F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第14戦もてぎ決勝 小林利徠斗が今季5勝目を挙げて年間王者に

優勝は小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)

 2023年FIA-F4選手権シリーズ第14戦の決勝が11月5日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われ、ポールポジションからスタートした小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)がそのまま逃げ切って今季5勝目を挙げ、2023年のシリーズチャンピオンを獲得した。

13周の決勝がスタートした

 第14戦決勝は午前8時10分より13週で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。

 ホールショットは小林。2位には予選3番手の大宮賢人(PONOS F110)が浮上した。予選4番手の中村仁(TGR-DC RSトムススピリットF4)は3位で1コーナーに入り、5コーナーでは大宮を捉えて早くも2位に浮上してきた。

 ところが予選11番手からスタートした森山冬星(HFDP RACING TEAM)が2コーナーでコースアウトし、グラベルに捕まってしまったため、2周目から早くもセーフティーカーが導入されることになった。

 ドライバーズランキング3位ながら15番手スタートとなってしまった三井優介(HFDP RACING TEAM)は1周目を終えた時点で早くも9位に上がっている。

 セーフティーカーは2周終わりでピットイン。3周目からレースは再開された。トップ3はそのままの順位で1コーナーへ。その後ろでは荒川麟(Dr. Dry F110)が1コーナーで平安山良馬(ATEAM Buzz Racing)のインをつくが、すぐに平安山も抜き返す。さらに5コーナーでは卜部和久(BJ Racing F110)が荒川をかわし、5位に浮上する。

 3周終わって小林のリードは0秒574。ここで中村がファステストを記録するが、4周目は小林がファステストを更新し、中村との差は0秒870となった。

 小林利徠斗はその後も6周目には1秒071、9周目には1秒353と順調にリードを広げて13周を走り切り、今季5勝目を挙げるとともに、2023年のシリーズチャンピオンも獲得した。

決勝2位は中村仁(TGR-DC RSトムススピリットF4)

 ランキング2位の中村仁も懸命に追い上げたが、今一歩及ばず2位でフィニッシュ。これでドライバーズランキングも2位と悔しい結果に終わった。

決勝3位は大宮賢人(PONOS F110)

 今シーズンからFIA-F4への参戦を始めた大宮賢人は最終戦に来て嬉しい初表彰台、3位を獲得。終盤は中村を僅差で追い上げる速さもアピールして参戦初年度を締めくくった。

 2023年のFIA-F4選手権シリーズはこれにて終了。来シーズンからは第2世代車両であるMCS4-24が導入されて新たな一歩を踏み出す。

表彰式

インディペンデントカップの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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