F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第8戦鈴鹿決勝 三井優介がポール・トゥ・フィニッシュで鈴鹿6連勝を達成!

優勝は三井優介(HFDP RACING TEAM)

 2023年FIA-F4選手権シリーズ第8戦の決勝が8月27日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、三井優介(HFDP RACING TEAM)が第7戦に続いてポール・トゥ・フィニッシュを決めて鈴鹿6連勝を達成した。

決勝がスタートした

 第8戦決勝は午前9時30分にフォーメーション開始。天候は晴れ、路面はドライだ。

 スタートでトップに立ったのはポールの三井。抜群の動き出しを見せた野村勇斗(HFDP RACING TEAM)が1コーナーでアウトから並びかけてきたが、三井は難なくこれを退けた。するとその野村にスプーンカーブで今度は中村仁(TGR-DC RSトムススピリットF4)が襲いかかる。ここでは押さえた野村だったが、中村は続くシケインで、2周目の1コーナーでと何度も野村に挑みかかってきた。懸命に押さえ込む野村。後ろからは小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)も迫ってきた。

 こうした後続の争いを尻目に、トップの三井は3周で1秒248のリードを築き上げた。

 しかし5周目の1コーナーで清水啓伸(Drago CORSE F110)と並走状態で飛び込んできた佐野雄城(TGR-DC RSフィールドF4)が2コーナー手前でスピンアウトするアクシデントが発生。この車両を回収するために6周目からセーフティーカーが導入されたことで、三井の築き上げたリードは失われてしまう。

 セーフティーカーは7周目にピットイン。8周目からレースは再開された。するとトップの三井は第7戦とは違うタイミングで130Rから加速して後続を引き離していく。これに対して野村はシケインの飛び込みで間隔を詰めようとするが、三井は最終コーナーの立ち上がりで野村を突き放して戻ってきた。その後方では小林が中村仁のインを窺うが、ここでは仕掛けていかない。

 小林は10周目のシケインで中村を牽制し、最終コーナーでアウトから並びかけて立ち上がっていくが、その更に後ろから迫っていた洞地遼⼤(HIROTEX AKILAND F110)がここに割って入り、4位に浮上。さらに1コーナーで中村にも襲いかかるが、ここでは中村が押さえ切った。

 結局レースは三井優介が最後までトップを守り切り、今季4勝目を上げて鈴鹿6連勝を達成、2位は野村勇斗。そして中村仁が最後まで3位を守り切った。

 また、この鈴鹿大会を連勝で終えたことにより、三井優介のドライバーズポイントは124となり、5位に終わった小林利徠斗(130ポイント)との差は僅か6ポイントとなった。

 次戦の舞台は宮城県のスポーツランドSUGO。9月16-17日に第9戦、第10戦が行われる。

決勝2位は野村勇斗(HFDP RACING TEAM)

決勝3位は中村仁(TGR-DC RSトムススピリットF4)

表彰式

インディペンデントカップの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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