに立つが、終了10秒前に大草りき(PONOS GAINER GT-R)が1分35秒697を出して片山を上回り、トップに。片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG)が1分35秒921で2番手に続き、片山は3番手に後退しながらもQ1突破を果たした。

 B組の走行では富田竜一郎(GAINER TANAX GT-R)がウォームアップ1周でいきなり1分35秒749を叩き出し、トップに立つ。この時点で2番手につけたのは4周目に1分35秒950を記録した根本悠生(apr LC500h GT)。しかし河野駿佑(Syntium LMcorsa GR Supra GT)がこれを上回り、1分35秒849で2番手に。

そして元嶋佑弥(JLOCランボルギーニGT3)が1分35秒538で富田を上回るが、平良響(muta Racing GR86 GT)が5周目に1分35秒512を記録してトップに浮上。ここでチェッカーフラッグが提示される。

 この結果、2号車muta Racing GR86 GTがトップ、88号車JLOCランボルギーニGT3が2番手となり、3番手には最後の最後に1分35秒726を叩き出した名取鉄平(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)が滑り込んだ。

GT500クラスポールポジションはSTANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)

GT500クラス予選3位はARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)

予選Q2 100号車が100分の7秒差でPP獲得

 GT500クラスのQ2は午後4時26分から36分までの10分間で行われた。ここではまず、平手晃平(リアライズコーポレーションADVAN Z)がウォームアップ2周でアタックに入り、1分26秒779を記録する。

 続いてウォームアップ3周でアタックを行った牧野任祐(STANLEY NSX-GT)が1分26秒420でトップに。おなじ周に松下信治(Astemo NSX-GT)は1分27秒253を記録するが、松下はもう1周アタックを行って1分26秒953までタイムを縮める。

 続いてウォームアップラップを4周行ってタイヤを念入りに温めた福住仁嶺(ARTA MUGEN NSX-GT)が1分26秒609で牧野に次ぐタイムを記録、これを阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)が1分26秒496で上回り、2番手に上がってきたところでチェッカーフラッグ。

 この結果、100号車STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)がポールポジションを獲得し、19号車WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)が2番手、16号車ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)は3番手から決勝に臨むこととなった。

 なおニッサン勢で唯一のQ2進出チームとなった24号車リアライズコーポレーションADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)は最終的に5番手となっている。

GT300クラスポールポジションはリアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/名取鉄平)

GT300クラス予選2位はapr LC500h GT(嵯峨宏紀/小高一斗/根本悠生)

GT300クラス予選3位はグッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也)

 GT300クラスは、まず篠原拓朗(LEON PYRAMID AMG)がウォームアップ2周でアタックに入り、1分35秒576を記録するが、これを同じ周にアタックした堤優威(muta Racing GR86 GT)が上回り、1分35秒286。さらに川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)が二人を上回る1分35秒279を記録、しかしジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)がここで1分35秒114を叩き出してトップに躍り出た。

 続いて残り時間が1分を切ったところで小高一斗(apr LC500h GT)が1分35秒176で2番手に浮上、ここでチェッカーフラッグが提示されるが、最後の最後に谷口信輝(グッドスマイル初音ミクAMG)が1分35秒277を6周目に記録して3番手に入った。

 この結果、ポールポジションは56号車リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/名取鉄平)。オリベイラにとっては意外にもこれがGT300での初のポール獲得となった。

 2番手は31号車apr LC500h GT(嵯峨宏紀/小高一斗/根本悠生)、3番手には4号車グッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也)が続く結果となった。

 今季初の450kmレースとなる第2戦決勝は、4日の午後1時30分より100周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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