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SUPER GT

第2戦富士 Arnage MC86、54周完走で1ポイントを獲得(Arnage)

 2022年のSUPER GT Rd.2が、5月3日〜4日、富士スピードウエイで開催された。

 今シーズンはRd.2、Rd.4、Rd.5の3大会に450kmレースが予定されており、今大会が最初のロングレースとなる。

 これまでGWに富士スピードウエイで行われるレースは500kmが恒例だったが、この450kmレースには最低2度の給油が義務付けられており、ピットインのタイミングが肝となることは間違いない。

 Arnage Racingは、この長丁場にレギュラードライバーである、加納選手、阪口選手に加え、公式テスト富士にてルーキーテストに合格し、遅咲きのGTデビューを果たした松本武士こと末廣武士選手を第3ドライバーとして登録。

 3人のドライバーの激走でポイント獲得を目指したいところだった。

 開幕戦から2週間のインターバルの間に、ファクトリーでは開幕戦で負ったサイドステップの小傷を修理し、メンテナンスを行った。シーズン開幕に先立って行われた3月の富士テストでは、悪天候のために満足のいくデータを取ることができていなかったが、開幕戦の際にリアの荷重不足によるタイヤ摩耗が発生していたため、その対策として、もう少しリアに荷重が乗るような方向性のセットアップを入れることにした。

5/2 予選日

 前日の搬入日とは打って変わって、富士スピードウエイは晴天に恵まれ、午前中の公式練習は阪口選手がマシンのチェックをするところからスタートした。

 まずコースに出た阪口選手は、持ち込みのセットで走行を開始したが、リアの薄さを訴えたため、チームはマシンをピットに戻し、更にリアに荷重が残るような方向性でセットを見直した。しかし、大きな効果は得られなかった。そこでチームは、タイヤのコンパウンドを前後で変えてみるテストを実施した。このコンビネーションにより、予想外の改善が見られ、チームはそのセットをリファインして煮詰めていった。

 その後ドライブした末廣選手も、リアがどっしりしていて良くなったというコメントを出したが、同時にクラッチが不調となって、午前中の公式練習の終了間近、ドライバーがクラッチがすべると訴えたため、チームは走行を終えることにしてマシンをピットに戻し、修復にあたった。

 メカニックが駆動系をチェックしたところ、クラッチ交換の必要があり、チームは公式練習後に実施されたFCY訓練に出走することを断念、クラッチを新しいものに交換した。

 しかし予選開始の時間が迫るなか、今度はクラッチが切れないトラブルが発覚する。

 クラッチが切れないと発進することができず、予選出走は危ぶまれた。

 予選開始。B組から出走予定のArnage Racingは、B組のライバルマシンが全て出走するのを見計らって、Q1担当の阪口選手がエンジンを始動。富士スピードウェイのピットロードの傾斜を利用して、うまく一速を繋げ、無事ピットロード出口からコースインすることができた。「ラッキー!」と阪口選手が無線で叫びアタックに向けての走行を開始しようとした直後、今度は「クラッチが滑る!」と悲痛な声が無線から聞こえた。

 チームは予選を戦うことを諦め、阪口選手をピットに呼び戻した。

 予選でのタイム計測ができなかったArnage Racingは、翌日の決勝への出走を乞う嘆願書を大会組織委員会に提出し、翌朝再車検を受けることになった。

5/4 決勝日

 Rd.2富士はGWの開催のため、決勝は日曜日ではなく、水曜日の開催となる。

 決勝の朝も早朝から青空が広がり、雨の心配は全くない絶好のレース日和となった。

 前日、予選でのタイム計測ができなかったため、チームは早朝に再車検を受けて無事合格、決勝を最後尾から出走する許可を得ることができた。

 その後、前日のトラブル修復に追われてできなかったピット練習を、ドライバー含めチーム全体で行った。

 また、レース前のウォームアップ走行で、チームは加納選手に決勝後半で使う予定の新しいタイヤの皮むきをさせ、そのあと乗り込んだ末廣選手がマシンのバランスをチェック、最後ドライバーチェンジのシミュレーションのために阪口選手が末廣選手と交代して、ウォームアップ走行を終えた。

