VITA岡山

第3戦岡山公式予選 FIA-F4にも参戦する藤原優太がぶっちぎりでポールポジション

 岡山VITAシリーズ第3戦は6月11日、岡山国サーキットで公式予選を行い、参加ドライバー中最年少、17歳の藤原優太(TMR AKILAND VITA)がポールポジションを獲得した。

 公式予選は午前11時50分より15分間で行われた。夜半から降った雨も上がり、前プログラムのレースでは、ドライタイヤを履いたマシンが勝つようになり路面は、ダンプコンディションから徐々に乾きつつある。予選開始直後に、ぱらついた小雨も上がり、天候が回復するなかでセッションは進行した。

 開始早々にタイムアタックを行ったのは「雨が降っていたので1回はタイムを出したかった」という増本千春(SANNO MST SHIELD 01)。いきなり1分45秒705でトップタイムをマークした。

 これに続いたのが参加ドライバー中最年少の藤原優太(TMR AKILAND VITA)。1分45秒822で2位につけていたが、次の周には45秒459でトップに躍り出ると、さらにタイムを45秒132まで更新し、他を圧倒するタイムでタイミングモニターのトップに君臨、そのままポールポジションを獲得した。

 藤原は別格のため注目は2位争いとなったが、予選が進行しても増本のタイムを更新する選手は現れない。逆に終盤、増本はタイムを1分45秒654と若干縮め、2位のポジションを守って予選を終えた。

 3位以下の争いはめまぐるしく順位が変わった。前嶋秀司(GO&FUN☆Trace☆VITA)、長田茂久(TRACE☆CB☆制動屋おっさんVITA)、松本匡史(m*dent with 萬雲塾VITA)あたりで争われたが、終盤は1分46秒738を出した長田が逃げ切り3位に入った。また長田は、50歳以上を対象としたトロフィーカップではポールポジションとなった。

 4位には「一人で走るのはTCRJ以来で4年ぶり」という百戦錬磨の前嶋が1分46秒807でが入った。

 5位には「練習したかいがあった」と予選後半から順位を上げてきたMAKOTO(まこと君VITA CF亜衣)で1分45秒834で入った。

 6位には、1分45秒895で松本が入ったが、ピットレーンでスピード違反で2グリッド降格。6番グリッドからスタートするのは「ごっちゃんです」という植島禎一(尾張信貴山☆制動屋☆Trace☆VITA)となった。

 7位にも繰り上がって中西亮平(BASIS RACING☆NAMS)が入り、8位は降格となった松本、9位には中川徹(Giddy Up VITA)、10位には大山正芳(ダイワN通商アキランドビータ)が続いた。

 ポールポジションを取った藤原は弱冠17歳。カートやドリフトにも出場し腕を磨き、今年はFIA-F4にも参戦を始めた。富士スピードウェイで行われた第1戦ではいきなり10位に入る健闘を見せている。

 決勝レースはこの後、午後4時より10周で行われる。藤原は2位以下を0秒522ちぎるタイムでポールを取ったが、2位の増本からは1秒以内に14台がひしめいている。藤原は逃げると思われるが、2位以下の争いに注目したい。

Text: Yoshinori OHNISHI


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