F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第7戦鈴鹿決勝 三井優介がポール・トゥ・フィニッシュで鈴鹿5連勝を達成

3台でのトップ争い

 2023年FIA-F4選手権シリーズ第7戦の決勝が8月26日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、三井優介(HFDP RACING TEAM)がポール・トゥ・フィニッシュを決め、第4戦鈴鹿以来の今季3勝目を挙げるとともに、昨年8月の第7戦から続く、鈴鹿での連勝記録を5に伸ばした。

 第7戦決勝は午後2時10分にフォーメーション開始。天候は晴れ。路面はドライだ。周回数は11だが序盤からアクシデントが相次ぎ、3度のセーフティーカーが入る大荒れの展開となった。

決勝がスタートした

スタート直後の多重クラッシュ

 スタートではポールポジションの三井が野村勇斗(HFDP RACING TEAM)を牽制しながらトップで1コーナーへ。3番手スタートの中村仁仁(TGR-DC RSトムススピリットF4)も2コーナーでアウトから野村をかわして2位に浮上する。ところが2コーナー立ち上がりで後方集団5台が絡む多重クラッシュが発生。このためレースは2周目からセーフティーカーが導入されることになった。

 アクシデントに巻き込まれたのはいずれもインディペンデントカップのドライバー。このうち今田信宏(JMS RACING with B-MAX)は走行を再開している。

 この時点の順位はトップが三井、2位が中村、3位は野村、以下小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)、森山冬星(HFDP RACING TEAM)、大宮賢人(PONOS F110)、洞地遼⼤(HIROTEX AKILAND F110)、佐野雄城(TGR-DC RSフィールドF4)、卜部和久(BJ Racing F110)だ。

 3周目にセーフティーカーはピットイン。レースは4周目から追い越し可能となる。すかさず中村が1コーナーで三井のインを狙っていくが、三井はこれを巧みに押さえ込む。

レースは3回セーフティーカーが導入された

 しかしこの周の130Rで山崎令二郎(Media Do影山F110)がクラッシュ。このため5周目から再びセーフティーカーが入ってしまった。

 6周目にセーフティーカーはピットイン。レースは7周目から再開となったが、リスタート直後の1コーナーで4位の小林と5位の森山が接触、森山はコースを飛び出してストップ、小林は9位にポジションを落としている。

 しかしその小林も同じ周のシケインで他車との接触により18位までの後退を余儀なくされる。

 これで洞地が4位に浮上した。

 一方のトップ争いは8周を終えて三井が0.384のリード。3位の野村も中村を0.559秒差で追い上げていたが、この周の130Rで小松響(WARMTECH Skill Speed)がスピンして止まったため、10周目からこの日3度目のセーフティーカーが導入され、レースはそのままチェッカーという後味の悪い結末を迎えた。

 これにより三井優介は第4戦に続いて今季3勝目を挙げ、昨年8月の第7戦以来の鈴鹿5連勝を達成した。2位は中村仁、3位には野村勇斗が入った。

 第8戦決勝は明日の朝9時30分より11周で行われる。

優勝は三井優介(HFDP RACING TEAM)

決勝2位は中村仁(TGR-DC RSトムススピリットF4)

決勝3位は野村勇斗(HFDP RACING TEAM)

表彰式

インディペンデントカップの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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