F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第1戦、第2戦富士公式予選 参戦2年目の小林利徠斗が好発進! 2戦連続ポールポジションを達成

第1戦、第2戦ともポールポジションの小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)

 FIA-F4選手権の2023シーズンがついに開幕。第1戦、第2戦の公式予選が5月3日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)が第1戦、第2戦共にポールポジションを獲得した。

 今大会には17台のインディペンデントカップを含め過去最多の46台がエントリー。これをA組とB組の二つに分けて、各20分間の公式予選が午前7時50分より行われた。この日の天候は晴れ。路面はドライだ。

 A組の走行で速さを見せたのは、参戦2年目の小林。走り始めてから4周目に1分46秒258でトップに立つと、6周目には1分45秒753、7周目には1分45秒662と着実にタイムを縮め、9周目に1分45.553、12周目には1分45秒396をマークして、ベストタイム、セカンドタイムともにトップのまま走行を終えた。

 この小林に続いたのが今季からフル参戦を開始した佐藤樹(HELM MOTORSPORTS F110)だ、2022年のJAF-F4選手権チャンピオンの佐藤は昨年のSUGO大会にもスポット参戦を果たしたが、第9戦が14位、第10戦が15位と今ひとつの結果に終わった。それでも専有走行での感触は悪くなかったと語る佐藤は、この予選でも序盤から好タイムを連発、7周目には1分45秒877を記録すると、10周目には1分45秒653、12周目には1'45秒628までタイムを縮めて2番手で今季最初の予選を終えた。

 3番手には今季からHFDPに加入した野村勇斗(HFDP RACING TEAM)が1分 45秒663で続き、セカンドタイムでも佐藤が2番手、野村が3番手という結果だった。

 続いてB組が午前8時20分に走行開始。アウトラップ、ウォームアップラップに続いて3周目に参戦2年目の三井優介(HFDP RACING TEAM)が1分46秒918でトップに立つと、次の周では1分46秒130をマーク。その後も1分46秒109、1分45秒703と立て続けにタイム更新。8周目には1分45秒701を記録。これがこのセッションのベストタイムとなり、三井がB組トップで予選を終えた。

 三井の後方では中村仁(TGR-DC RSトムススピリットF4)、森山冬星(HFDP RACING TEAM)、そして荒川鱗(Dr. Dry F110)の3人が終盤まで激しく2番手を争い、最終的には参戦2年目の中村が10周目に1分45秒742を記録して2番手、今季新たにZAP SPEEDに移籍して4年目のシーズンを迎えた荒川が11周目に1分45秒753で3番手に。昨年度のホンダレーシングスクール鈴鹿(HRS-Suzuka)のスカラシップを獲得してFIA-F4デビューを果たした森山が4番手という結果となった。

第1戦、第2戦とも予選2位の三井優介(HFDP RACING TEAM)

第1戦、第2戦とも予選3位の佐藤樹(HELM MOTORSPORTS F110)

 その結果、ベストタイム、セカンドタイムともにB組の三井を上回ったA組の小林が2戦連続でポールポジションを獲得。三井が2番手となり、A組2番手の佐藤が3番手から午後の第1戦決勝と明日の第2戦決勝をスタートすることとなった。

 また、インディペンデントカップは2年ぶりの参戦となる仲尾恵史(TCS AKILAND F110)が第1戦のクラストップ。第2戦は今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がクラストップという結果となっている。

 FIA-F4選手権第1戦決勝はこのあと午後2時10分より、第2戦決勝は明日の朝8時15分より、それぞれ14周または30分間で行われる。

ピットロードに並ぶF4マシン(DOME F110)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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