 チームは前日にこなせなかったチェック項目をなんとか確認することができ、決勝のときを待った。

 富士スピードウェイには、コロナ禍以前に戻ったかのような大観衆が詰めかけていた。

 午後2時半、爽やかな青空の下、フォーメーションラップのあと今シーズン初めてのロングレースとなる450kmレースがスタート。

 予選不出走のため、最後尾28番手からスタートとなるArnage Racingは、第一スティントを加納選手に委ね、450km先のチェッカー目指してレースを始めた。

 今大会では2度の給油が義務となっているため、序盤の混走の間に「スプラッシュ」と呼ばれる軽い給油を済ませて1回目のルーティンを消化するチームが数台おり、また500クラスのマシンが300クラスのマシンに追いつくのを見計らって義務給油を済ませるチームも数台いた。そのため、加納選手の順位は序盤のうちから「みかけ上」の順位となっていたが、ライバルチームのトラブルなどにも乗じて、8Lap目には19番手にまでポジションアップしていた。

 燃料を満タンに積んでスタートしているためか、前日の公式練習走行時とは違うフィーリングに、加納選手は苦しみながらも1分40秒台のタイムをキープして走行を続けていた。「リアが動く」と訴える加納選手に、チームは無線でスタビの調整を指示するなどしていたが、状況はさほど変わらず、チームは予定通り、20Lapで加納選手をピットに呼び戻すことにした。

 20Lap目、22番手でピットインしてきた加納選手から、第2スティントの末廣選手にドライバー交替、給油のみのピット作業を済ませ、Arnage MC86は25番手でコースに復帰した。

 末廣選手は、第1スティントから引き継いだUSEDタイヤを労わりながらも1分39秒台で走行。31Lap目にはベストとなる01'39.098をマークするも、なかなか前方のライバルマシンに迫ることができず、膠着状態が続いていた。しかし、スティントが中盤に差し掛かると燃料が軽くなって来たこともあり、末廣選手はスティント後半に向けてプッシュを続けていた。

 ところが38Lap目、100R付近で起きた300クラスのマシンのクラッシュのため、FCYからSC導入となり、さらにガードレールの損傷が激しく、補修のために赤旗中断が宣言される事態となる。

 コース上でマシンの並べ替えが行われ、48Lap目、レース再開となった。

 レース距離が100Lapに予定されているこの450kmレースは、まだ中盤。末廣選手のステントも、まだ10周ほど残されており、末廣選手は、第3スティントの阪口選手へ繋ぐため、ペースを上げ始めた。

 ところがそれも束の間、末廣選手から「シフトが入り難い」との無線が入る。その時点でArnage Racingの周回数は52Lap、しかもシフトは一旦正常に戻って、「入った」との無線があったため、チームはマシンの状況を把握しきれない。

 ここでマシンをピットに入れると完全に勝負権を失ってしまう。

 チームは末廣選手にピットインの指示を出さず、末廣選手はそのまま53Lap目を走り切ったが、最終コーナーを立ち上がったところでシフトは完全に入らなくなってしまった。しかし、その時には既に末廣選手はホワイトラインを過ぎてしまっており、チームは末廣選手をピットに呼び戻すタイミングを逸してしまった。

 Arnage MC86はスローダウンして、イン側の白線ギリギリのところを走行していたが、背後からバトルしながら迫ってくる500クラスのマシンが大クラッシュを起こしてしまい、レースは再び赤旗中断となってしまった。

 破損したガードレールの修復には長い時間を要して、中断は最大延長時間の10分前、18時10分まで続いた。

 一方自力でピットに戻ることの難しくなったArnage MC86を、メカニックが迎えにいき、マシンと末廣選手はメカニックに押されてピットに戻ってきた。

 赤旗中にマシンに触れる作業は許されないため、メカニックは赤旗の間修復の準備を整えながら赤旗解除を待ち、解除と同時にマシンに駆け寄って作業を開始。チェッカーまでの10分間でなんとかマシンをコースに戻そうと、ギアのチェックが行われたが、原因を突き止めることは難しかった。また、マシンは500との接触でリアディフューザーの左サイドを損傷しており、メカニックが補修をしたが、結局Arnage MC86はコースに戻ることはできず、チェッカーの時をピットで迎えることとなった。

 最終的にArnage Racingは、300クラスのトップの周回数より4Lap少ない54Lapで完走扱いとなり、完走ポイント1ポイントを獲得するにとどまった。

 幸いクラッシュに巻き込まれず、傷を負うことのなかった末廣選手のGTデビューも、ほろ苦いものとなった。

Arnage Racing


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